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「ブルースハーモニカ音頭」吹き方解説シリーズ⑤<ブルースマン達のフレーズで間奏の12小節ブルースを吹こう>

今回もまた「ブルースマン達の演奏」を参考に解説して行きます。
このお二人のフレーズを参考にしたいと思います。
まずは「ビリー・ブランチ」です。
では解説動画をご覧下さい。

いかがでしたでしょうか?
ビリー・ブランチは優れたメジャーなブルースミュージシャンでありながら、世界中で地道なブルースミュージックの普及を続ける貴重な存在です。
レジェンド・ブルースマンの息子さん達と「ザ・サンズ・オブ・ブルース」
というブルースバンドを組んでいる事でも有名で、ブルースのために人生を捧げている1人と言えるでしょう。
国際的なブルースハープの交流イベントがあると、必ずと言って良いほど、セッションのホストの役を引き受けていて、自分がトップ奏者でありながらも、後進ひとりひとりのハーピストの顔を立ててやる気配りの人でもあります。

ブルースのハーモニカ演奏では、サニーボーイⅡの定番フレーズをそのまましっかりと演奏し切ってみせるような伝統の重んじ方を忘れない反面、誰の流れでもないオリジナリティーあふれるダイナミックなフレーズを吹く奏者でもあります。私も彼のアルバムのコピーから、とても多くの事を学ばせていただきました。
またこのシリーズの⑥でご紹介したジェイムス・コットンと⑦で紹介したジュニア・ウェルズ、そして同じくレジェンドのキャリー・ベルとの4人のコラボによってリリースされた異色なアルバム「ハープアタック」は、ハーピスト達のバイブルとも呼ぶべき名盤で、今だによく話題に登っています。

動画のイラストはかなりコワモテになってしまいましたが、彼は吹く時にだけはスタイル的にそんな感じに見えますので、ファンの方にはご容赦いただければと思います。

続いて「シュガー・ブルー」です。
では解説動画をご覧下さい。

いかがでしたでしょうか?
シュガー・ブルーというと、もちろん「ザ・ローリング・ストーンズ」の「ミス・ユー」が代表曲として上がるのでしょうが、ぜひ彼のソロアルバムもお聴きいただければと思います。
「ハーモニカのジミヘン」とはよく言ったもので、私も初めて彼のアルバムを聴いた時は衝撃的過ぎて、正直何がなんだかよく解りませんでした。
ステージでは常にゲリラ兵士のようなファッションで身を固めていて、弾丸に見立てたハーモニカの身にまとい方も、実に「責め」に徹していて印象的です。

私は2回ほどライブを観に行った事があるのですが、なんだか全曲ぶっ飛んでいて、驚いている内に終わってしまったようなもので、後になると「そのインパクト自体がシュガー・ブルーなんだろうな」なんて納得しました。
シュガー・ブルーは「超絶早吹き」ばかりが話題になりがちですが、私は彼のサウンドの後ろにずっと続いている「浅めのスロートビブラート」が、彼のブルージーなプレイの魅力だと感じています。
サウンド的にもビート的にも、ブルースというよりは「ロック」という印象のあるハーピストですね。アンプリファイドハープのファンにもおすすめです。

今回のお二人は映画にも出演しています。
ビリー・ブランチは「ベビーシッター・アドベンチャー」という映画で、マフィアに追われた主人公達が迷い込むブルースバーで、アルバート・コリンズのバンドメンバーとして演奏しています。絵的に見えるようにとクロマティックハーモニカを持たされていますが、演奏はテンホールズで、彼がアップになるショットもあります。
シュガー・ブルーはホラー映画「エンゼルハート」でブラウニー・マギーのバンドのメンバーとして出演していますが、絵としてはわからないレベルのシーンです。あと何かの恋愛映画のエンディングの方のシーンで、ストリートパフォーマンスをするシュガーブルーを観た覚えがあるのですが、思い出せず、どなたかご存知でしたらお教えいただきたいですね。

ぜひ「ブルースハーモニカ音頭」の間奏部分をお楽しみいただき、よろしければ、
#hamonicafe_one
または
#ブルースハーモニカ音頭
などのハッシュタグをつけて、X(旧Twitter)でこの「ブルースの部分の演奏動画」をpostして下さい。私が運営する投稿専用アカウントで、シェアさせていただきたいと思います。なにとぞよろしくお願いいたします。

そして(もう少し詳しく、吹き方を知りたいな…)という方は、ぜひ私の「オンラインレッスンの無料体験」に、お気軽にご連絡をいただければと思います。

次回は「妹尾隆一郎さん」と「チャーリー・マッセルホワイト」のフレーズについて解説してみたいと思います。
お楽しみに!!

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