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聖NS学園12話

6月。
中間テスト期間前のお話。

ー羽菜ー
聖NS学園は行事が多い。

学園全体で七夕祭りを行ったりする。

だから、生徒会も大忙し。

人数を増やせばいいのに。

あ、そうだ!

羽菜
「♪~♪~」

ー生徒会室ー

*姫視点*

私はカレンダーを見た。6月。来月は7月だ。


「もうすぐ七夕祭りだね」

陽太
「ああ、そんな季節か。」

陽太が言った。

蒼生
「忙しくなるぞ~」


「だねw生徒会も大忙しだもん。4人しかいないんだからw」

黒も蒼生も嘆く。


「じゃ、会議しようか!七夕祭りのことについて。」


「はーい」

蒼生が椅子を並べた。

そのとき。

ガタン!

と天井から大きな音が鳴った。

みんながびっくりして、陽太が言った。

陽太
「びっくりした…上かな?」

蒼生
「たぶんレクでもしてるでしょ?」

蒼生も言う。


「そうだね」

と黒も言い、全員 蒼生が並べた椅子に座った。

そして私と黒は黒板の前に立った。

私は軽く咳払いをし、言った。


「ではこれから生徒会 会議を始めます!」

ドバーン!

教室の後ろから大きな音がした。

みんなが振り向くとそこには羽菜がいた。


「えぇ!?なんでいるの!」

黒も思わず言った。

羽菜
「えへへ~生徒会のみなさん大変だと思って、来ちゃった☆」

私もみんなもこれには呆気にとられていた。

陽太
「天井を突き破ってまで?!」

と陽太が言って天井を見ると天井の扉が開いていた。

羽菜
「だって~生徒会室、 鍵がかかって入れないんだも~ん!」

羽菜
「それに突き破ってませんよ!隣の教室の天井裏から入っていって、天井裏を通って生徒会室に来たんです!」


「はぁ~っ?!お前はスパイか!?」

さっきのガタン!は羽菜の音か…


「発想がすごいwそんなことする人いないよw」

蒼生
「これは…退学かな…」

羽菜
「え!なんでですか!!」

やっぱり羽菜は生意気で悪い子だな…

陽太
「で?なんで生徒会室に来たの?やっぱりなんかアイデアがあるの?」

羽菜
「え?アイデア?えっとね…ない(*´▽`*)」

羽菜の言葉に私はキレた。

次の瞬間、私は羽菜の肩をつかんだ。


「、、、、、羽ー菜ーちゃーん?(*´ω`*)ニコッ」

陽太も羽菜の手を掴み、追い出そうとした。

羽菜
「え、ちょっとなんでよぉ~っっ!痛い痛い痛い!アイデアないなんて嘘嘘嘘!」

蒼生
「2人とも止めなよ~大人気ないw」

蒼生
「羽菜もアイデアがあるなら会議参加すれば?」

蒼生が言った。

羽菜
「え、いいの?」


「そのために来たんでしょ?」

羽菜
「はい!」

いつもまとめ役は黒と蒼生だ。


「しょうがない…羽菜も参加させるか…」

羽菜
「やった!さっすが蒼生先輩と黒先輩!」

羽菜の喜ぶ顔ってなにげに可愛い気がする。

陽太
「早く座って。会議するよ。」

羽菜
「はーい!」

私は黒板の前に立った。

何故か羽菜が隣に居る。

私は気を引き締めて軽く咳払いをした。


「こほん。では気を取り直して、生徒会の会議をはじめます。」

姫&羽菜
「礼!」

羽菜が私の声に合わせて礼っ!と言った。

これには他の3人も吹き出した。

さらに。

羽菜
「よーし!すたフェスのアイデアある人いますか!」

と勝手に私の仕事を奪われている!!


「ちゃっかり会議進行するな!!!」

羽菜
「やってみたかったんだw」

ダメだろwww


「ほら!お座り!」

と黒は言った。

羽菜はタタっと椅子に座った。


「お前は犬か!www」

羽菜
「ワンワン〜」

陽太
「よしよーし」

と陽太も羽菜を撫でた。

陽太にナデナデされてる!!!!



「、、、、、羽ー菜ーちゃーん?(*´ω`*)ニコッ」

羽菜
「…え?姫先輩もナデナデしてほしいの?ほーらナデナデ〜」


「…!」
一年生に撫でられる三年生…
恥ずかしい…


「あ〜っ!もう!羽菜!意見早く言って!」
話題を逸らす。

この学園のすたフェスは生徒会が何をするか毎年決めている。
つまり生徒会のセンスが問われる行事だ。

羽菜
「あっ!そうだったwwwじゃあ発表します!」

羽菜
「生徒会の人達は織姫か彦星に仮装して、生徒たちの短冊を飾るんです!」

なかなか良い考えかもしれない。
陽太が彦星の衣装を着た姿を想像した。

蒼生
「お〜良いかもね。みんなは?」
蒼生も同じ意見だ。


「私も良いと思う。彦星の陽太も見てみたいしw」


「だろうなw」

バレてるしw

私は照れた。

羽菜
「それだけだけだと面白くないので、こうしましょう!」

羽菜
「教室内を飾ってその美しさを競う、略して教室スターコンテスト~!」

そのまんまの名前w

陽太
「そのまんまだな。」

しっかりと陽太がつっこむ。

蒼生
「でも楽しそう。やる価値はありそうだな。」

羽菜
「うんうん!そうでしょ?!」


「僕は賛成。みんなは?」

私も賛成だ。


「私も。」

陽太
「じゃ考えてみるか。」

羽菜
「やった!じゃあ私のクラス優勝させます!じゃ!さようなら!」

と、なった羽菜はドアに向かって走った。

ドアを思いっきり引いて走り去っていった。

嵐のようだなw


「じゃあ そうしますか。」

蒼生
「だな」


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