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文学碑や史跡の逍遥録

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文学碑や史跡の逍遥録
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#東北

何かと注文が多い時代だからこそ、読みたい一冊。

こんにちは。 先日から岩手の記事を投稿していますが、五感に焼きついた、もしくは焼きつかれた岩手は、まだまだ醒めないものです。忘れものをしたわけではありませんが、何かを置いてきたような感覚。見つけにいかなくては。 宮沢賢治先生の『注文の多い料理店』は有名な作品です。僕も小学校のころに読んだ記憶があります。名作なのですが、出版に至るまでのドラマも相当なものがあったようです。 光原社を訪れた際、一枚の紙をいただき、『注文の多い料理店』が出版に至るまでのドラマを知ることが出来ま

盛岡にある、石川啄木先生の史跡を巡って。

こんにちは。 ふるさとの山に向かひて言うことなし  ふるさとの山はありがたきかな この有名な、程よい耳触りの詩。石川啄木先生の詩になります。先日、盛岡にお邪魔した際、石川啄木先生のゆかりの地も回りました。 岩手の文学碑の多いこと、多いこと。調べずに歩いていましても、ふとした時に出逢います。 商店街にて。『北風に立つ少年啄木像』 〒020-0022 岩手県盛岡市大通2丁目7−28 昔この辺りは不来方城菜園の跡地である。 中学生の頃の啄木にとって、この畦道と城址は詩情の

銀河鉄道に乗って。   宮沢賢治先生と岩手について。

こんにちは。 雨にも負けず、風にも負けず・・・、で有名な宮沢賢治先生。 子供の頃から馴染みのある先生について、もっと理解を深めねばと思い、予定を立て、岩手県へ。 東北新幹線に揺られ、道中に銀河鉄道の夜を読みました。電車の無機質な空間が、一変に彩られ、車窓に銀河が浮かぶほどの描写の美しさ。名作中の名作です。 盛岡に着くと、あいにくの雨でした。風が強く、滴る雨にて靴が濡れてしまいましたが、心地よい気分です。 さて、街を歩きますと、色々な場所に宮沢賢治先生の名残があります。