2022年6月11日(土) ベルモントSデー全レース予想
(日本時間では12日)
今回はベルモントS・メトロポリタンH・オグデンフィップスSを先に紹介し、それ以外のレースは後ろに追記する形でリアルタイムに更新していきます。
更新状況:最終レースまで更新完了
11レース ベルモントステークス(G1)
ダート12ハロン(約2400m)
◎6.Mo Donegal
○1.We the People
▲3.Nest
歴史的大波乱となったケンタッキーダービーから早1ヶ月、あっという間にベルモントSデーがやってきた。
言わずと知れたケンタッキーダービー馬Rich Strike、ウッドメモリアルS(G2)で後のプリークネスS馬Early Votingを下したMo Donegal、前走ピーターパンSで10馬身差の大差勝ちを納めたWe the People、アッシュランドS(G1)1着・ケンタッキーオークス(G1)2着などの実績がある強豪牝馬Nestなど、アメリカ三冠最終戦も楽しみな面子が集まった。
◎Mo Donegalは先述のウッドメモリアルSの勝ちタイム1分47秒96が極めて優秀だった。距離に関しては未知数だが、ウッドメモリアルSで下したEarly VotingがプリークネスSを制したように実力は間違いない。少頭数なため、ケンタッキーダービーよりはロス無く回ってこれるだろう。得意の長い脚を活かして突き抜けて欲しい。
○We the Peopleの前走ピーターパンS(G3)の10馬身差圧勝はなかなか評価に困るところだが、父Constitution母父Tiznowというのは2020年ベルモントS優勝馬Tiz the Lawと全く同じだ。適性面に期待して対抗評価に挙げる。
牝馬の▲NestはアッシュランドS(G1)の内容が素晴らしかった他、とにかく調教が良い。適性面は未知数だが、期待したい所だ。
9レース メトロポリタンハンデ(G1)
ダート8ハロン(約1600m)
◎1.Flightline
「怪物」Flightlineの復帰戦ということで非常に注目を集めている一戦で、迎え撃つメンバーもフレッドWフーパーS(G3)→ガルフストリームパークマイル(G2)→カーターH(G1)と連勝し国際レーティング123を獲得したSperker's Coenerや、昨年のブリーダーズカップスプリント優勝馬Aloha West、直近のグレードレースで3連対中のジョッキークラブGC(G1)勝ち馬Happy Saverなど、豪華メンバーが揃った。
◎はFlightline。2戦目のアローワンス・前走のマリブS(G1)とともに2着馬との着差・タイム共に疑いようのない強さで、しかもこれがほぼ馬なりというのだから恐れ入る。このままアメリカ最強馬になって欲しい。
注目を集めるSperker's Cornerは前走を疑問視して印を入れず。この馬が前走で勝ったカーターH(G1)と同日同距離のディスタフH(G3)でGlass Ceilingという馬が勝った際の勝ちタイムが、カーターHにおけるSperker's Cornerの勝ちタイムと僅か0.35秒差だった。そしてそのGlass Ceilingは昨日の牝馬限定G2ベッドオローゼスSで大差で3着に負けている。Sperker's Cornerの前走においては時計的価値は薄いと見て、消し。ただしガルフストリームパークマイル(G2)のパフォーマンスを出せれば肉薄することも可能だろう。
ここはFlightline・Speaker's Corner共に1ハロンの距離延長となる。Speaker's Cornerのマイル適性は間違いないのに対しFlightlineは初のマイル挑戦で、適性差も勝敗のファクターとなりそうだ。
大注目の一戦。
7レース オグデンフィップスステークス(G1)
ダート8.5ハロン(約1700m)
◎1.Letruska
○2.Bonny South
▲5.Search Result
△3.Malathaat
△4.Clairiere
昨年のエクリプス賞最優秀古牝馬Letruskaと最優秀3歳牝馬Malathaatの対戦ということでこちらも非常に注目を集めており、2頭への対抗馬も昨年のコティリオンS(G1)優勝馬Claiere、昨年のエイコーンS(G1)勝ち馬Search Result、昨年の当レース2着でグレードレース2勝・9連対のBonny Southと全頭が一線級で、そりゃー盛り上がる。
◎はLetruska。ここ11戦で9勝2着1回と完全に最強牝馬の域で、この濃いメンバー相手でも実力は一枚上と見たい。
○Bonny Southは前走のダブルドッグデアS(G3)でMalathaatの2着に敗れたものの、同斤で4分の3馬身差まで詰め寄ってたという点で非常に評価出来る。今回はLetruska・Malathattより6ポンド(2.7kg)も軽い斤量で出走できる。Letruska相手には昨年完敗を喫しているので本命視は出来ないが、対抗には評価したい。
▲Search Resultは昨年のエイコーンS(G1)が素晴らしいパフォーマンスだった。7ハロン戦線よりも8ハロン以上の方がパフォーマンスも良く、テストS(G1)やディスタフH(G3)の負けは度外視したい。
△当然だがMalathaat・Clairiereも圏内だ。
ちょっとしたあやで全頭に勝ちのチャンスが生まれるメンバーで、実に楽しみだ。
1レース アローワンス
ダート6ハロン
◎7.Win for Gold
前走のアローワンスでは1着馬から6馬身半差の2着に敗れたが、あれは勝ったKey Pointが強すぎ。このメンバーなら楽勝まであっても。
第2レース アローワンス
ダート8ハロン(約1600m)
◎3.Set Sail
前々走の前走ピーターパンS(G3)で大敗を喫したものの、前々走のメイドンが楽勝だったSet Sailを本命視。メンバーが一枚落ちるここで巻き返しを期待する。
3レース エイコーンS(G1)
ダート8ハロン(約1600m) 3歳牝馬限定
◎Echo Zulu
2歳時にブリーダーズカップJF(G1)などG1を3連勝したことで大きく話題になり、3歳になってからもフェアグラウンズオークス(G2)1着・ケンタッキーオークス(G1)4着と好走が目立つEcho Zuluに、ボーモントS(G3)・エイトベルズS(G2)を連勝してきたMatareyaが挑戦するといった構図。
ここは◎Echo Zulu。ケンタッキーオークスで先着を許したSecret OathやNest、Desert Dawnがいないこの状況なら、単純に上位と見て良さそうだ。
4レース ジャストアゲームステークス(G1)
芝1マイル(約1600m)
◎2.Regal Glory
○Speak of the Devil
一昨年のプールデッセプーリッシュ(仏1000ギニー・G1)2着馬で、昨年もロートシルト賞(G1)で3着に入ったSpeak of the Devilがアメリカに移籍し、移籍初戦となったチャーチルディスタフターフマイル(G2)を完勝して、これが2戦目となる。これを迎え撃つのが昨年のメイトリアークS(G1)からペガサスWCフィリー&メアターフ(G3)・ジェニーワイリーSと連勝を飾っているRegal Glory、今年のハニーフォックスS(G3)でグレードレース初制覇を果たし、前走のチャーチルディスタフターフマイルでSpeak of the Devilの2着に善戦したIn Italianなどだ。
◎Regal GloryはペガサスWCフィリーズ&メアターフや前走ジェニーワイリーSの内容がどちらも先行から完勝といった横綱競馬で、タイムも当日のメーカーズマイルより優秀なんじゃないか・・・?と疑いたくなるような非常に優秀な内容だった。前走2着馬Shantisaraのパフォーマンスを○Speak of the Devilが上回れるか…というのは仏1000ギニー2着馬といえども疑問視したいところだ。
5レース ブルックリンステークス(G2)
ダート12ハロン(約2400m)
◎1.Lone Rock
○4.Portos
▲3.Warrant
△5.First Constitution
ベルモントSと同舞台で行われるG2戦。
長距離戦ながらジョッキークラブGC(G1)勝ち馬Max Playerを始め、昨年の勝ち馬Lone Rock、サンタアニタH(G1)2着馬Warrant、Sperker's Corner被害者の会会長Fearless等、G2にしてはハイレベルなメンバーが集まっている印象だ。
◎Lone Rockは昨年のこのレースの勝ち馬で、12ハロン路線では6戦5勝1連対と実績がダントツだ。これは逆らえない。
相手○はTapit産駒、▲△はTapit系Constitution産駒ということで、ここは思考停止でTapitを買いたいところだ。(買えない)
6レース ウッディースティーヴンステークス(G1)
◎1.Jack Christopher
時間が無いので前々走ではシャンペンステークス(G1)、前走パットデイマイルS(G2)と連勝を飾っている。シャンペンステークス2着のCommandPerformanceが昨日のメイドンで完敗したのは気になるが、これ以上の馬も思いつかず。
8レース ジャイプールS(G1)
◎5.Arrest Me Red
Arrest Me Redは昨年10月のベルモントターフスプリント(G3)1着時のパフォーマンスが素晴らしかった。Casa Creedなど強力な対抗馬もいるが、ここは本命視。
10レース マンハッタンS(G1)
芝10ハロン(約2000m)
◎8.Highland Chief
昨年の2着馬Tribhuvanがいるが、昨年と今年では馬場の傾向が大きく異なる。前走重い馬場だったマンノウォーS組勝ち馬からHighlan Chiefを本命視する。
第12レース メイドン・クレーミング
芝1マイル(1600m)
◎7.Floki's Flight
前々走・前走と先団に付けしぶとく伸びる競馬を続けており、特に前走は当地ベルモントで長い脚を使って適性を見せた◎Floki's Flightが本命。
13レース アローワンス
芝1マイル(約1600m)
◎6.Fontanafredda
◎6.Fontanafreddaは昨年10月にベルモントのメイドンで3着に入着しているが、この時の1着馬She's a Miaは現在ブラックタイプタイプレースでも通用している。その馬から1馬身差も無い3着に好走した舞台であるベルモント替わりで良化に期待したい。このメンバーなら好走可能と見る。
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