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文学碑や史跡の逍遥録

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文学碑や史跡の逍遥録
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2021年4月の記事一覧

盛岡にある、石川啄木先生の史跡を巡って。

こんにちは。 ふるさとの山に向かひて言うことなし  ふるさとの山はありがたきかな この有名な、程よい耳触りの詩。石川啄木先生の詩になります。先日、盛岡にお邪魔した際、石川啄木先生のゆかりの地も回りました。 岩手の文学碑の多いこと、多いこと。調べずに歩いていましても、ふとした時に出逢います。 商店街にて。『北風に立つ少年啄木像』 〒020-0022 岩手県盛岡市大通2丁目7−28 昔この辺りは不来方城菜園の跡地である。 中学生の頃の啄木にとって、この畦道と城址は詩情の

銀河鉄道に乗って。   宮沢賢治先生と岩手について。

こんにちは。 雨にも負けず、風にも負けず・・・、で有名な宮沢賢治先生。 子供の頃から馴染みのある先生について、もっと理解を深めねばと思い、予定を立て、岩手県へ。 東北新幹線に揺られ、道中に銀河鉄道の夜を読みました。電車の無機質な空間が、一変に彩られ、車窓に銀河が浮かぶほどの描写の美しさ。名作中の名作です。 盛岡に着くと、あいにくの雨でした。風が強く、滴る雨にて靴が濡れてしまいましたが、心地よい気分です。 さて、街を歩きますと、色々な場所に宮沢賢治先生の名残があります。

伊豆で見つけた文豪方の繋がり

こんにちは。 伊豆から帰り、桃源郷から現代に足を踏み込んでしまった少年のような気持ちで、齷齪する時の流れを感じております。いつのまにか新年度が始まり、桜吹雪の下をドキドキしながら歩いている頃でしょう。 さて、伊豆は多くの文学者が訪れました。静養のためであり、療養のためであり・・・。気候が穏やかで、空気が綺麗で、食べ物も美味しく、水が清澄で、と上げ始めるとキリがありませんが、とても良いところです。文学者が訪れる由縁を景色を眺めているだけで感じることが出来ます。 大阪生まれ