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しおちゃんnote

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#スキしてみて

ささやかな

ささやかな

ぽこぽこ
とぽとぽ
こぽこぽ
ザーッ
こぽこぽ。

夜の防波堤に来てみた。ザーッという音を期待していたのに変な音。まったく。

側には大学生らしい男女が3人、たぶん、男の人が女の子たちに自慢話をしてる。彼女たちはへぇーと相槌を打ってるけど、あれは興味ない反応だ。それでも男は勢いをそのままに、話を続けてる。
うらやまし。

波が揺れてる。ただ、それだけ。
それが、それだけで、やさしい。

ささやか。

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あらがったっていいじゃない。

あらがったっていいじゃない。

ここ1年間でなん度も、ふらりと姿をみせる問題がある。その問題にまた、思いもよらないところで肩をたたかれた。あまり目を合わせたくはないのだけれど、強くたたかれたせいで振りかえってしまった。

それは、「花束みたいな恋をした」の上映中のこと。
(以下の3文にすこし、ネタバレを含みます。)

菅田将暉さん演じる麦くんが就職を通して、"すき"を失くしてゆくシーン。これまで小説にイラスト、音楽を、サブカルを

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“こんなはずじゃなかった”日々

“こんなはずじゃなかった”日々

かけあしで日々が過ぎていって、気づけばもう3月半ば。とりわけ今年は、年明けからの時間のはこびがはやくて、はやくて。どこにいても時計の秒針の音がついてくるような毎日。

毎朝、時計に耳元で
「あれも終わってないんじゃ?これもしなきゃいけないんじゃ?」
とチクタクささやかれているようで。

こんなはずじゃなかったのだけどなあ。

今年度は大学の授業はすべてリモートで、学校に通うことは1日もなく。もっと

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しあわせを溢さないように。決意。

しあわせを溢さないように。決意。

常日頃から、未来のことは目に映る景色から匂いまで、鮮明に想像を巡らせる。対して、過去のことは、しれっと気づかないふりをして置いていってしまう。

そんなわたしですが、ここ数ヶ月は自分を省みながらたくさんのことを感じ、考えて過ごしました。(noteの更新を待ってくれていた方、遅くなっちゃってごめんなさい。)長いながい旅だったな。

人間、よいところもあれば、わるいところもあります。誰だってそう。

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