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文学碑や史跡の逍遥録

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文学碑や史跡の逍遥録
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#横須賀

めだかの学校  横須賀

こんにちは。 童謡は、一度聴きますと一生涯口遊むことができる名歌です。 先日、横須賀で散歩をしていますと、童碑を見つけました。 『めだかの学校』の童碑です。 作詞をされた茶木滋先生が横須賀生まれとのことで、横須賀の三笠公園入り口にあります。三笠公園内には、厳格な世界観を生み出す記念艦の「三笠」があり、そのような公園の入り口にひっそりと姿を隠す童碑は、中々秀逸です。  昭和二十一年の春、茶木滋親子は小田原郊外の小川のほとりを歩いていました。幼い義夫くんが突然声をあげま

汽車の窓をこじ開け、『みかん』を投げてみた・・・?               芥川龍之介先生 横須賀

こんにちは。 動画配信者のような釣りタイトルですみません。何となく、使ってみたくなりました。動画配信はアクセス数が金になりますので、必死こいてタイトル付けする気持ちは分からんでもありません。 タイトルは、芥川龍之介先生の短編小説の『蜜柑』の一部分です。勿論、一部分ですので、小説はもっともっと深淵で、味わい深い短編小説です。 あらすじ。 横須賀発の二等者の列車に乗る主人公。主人公の前に、三等車の切符を持つ小娘が入ってきます。主人公は小娘の身なりや態度を好まなかった。 列

正岡子規先生の文学碑を訪ねて    横須賀

こんにちは。 深秋が過ぎ、木の葉の雨が聞こえてきそうな時期になりました。 長い小説を読んでいますと、偶に俳句や詩を読みたくなるものです。 正岡子規先生は明治を代表する文学者で、34歳で夭逝されましたが、先生の残された偉大なるものは後世に連綿と継承されています。敬愛する夏目漱石先生とも交友があり、夏目漱石先生の小説のも俳句にも影響を与えているとのこと。 そんな正岡子規先生の文学碑が横須賀に。 京急の汐入駅から歩き、海軍を眺望するヴェルニー公園の一角にあります。 横須賀

耽溺 「たんでき」    東京湾を眺望する岩野泡鳴先生の詩碑を訪れる予定でしたが( ; ; )

こんにちは。 文学碑巡りが趣味の男です。 文学碑を探していましたら、京急沿いに発見!!!。 岩野泡鳴先生の詩碑が中央公園の中にあるそうです。 岩野泡鳴先生のことは、名前は知っていましたが、書籍を手に取ったことはありませんでした。大変、罪な男です。 岩野泡鳴先生は、明治から大正にかけて活躍された自然主義作家とのこと。 ではでは、大好きな京急に乗って、横須賀中央へ・・・。 ・・・。 ・・・。 しかし、詩碑が佇む公園が、リニューアル工事中。がーん( ; ; )