質問です。「なぜあなたはシャドバをしているのか?」

先日書いた記事がけっこう好評で。

お酒をたらふく飲んだあとに電車に乗っていたら色んな考えが浮かんできて。それで帰宅後一時間ぐらいで記事を書いたのですよ。そしたら記事のリンクを載せたツイートが100いいね弱まで行きまして(ちょっと盛った)。やっぱり文章書くときは酒飲まんとなぁ、と思ったりしてます。今回もスミノフアイス片手に書いてるよ。

あと、一番下に「クリエイターサポート」という、いわゆる投げ銭のような機能があります。構築やプレイングに関する記事は多くありますが、こういった俯瞰的な考え方を語る記事ってあまりないと思うので、これからも週1ぐらいで更新していきます。とても励みになりますので、もしよければお願いいたします。

単純にいいね押してくれるだけでも、今日のバーサさんぐらい喜びます。ぜひお願いします。

さあ、本題に移ります。

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「なぜあなたはシャドバをしているのか?」
何となく、という答えはやめてくださいね。その回答が許されるのは未成年のみです。
面白いから、というのも立派な理由ですが、世の中にはもっと面白いこともあるかもしれませんから...

人によっては耳の痛い質問かもしれません。シャドバをプレイしている人の多くが10~20代の貴重な時間を割いているわけですから、シャドバして何になるの?という質問にクリティカルヒットで回答できる人はどれだけいるでしょう。何せ私たちは「アマチュア」ですから、生活の主軸になるものが何か別にあって、そこにサブとして何かを添えて、生活に彩りを与えることしかできないはずです。

その彩りにゲームを選んでいる理由は何でしょう?

「朝起きたら何も考えずにシャドバを開いている」「家に帰ったらとりあえずPC広げてシャドバを起動する」という人は多いと思います。習慣化できていることはとても良いことですが、改めてその習慣を見つめなおしてみると、新たな発見があるかもしれませんね。

「勝つためにシャドバをやっている」という理由はとても立派です。eSports界隈でも最高賞金と謳われていますし、運次第ではだれでも結果を残せる許容量の高いゲームですから、トライしないわけがありません。結果を残した先にはプロとして活躍できるチャンスも得られるわけで、強くなることに時間以外のリスクはほとんどありません。

「コミュニティが広がる」という理由もよく聞きます。とても最高の理由だと思います。私もシャドバの繋がりがなければ友達はほとんどいませんし、かけがえのない繋がりを得ていると確信しています(中にはシャドバで出会って結婚までされたカップルもいますから。おめでとうございます)。チーム文化も盛んですし、DSALなどのムーブメントが盛り上がりを見せるのも納得だなといった感じです。

これらはとても普遍的な答えだと思います。しかしながら、とても脆い。

チームメンバーとトラブルになって辞めた人、どれだけ本気でやっても勝てず頭打ちになって辞めた人、大勢いると思います。そんな人たちをこの4年間多く見てきました。相談に乗って、何とか救いの手を差し伸べようとしてもダメでした。
なぜ脆いかというと、これら二つの理由は他者に依存するものだからです。コミュニティはもちろんですし、勝負だって相手がいて成り立つものですから結局のところ相対的なものなのです。

「相対的な動機」ほど、脆いものはありません。

上には上がいる、という残酷な真実を私たちは受け止めなければなりません。

では、私たちはゲームをする理由をどこに置けばいいんでしょう?

ここで思い出したのが3年前のお話。チームリーダーをやっていたある人が就活を理由にチームを辞めると僕に相談してきたことがありました。(STYの話じゃないよ)

「結局、自分ってゲームしかやってきてないんですよねぇ」というので、それは違うんじゃない?と思った僕は「ゲームだからこそ得られたスキルを探してみたら?」と声をかけました。その言葉に影響があったか今でこそ分かりませんが、無事に最短で就職を決めてきていました。

その人自身もチーム運営でとても悩んでいた人でした。真面目なんですが少し視野が狭い感じで、自分の思い通りにならないことを常に重く受け止めていたようでした。その過程の中で、得られるものが確かにあったんだと思います。その思いを吐露して、自分なりにどう成長したかを語った、と面接終わりの通話で話してくれました。

皆さんも界隈の中にいて様々なコミュニティに触れて、どこか人間として成長している部分があるはずです。私が実況解説に手を出したのも、この経験がいつか何かで生きる場面が来るかも、と思っているからです。元中日の監督の落合博満さんも「無駄な練習なんてひとつもないよ。人生も一緒だ」と仰っていますし(この話もいつかしたいなぁ)、ゲームを通して触れる世界が自分の経験値になっているような感覚を味わうと、さらに充実した体験になるんじゃないかなと思います。

だから、ぜひともいろんな世界に足を踏み入れてほしい、と思うんです。大会運営、やってみてください。あれは得られるスキルが半端じゃありません。配信、やってみてください。喋るってこんなに難しいんだなぁって分かるはず。記事、書いてみてください。言語化ってほんとに大切だなぁってしみじみ感じることができます。そして、あなたにしかできないこと、それを見つけたらやってみてください。

若い時の経験値がどれだけあるかで、どんな「おっさん」になるかが決まると考えています。若い時に何もせず、視野が狭くて文句ばかり言うおっさんだけにはなりたくないので、色んな経験をして色んな苦しみと楽しみを体験したい。

そんな風に考えて、僕は「ゲームでしかできないこと」探しながら生きています。それが最近の取り組み方です。

これは「強くなる」こととは一線を置いた考え方になるので、「そんな無駄なこと考えずにシャドバやれよ」と思う方は少なくないでしょう。しかし強くなるためには「時間」という大きなリソースが必要です。そして人生をまっとうに生きるのであれば、そのリソースを別のところに置き換える必要が出てきます。その時に「勝つこと」を至上命題に置いていた人が練習できずに勝てなくなったら、それはもうシャドバをする意味自体が無くなることと同義ですよね。

ここで書いた考え方はゲームに限らず、一つのことを根気よく続けていくコツだと思います。「相対」ではなく「絶対」、「他者」と比較せず「自己」と比較せよ。

僕自身もこのことに気づくのに結構時間がかかりましたが、これからは自分なりにシャドウバースという神ゲーを続けていけたらなぁと思います(ちなみに今環境の空中戦はけっこう苦手です)。

とにかく色々やってみて。

だめならまた考える。

もういいや、と思って捨ててしまうことが一番の「老化」だと信じて。ひたむきに取り組むことが一番のアンチエイジングだと信じて。

また明日も頑張っていくぞい。




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