キネマの神様 自己満文章
今日初めて1人映画に出かけた。
こんな機会滅多にないんじゃないか
そう思ったら行かずには居られなくて昨夜から心に決めてウキウキしていた。
まるで遠足前の子供のように
自然と早く目が覚めてホントは2公演目に行こうと思ったけど今の私では待ち切れそうになかった。
電車に飛び乗って1公演目に間に合うかな?とか思いながら流れる景色をイヤホンから流れる音楽とともに流し見していた。仏花のような花を持ってる人を見てお盆だったことを思い出して亡き人を想って泣きそうになった。
チケット売り場では1人で映画に来たと思われる人が見渡したら沢山いた。今まで気づかなかったなと思った。自分が初めてこちら側の世界に立って気づけるなんてなんかかっこいいと思った。
私の会場は11スクリーン 開場を知らせるアナウンスと共に入場した。最初に会場に着いたのは私だった。
※ネタバレ注意⚠️
始めから意味がわからない場面からのスタートだ。薄々感じたのは今のこの時代のウイルスが関連してくるという描写。
始まる途端からそんなのを匂わせたら私の涙腺は崩壊寸前だった。
ゴウちゃんを救うための一言
「昔、映画には神様が宿っているって
言ってたじゃないの」
(一語一句覚えてなくて申し訳ない)
的なセリフが最初から心にグッと染みた。
テラシンがよしこちゃんに恋文を書くシーン。
テラシンが恋文を描けるように背中を押すゴウちゃんその心を思うとすごく切なくて幸せを願ったゴウちゃんの優しさに感動した。
恋文を渡されたよしこちゃんに会いに行くゴウちゃん。「久しぶり」の前にセリフがあったけどどんなセリフか忘れてしまった。でもその前のセリフと「久しぶり」の間に間があったんだ。その間でなにか語りたい何かが伝わってきて感動した。その後のよしこちゃんの姿が映ったあとに誰も映らない描写がある。
その間が筆者から与えられた束の間の休憩時間のように感じてストローをすすった。
テラシンへの返信の手紙をゴウちゃんは預かった。それをテラシンに渡すシーン2人の思いどっちも痛いほどわかるから心が痛かった。
ゴウちゃんが監督として映画を撮るシーン ゴウちゃんは未来をいきすぎていてその良さが伝わらないあまりに上手くいかないことばかり。2階から落ちて怪我をして撮影は中止になることになる。
よしこちゃんがゴウちゃんに着いていくと監督に向かって「余計なお世話です!私はゴウちゃんに幸せにしてもらいたいなんて思ってない。私がゴウちゃんを幸せにする。」
と言って反対を押し切るシーン こんなふうに思える人に出会えるなんて、好きな人のためにそんなふうに思えるなんて心がドキドキした。固すぎる決意と想いに涙した。
ゴウちゃんのダメさは治らないと思った。ゴウちゃんの孫であるゆうたくんが凄かった。最後の最後にゴウちゃんのダメなところを上手く乗せてやる気を出させるなんて天才じゃないかと思った。ゆうたくんはゴウちゃんの映画をコンクールに提出するために一緒にシナリオを考えた。2人の才能がかけ合わさってもはや見てるだけでも伝わる才能の色に目が輝いた。
そして、見事受賞した。授賞式の前にゴウちゃんが倒れた。代わりに娘の歩さんが行くことになる。マイクの前で読んだゴウちゃんからの手紙が涙で途中で終わってしまった。最後まで聞きたかったなと思った。歩さんはこれまで沢山の辛い選択もしてきたし酷い言葉を浴びさせなければいけなかった立場を考えて涙が止まらなかった。
最後はテラシンの映画館で映画を観ながらゴウちゃんは亡くなった。
凄い世界観と時空の行き来で忙しいところもあったけど感動するシーンばかりだった。これは私が感動したシーンだけを絞りながら書いたからただの自己満足。でもこの文では伝えられないくらい凄い魅力溢れる作品だった。
1度はみんなに見てほしい。芸術的なスパイスと恋愛的なスパイスと人間関係的なスパイスがいい具合に混ざってるから私の大好物になりそうだ。
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