TabisukeTabizo T2trail Test Report-1

何もないところから何かを生み出していく。
そんな人達にはリスペクトしかない。
今回、トレイルランニング用ザックの開発に縁あって携わることかできた。
若くも速くもないこんなポンコツランナーならではの視点が、どれだけ役に立つかわからないけど、自分なりにレポートしていきたい。

基本スペック

10ℓと15ℓのザックの換装式。10ℓ130g、15ℓ190g、ベース10ℓ130g、15ℓ190g、ベース部分230g
参考RushUT295g、TRrocket385g

テスト1日目の条件

2020年12月20日晴れ9度
鎌倉近辺、走行距離22Km、使用時間4時間29分
装備3850g
山専ボトル(コーヒー約600ml)、水500ml、5時間分の行動食、カップ、着替え、レイン上下、バッテリー、エマージェンシーキット、マイクロナノフーディ(画像なし)


スタート前の印象

10ℓだけど思った以上に荷物が入る。コースにもよるが50Kmくらいまでなら10ℓで十分対応できそう。フィッティングは背負って、腰と肩についているスタビライザーで背中に密着させる。その時に、できるだけ腰高(背中の半分位)の位置で調整することがコツ。
トップが頭を隠す位置になるが、走行中頭に干渉することはない。
それにしても、ザックの色合いが本当に良い。

走り出しの印象

約4Kgの荷物を背負って走り出してみる。
最初は、ほんの少しだけ縦揺れがあるかなと思ったが、しばらくすると気にならなくなる。
重さは、高い腰高重心のおかげで、登りや下りで後傾になることはほとんどない。
フロントポケットには、500mlソフトフラスク(ノースフェイス)がジャストサイズで収まり、飲み口も丁度良い位置に来て取り出すことなく給水が可能。試しに山専ボトルも入れてみたが、走っても飛び出したりすることがなくしっかりと固定されていた。下部のポケットには行動食を入れたが出し入れはスムーズ。

5時間後の印象

4Kgの重量は、トレイルランとしては結構重い方でザックによっては肩まわりや脇が擦れたりする。今回は5時間の使用だったが、擦れた所はなかった。
また、揺れやパーツによるTシャツのスレや引き攣りは、認められなかった。
ロールトップ型のザックは、取り出しが面倒に思えたがノースフェイスのTRrocketや山と道のmini等で慣れていたせいか不便と感じることはあまりない。また、通常、パッキングの順番は下部は軽くトップは重くが基本だが、取り出しやすさを優先して下部からエマージェンシーキット・モバイルバッテリー・着替え・レイン上下・防寒着の順に入れたが、走行時に重さが気になることはなかった。

気になる点

①フロントチェストベルトバックルの大きさ
フロントのチェストベルトのバックルのメス側が小さいため脱着時に探してしまう。ナイトトレイルでの使用を考えるともう少し大きめの方が良いと思う。

②いろんな紐
テスト版のためだと思うが、ベースとザックを固定するための紐やザック上部にある紐が長い。走行中は気にならないが見た目が気になる。
③小物入れが欲しい
ザック本体内側か外側に、小さめのサイフ(例トレイルバンカー)や車のキーを入れる小物入れ(できれば防水)が欲しい。
それと山域では有料トイレが多いので、フロント部分にコイン入れ的なものがあると助かる。
④フロントポケットのコードロック
水と行動食用のポケットのコードロックが気になる。上部・下部で形状を変えて欲しい。

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