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ざくざくアクターズ劇場(note出張所)

注意:
 この先にはざくざくアクターズのサポーターのネタが含まれています。
    EXダンジョン未攻略の方はご注意ください。


**南の島ビーチにて**


エクレア:
 
 兄さん、持ってきましたよ――。
 どうしたんですか、そんなところで縮こまって。

ザッハトルテ: 
 
エクレアちゃん……海の家で食べるって言ったよね……?

エクレア: 
 そうですよ。はい。

ザッハトルテ:
 ここは、ビーチだよ!
 お日様カンカンのビーチだよ!

エクレア:
 シーサイドチェストの備え付けのパラソルの下でしょう?
 海の家の範囲じゃないですか。
 それに、兄さんもたまにはお日様に当たった方がよろしい。

ザッハトルテ:
 母ちゃんみたいなこと言うなぁ……。

エクレア: 
 バーガー早く受け取ってくれませんか?
 ソースぶちゅってしますよ?

ザッハトルテ:
 何てことを考えるんだ、悪魔か、ああ、はいはい、どうも。
 おっ、エビカツバーガーじゃないか!

エクレア: 
 探しましたよ。
 兄さん揚げ物が入っていないと食べないし……。

ザッハトルテ:
 ううっ、僕の好みを覚えてくれていただなんて、感激だねぇ。
 あ、エクレアちゃん、なにそれ?

エクレア:
 あんみつ。

ザッハトルテ:
 あんみつなんてあるの?海の家のメニューに?
 普通あっても頼まなくないか?

エクレア: 
 うるさいな、フライ魔人が。
 人の好みにケチをつけるもんじゃありません。

ザッハトルテ:
 今、めっちゃケチを付けられた気がするんだが……。

エクレア:
 それより、実家に顔を見せる気はないんですか?
 みんな待っていますよ?

ザッハトルテ:
 もしかして、その話をする為に僕を呼んだの?
 嫌だよ。針のむしろじゃないか。

エクレア: 
 怒られて当たり前です。
 勝手に出て行ったんだから……。
 そこは長男なんだから我慢して、ちゃんと親兄弟に頭を下げなさい。

ザッハトルテ:
 ああ、出た出た、二言目には長男って……。

エクレア: 
 兄さん……!?
 私がどれだけ探したと思っているんですか!?

ザッハトルテ:
 それは悪かったと思うけど……い、いや……!
 別に見つけてくれだなんて言ってないだろう……!?
 家なら、エクレアちゃんが継げばいいさ。
 みんなも君に期待している。

エクレア: 
 ひねくれるのもいい加減になさい……!
 少しは現実を見たらどうなんです?
 いつまで、地下帝国の王だなんて、中二病真っ盛りなことやっているんですか!

ザッハトルテ:
 
あ、本来の中二病ってのは斜に構えるって意味が近くて――

エクレア:
 
知ってるわよ!

ザッハトルテ:
 ぎゃあっ、ソースがぶちゅってなる!!
 押さえないで押さえないで!
 兄さんが悪かったよ!

エクレア:
 全く……人の話を聞かないから……。

ザッハトルテ:
 き、君も強引だなぁ……。
 僕をどうしたいんだ。
 家に帰って親に顔を見せればそれで満足してくれるのかい?

エクレア: 
 満足するかどうかは、私じゃなくて父さん達が決めることです。
 とにかく、地下帝国なんて引き払ってまともな生活をして。

ザッハトルテ: 
 
ぼ、僕には僕の夢があるんだよ……!

エクレア:
 はぁ?
 現実が嫌になって引きこもっただけでしょう?
 そんな後ろ向きな夢は認めません。

ザッハトルテ:
 何で僕の夢に妹の許可がいるんだ……!

エクレア:
 妹だからです。

ザッハトルテ:
 ううっ、いつからこんなに妹の力が強くなったんだ……。
 昔はこんなに素直で可愛かったのになぁ……。
 この笑顔がたったの三年前とはねぇ……。

エクレア:
 え、なに……? 

エクレア:
 
お兄ちゃーん!!?

ザッハトルテ:
 地方新聞の切り抜きだよ。
 やー、この頃は本当に素直で可愛かったんだけどね!

エクレア:
 
やめてっ!!返せっ!!
 何で持ってきてるの!?どうして!?

ザッハトルテ:
 
返せってこれ僕のだもーん。
 あ、このハンドサイン、アイラブユーの意味なんでしょ?

エクレア:
  
やめてーっ!!
  死ぬるーっ!!

ザッハトルテ: 
 
よく考えられている。永久恋愛にぴったりだよね!

エクレア:
 
んぎゅうう!!
 げほっごほっ!!

ザッハトルテ:
 
そういえば永久恋愛さん、まつエクはやめたの?

エクレア: 
 
ほぎゃあああああ!!

ザッハトルテ:
 
切り抜きならまだあるよ。
 ほらっ、こっちは勝利後に歌っているところ……!
 可愛いねぇ、大人気だったねー!

エクレア: …………。

ザッハトルテ:
 
おやぁ、反撃が来ないなぁ?
 僕の勝ちかな?

エクレア:
 
わざとぉ……わざと持ってきたぁ……!

ザッハトルテ:
 
エクレアちゃん、これが頭脳戦というものさ。
 やはり、お兄ちゃんの方が強かったようだね!

エクレア:
 
な、なんの……これしき……。

ザッハトルテ:
 
実弾ならまだあるよ!

エクレア:
 
ぎゅんっ……!

???:
 おやめなさい!!

ザッハトルテ:
 
え、だれっ!?

エクレア:
 
えっ、だれっ!?

メニャーニャ:
 メニャーニャです。

エクレア:
 
そういえばそうでした。突然過ぎて一瞬何もかも飛んでた!

ザッハトルテ:
 
な、なんで会話に割って入った……!?
 これは、僕とエクレアちゃんの話し合いだ!
 き、君に邪魔立てする権利はないだろう!?

メニャーニャ:
 
果たしてそうでしょうか?

ザッハトルテ:
 
な、なんだと……?

メニャーニャ:
 
私にだって、その傷みは分かります。
 黒歴史は誰もが持っていますからね……。
 そして、それを自分以外のものが弄ってはいけない。
 弄ることは攻撃に等しいのですよ!

ザッハトルテ:
 
そ、それなら言わせてもらうがね、メニャーニャさん……!
 君はこれを黒歴史だなんて言うけど、僕は本気でこれを可愛いと思っているんだ!
 ほら、見ろ、可愛いだろう!?
 ずっとポジティブな感情で褒めているんだが!?

エクレア: 
 
お兄ちゃん!?

メニャーニャ:
 
ええ、私も可愛いと思います。

エクレア:
 
メニャーニャさん!?

メニャーニャ:
 
ですが、お兄さん……。
 我々がこれを可愛いと思うかどうかというのは関係がない。
 本人がどう思っているかが、黒歴史の判断の全てなのですよ。

ザッハトルテ:
 
き、君に、何が分かるっていうんだ……!
 僕らのような虐げられし者の苦しみが……!

エクレア: 
 『
ら』ってなんですか!巻き込むな!

メニャーニャ:
 
分かります……。
 私も徹夜明けのテンションで先輩を弄ってしまって……。
 正直触れられたくないし消したい……。

エクレア: 
 
そうなんですか!?

ザッハトルテ:
 
あ、あなたもまたこちら側の人間だったのか……。
 すまない……。

メニャーニャ: 
 
………。

ザッハトルテ: 
 
すまないッ……!

メニャーニャ: 
 
人と違う道を歩いているものは特に精神が淀みやすい……。
 ある時期には、それがよりどころになることもあるでしょう。
 しかし、ゆめゆめ忘れてはいけませんよ……?
 本人が消したがっている歴史は、掘り返してはいけないということを……。

ザッハトルテ:
 
目が覚めたよメニャーニャ女史……。
 この激情を、表に出したらいけなかったんだな……。

エクレア: 
 
お兄ちゃん……。

ザッハトルテ:
 
拡大コピーでB1のポスターにして飾るのは自分の部屋だけにしておこう。

エクレア:
 
お兄ちゃん!!?

メニャーニャ:
 
エクレアさん。

エクレア:
 
は、はいッ!?

メニャーニャ: 
 
過去があるから、今がある。
 でも、今のあなたの方がより素敵ですよ。
 誇りを持って生きてくださいね。

エクレア:
 
ど、どうも……。

メニャーニャ:
 
それでは……。

エクレア:
 
メニャーニャさん……え、行っちゃうんだ……!?
 え、なんだったの……?あ、待って――あ、あのっ!

エクレア: 
 
ありがとうございましたーッ!!


**後書き**

サポーター達の日常、いかがだったでしょうか?
 ブログではまだ出せないネタだったけど、彼女達の日常を書きたくて――日常?
 なんなんだこれ……私にもよく分からない……メニャーニャが飛び込んできて大海原に舵を切っていった。ヤバイ。
 いや、書いてる途中までは、ちゃんとサトー家の話が中心になりそうだったんですけどね。
 分かんないもんですね!(責任ぶん投げ)
 noteの方での寸劇の表現はまだまだ模索中ですので、読みづらかったらすみません。色文字使えないのよねぇ……。

そういえば『note』ってPNGファイルとかアップロードしても、勝手にWEBPファイルってのに変換されちゃうんです。
 その際、画質も少し劣化するし保存もやりづらくなるので、別途イラストをアップロードしました(メニャーニャはアイコンで使っている画像なのでそれ以外を)
 下記のリンクは、私のグーグルドライブ内です。

zipファイルへのリンク(右上のダウンロードボタンを押してね)
上記のファイルのミラー(内容は同じです)

『はむすた絵は全部保存しちゃる!』という剛毅な方はこちらからどうぞ。
 確か一日あたりのダウンロード制限とかあるので、DL出来なかったら、日にちを改めてやってね。
 お手数をおかけします。
 あと、フォルダの中に、この記事にサポートしてくれた方へ向けたメッセージも添えております。
 え、サポートって?

 そう、なんとnoteさん記事に対して『投げ銭』が出来ます。
 なんてこった、はむすため、それが目当てだったのか、いやいやそんなことは、そうだよッ……!
 この投げ銭機能はnoteに登録していないと出来ないのですが、もし記事が気に入りましたら、百円でもぶつけてやって頂けると、はむすた小躍りして喜びます。ご支援くださった全ての方に、簡素ながらお礼のメッセージをお送りします。
 サポート費用は今後の活動資金に回しつつ、珈琲に合う美味しいクッキーを買います。
 ここまで読んでくれた皆さん、ありがとう……!
 ありがとう、noteさん……ありがとう……!
 それではまた次回があれば次回に!

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