見えない友達
私は昔、今とは違う場所に住んでいた。古くて狭いアパート。母の上手い節約生活のお陰で、私は不自由なく過ごせていたと思う。(アルバムを見る限り)
今度母に節約術を聞いておこうと思う(笑)
母は私が小学生高学年くらいから、不思議な話を教えてくれた。それは、前の場所に住んでいた時、『ぴきくん』という友達が私にいた話だ。『ぴきくん』は、アパートの中で私の前に姿を現していたと言う。こっちへ引っ越して来た際も、一緒に着いてきたのだろうか、何ヶ月かは私の口から、『ぴきくん』の名前が出たそう。しばらくすると居なくなったようだが…。
誰も『ぴきくん』を見た事はない。見えない友達。
そして私の記憶にも全くない。