ピアノのお稽古 『このお母さん 天才!』 練習のモチベーションを上げる声掛けは、最高のサポートです


こんにちは
初心者向け、ピアノの先生をしている「はむすた母」と申します



お子様にピアノを習わせてあげたいけれど、
「練習のサポートができない」
と、悩む保護者様に時々お会いします


悩む理由は2種類です

1.保護者様が、楽器を学んだ経験が学校の授業でしかない

2.我が子に教えようとすると、つい叱ってしまう



子供がピアノを習った経験のあるお母さんなら
「練習しなさい。」
って、言ったことがある方、
たくさんおられますよね。
言ったことがない方のほうが、少ないかもしれません。

私の生徒さんのお母さんで
「このお母さん、天才!」
と、思った方がおられました。

   

ご本人は、
ピアノ教室をレッスン2回目でクビになったとかで、
私が知り合ったとき、
大きなおなかでママさんバレーに参加される
アクティブな方でした
子供のころからどちらかと言えば、
おとなしくピアノのの前に座っていられない
体が動いちゃうタイプのお子さんだったんでしょうね

   

なので、
初めてのレッスンの日
4歳のお子さんに一番に声をかけたのが

「最後まで先生のお話がきけて、 えらかったわね。」

でした

当たり前のことと思わずに、まず最初に誉めてくださったので
やんちゃな元気者で評判のお子さんは
落ち着いて、集中してレッスンを受けることが
「ほめられること」「いいこと」
と、頑張るモチベーションになりました

2回目のレッスンが終わると

「ママより続いて、すごいわ。もうママを超えたわね。」

と、言ってくださいました
お子様は「きょとん」としていましたけれど
自分は「なんかすごいらしい」と、自信を持つきっかけになったみたいでした




おうちでの声掛け

これがまた、素敵な声掛けでした

「ねえ、あの曲、ママに聞かせてくれない?」
「あなたのピアノ、ママ、大好き!」
「ピアノ、聞きたいなあ。」
「今度はどんなの弾くの? 楽しみだなあ。」
「そこのところ、難しそうねえ。そんなの弾けちゃうなんてすごいね。」


こんなに子供を気持ちよく練習させたお母さん、
私は他に知りません
ほめ上手の、天才です


このお母様のお子様は、
聞いてくれる人のことを考えた演奏ができる演奏者になりました
いつもお母さんのために、
どう演奏したら喜んでもらえるか考えて弾いていたからでしょう
人に寄りそう演奏ができるのはとても素敵なことだと思います


「あの曲、聞かせて。」
とリクエストも、すごくいい練習になりました


その時々のレベルで出来る演奏があるので
例えば1年前にはできなかった表現が、今ならできるようになっています
先生とのレッスンでは、
1年前にレッスンした曲を再びレッスンすることはほとんどありませんが
自分で練習することは、確実に本人の力になっていきます


すっかり忘れた曲の練習も「楽譜を読む練習」に最適です
3回も練習すればたいていカンも戻るので

「あら、忘れちゃった?もう一回、弾いてみて。」
「良くなってきたみたいね。次は完璧ね。」
「さすがね。3回目はすごく良かったわ。」

と、是非リクエストを繰り返して3回、弾いてもらってください



練習、自主トレを続けることは大変です
「ほめるの、苦手なんです。」
と、言われたお母さんも、何人かおられました

でも、せめて「聞きたいな」と言ってくださると
お子様のモチベーションは確実に上がります

演奏を聴いた後、
視線を合わせて「にこっ」としていただければ
言葉はなくても「聞いてくれた」と
お子さんはその後も 頑張れると思います。



スイミングのように、
その場所に行くことで練習がでできることは
できるお子様もおられます
練習の方法から、先生が付きっきりでしますから
変な思い込みの失敗もありませんし
モチベーションも落とさない工夫も、先生がしてくだいます


ピアノの場合、自主トレが第一で
モチベーションの高め方が、すごく難しいです


しかも毎回、
初めて弾く曲は「よたよた」から始まって、
弾いている本人も聞いている家族も周りも、
ヘタクソな演奏を我慢しなきゃいけない時間があります


そこそこ上手になってきても
先生がOK出すまで、本人はともかく、
周りにとっては何を求められているのかよくわからずに
ながなが練習を続けていると
「まだこの曲、終わらないの?」
と、飽きられてしまうこともあります

「まだ終わらないの?」という言葉は、結構つらいんです
 


周りの声のかけ方で、ピアノが嫌い
もっと言うと、音楽が好きじゃないと
言われてしまっては、悲しいです
せっかくピアノを習うのに、嫌いになっては元も子もありません


お子さんに声をかける時、気持ちよく練習に入れるように
素敵な演奏家に育つように祈りながら、
「天才お母さん」の声掛けをぜひ真似してみてくださいね



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