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保健室のあのこ。中編(1)

「さっそく今日から保健室の掃除当番だ…」

と階段をおりる。

「えっと…保健室ってどこだっけな」

転校してきてから健康診断の時ぐらいしか保健室にきたことはないから保健室の場所が分からない。

でもだいたい一階に保健室ってあるから検討はつく。

「あ、あった。」

えっと…ノックするのかな…?

『コンコンコン』

なんかぎこちないかも…

すると保健室の中から声がした。

「は~いどうぞ~」

私はドアをあけた。

「失礼します…」
その瞬間、私は保健の先生になんていえば良いのかを考えていなかったのをおもいだした。

しかも緊張して頭が真っ白になってしまった。

「どうしたの?」

でも、保健の先生は優しく声をかけてくれたので緊張しながらも声をだせた。

「え、ええ…と…ほ、保健い、委員会で…」

うわあ…緊張して言葉に詰まっちゃうよぉ…(泣)

「あ、新しい保健室当番ね!どうぞ!」

先生ありがとう!優しい…!


「ここに掃除用具があるからこれ使ってね。あと、わからないことがあれば聞いてね~。」

そういって保健室の先生は職員室にいった。


私はひとりになった。



「さ~てどうするか…。」

とりあえずほうきで床はこうかな…

意外と机の下は埃がたまっていた。

前の人は気づかなかったのかな。

棚の下も念入りに。実は私、きれい好きなんだ。

窓のサッシも雑巾でふいて…
雑巾が真っ黒になった。

布団カバーも整えた方がいいかな。
最初はだるかったけどやってみると掃除も面白いかもしれない。

保健室には3つベットがある。3つ整えるのは大変かもしれない。

「あれ?」

一番窓側のベットだけカーテンがしまってる。
他の2つは開いているのに。

私はカーテンがしまっているベットの近くまで歩いた。

「先生が開け忘れたのかな」

私はカーテンに手をかけてカーテンを開けた。

「シャっ」

すると目の前には人がいた。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

今まで出したことないぐらい大きな声で驚いたからカーテンの中にいた人も
びっくりしてこちらを見ていた。

私は急に恥ずかしくなった。大きな声をだしてしまった…

「ごめんなさい…つい…」
私は謝った。

「いいえ…こちらこそごめんなさい…驚かしてしまいましたね…」

とカーテンの中のベットに座っていた女の子は苦笑した。

「えっと…あなたは…新しい保健委員会の人ですよね。」
でもずっとカーテンの中にいたから話は聞いていたのか。

「あ、はい。泉 紗良|《さら》です。」

なぜか敬語をつかってしまう。言葉づかいから年上だって私が思っているからだろう。

彼女は衝撃的なことを言った。

「私は神先 妖夢。いつもここにいるの。よろしくね。」

え…?かみさき…ようむ…?
その名前は間違いなく同じクラスの不登校の子の名前だ。

「神先さんって6年3組…?」

すると神先さんは顔を曇らせて言った。

「そう…でも教室には行ってないわ。5年生の時いじめられてそれ以来不登校だった。」

「そう…なんだ…なんか聞いてごめんね…」

すると保健室のドアが開く音がした。


ありがとうございました!
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タイトルが中編(1)
3回以上連載するなら前編とかにするなって話じゃんw
でも、意外と長くなりそうだからそうしちゃったw


中編2もお楽しみに!




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