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文学碑や史跡の逍遥録

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文学碑や史跡の逍遥録
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2020年9月の記事一覧

随所に点在する文学碑。思いを馳せる

こんにちは。 文学碑は全国に点在しています。和歌や俳句や小説の一節など、文学作品に関する語や文章を刻みつけた碑のことです。言霊を大事にし、言葉を後世に継承するために、彫り込んだ碑でしょう。 綺麗な言葉には、心を濯いでくれるものがあります。 例えば、 夕暮からひどい雨になった。山々の姿が遠近を失って白く染まり、前の小川が見る見る黄色く濁って音を高めた。こんな雨では踊子達が流して来ることもあるまいと思いながら、私はじっと坐っていられないので二度も三度も湯にはいってみたりし

神風連   僕らは欧米化の波に乗るのか?

こんにちは。 神風連 「しんぷうれん」 をご存知でしょうか?  明治初期、熊本にて敬神尊攘を信條とする一団がありました。それが神風連です。神風連は急激な欧米化に危惧し、ひたすらに神明の擁護を祈っていたが、明治9年の廃刀令の発布によって挙兵した。神風連は熊本鎮台を攻め、軍官の要人を襲ったが、近代火砲の前には長くは続かず、多くは戦死し、自刃して果てた。これを『神風連の変』と言っています。 神風連の方々の中には、国を思いつつ17歳で刀を咽喉へ突き立て死んでゆかれる方がいました