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文学碑や史跡の逍遥録

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2021年3月の記事一覧

汽車の窓をこじ開け、『みかん』を投げてみた・・・?               芥川龍之介先生 横須賀

こんにちは。 動画配信者のような釣りタイトルですみません。何となく、使ってみたくなりました。動画配信はアクセス数が金になりますので、必死こいてタイトル付けする気持ちは分からんでもありません。 タイトルは、芥川龍之介先生の短編小説の『蜜柑』の一部分です。勿論、一部分ですので、小説はもっともっと深淵で、味わい深い短編小説です。 あらすじ。 横須賀発の二等者の列車に乗る主人公。主人公の前に、三等車の切符を持つ小娘が入ってきます。主人公は小娘の身なりや態度を好まなかった。 列

そこの君、名を聞こう             長谷川伸先生  横浜

『どこの誰だ!!!  文豪の一子相伝者であると身勝手に思い込み、資本主義の基本である経済活動を最低限のものでおくりながら読書と執筆に時間を割き、ヘンテコな文章と物語を積み上げてnoteのサーバーに負荷を掛ける、傍迷惑な奴は!!! おい、名を聞こう!!!』 『花子出版の倉岡だ!!!』 ・・・。 と、軽快な書き出しで、ちょっとした小話を入れてみました。なぜ、下らない小話を入れたかは、後ほど。 さて、こんにちは。 三月になり、汗ばむ陽気の日が増え始め、梢で眠る新緑や、土の中