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7月2日(土) 日本・海外競馬(英愛独米南ア)色々予想

 7月2日(土)に日本・海外で行われるレースのうち、特に筆者が興味を持っているレースをピックアップして予想します。

※時間は全て日本時間
※掲載順は発走時間の早い順

11:25 日本・函館4R
3歳未勝利 ダート1700m

◎9.ピッコロバンビーナ

 ◎ピッコロバンビーナは前走・前々走とチグハグな競馬が続き課題も多いが、調教時計を見る限りは上のクラスでやれそうなものがある。恐らく人気しないので、小回り変わり・距離延長と大きな条件変更で一発狙ってみたい。単・複でチョビっと抑え。
 ※追記:初ブリンカーとのことで、チョビっとよりは多く買おうと思います。
 

12:25 日本・小倉5R
メイクデビュー小倉(九州産限定) 芝1200m

◎4.テイエムハヤカケン
○15.コウユーオモイノセ

 もう九州産新馬の季節…。早い。
 ここはボンディマンシュの弟◎テイエムハヤカケンを本命視したい。既にデビューしている母ビアンカシェボンの産駒5頭は全て中央で入着している上、ヒロイン以外は全て2歳戦で好走している。この馬自身の調教も悪くなく、勝ってひまわり賞まで駒を進めたいところだ。
 ○コウユーオモイノセは先々週に栗東坂路52秒台、先週は51秒台と好時計を2週連続で連発しており、こちらも要チェック。

20:10 日本・帯広11R(ばんえい)
わし座特別 ダート200m

◎ニセコヒカル

 同じ北海道でも、函館や門別は災害も意識するような大雨になったが、帯広にそこまでの雨はまだ降っていない。とはいえ週末は不安定な天気が予想されており、湿った馬場という前提で予想を立てたい。
 ここは昨年に馬場水分3%台の重賞を勝った(2021クインカップ)◎ニセコヒカルを本命視する。

21:35 ドイツ・ハンブルク8R
ハンザ賞(G2) 芝2400m

◎5.Torquator Tasso
○1.Alter Adler

 ご存知昨年の凱旋門賞馬Torquator Tassoを始め、前走のバーデン経済大賞(G2)でグループレース初制覇を果たしたAlter Adler、更に昨年のウニオンレネン(G2)勝ち馬Best of Lipsに、昨年の仏・リス賞(G3)勝ち馬Northern Ruler等かなりのメンバーが集まった。
 ここは◎Torquator Tassoを本命に推す。Torquator Tassoは前走のバーデン経済大賞(G2)で良い所無しのブービー負けを喫したが、そもそもこの馬はシーズン初戦だと一昨年シュペルドルフ賞4着、昨年バーデン経済大賞(G2)6着と、全く走らない。特に昨年はそのバーデン経済大賞6着から当レースでバイエルン大賞(G1)勝ち馬Sunny Queenを4馬身半差ちぎって圧勝しており、今年もその再現になって全くおかしくない。人気を落とすようなら更に厚く買いたい。(買えないが)
 ○Alter Adlerは元々独ダービー(G1)や、仏・エドヴィル賞(G3)でいずれも2着に入るなどハイレベルな馬だったが、前走バーデン経済大賞の快勝劇は本格化を思わせるものだった。この馬も凱旋門賞が最終目標ということで、Torquator Tassoが復調してくるであろうここが試金石となるだろう。
 今年のドイツ調教古馬はTorquator Tassoとこの馬の2強になりそう(怪我から復帰すればSisfahanを含めて3強?)で、注目の一戦だ。


21:50 イギリス・サンダウン1R
スプリントS(G3) 芝5ハロン(約1000m) 

◎5.Raasel
○1.Arecibo

 通称「コーラルチャージ」。今年は全頭がリステッド勝利orグループレース2着以上経験馬というG3にしては粒揃いなメンバーで、ブックメーカーオッズでは全頭が10倍以下という混戦模様だ。
 昨年下半期にノッティンガム4戦4勝を含む5連勝を果たし「ノッティンガムは俺の庭」と言わんばかりの◎Raaselだが、前走ヘイドックパークのアキレスS(リステッド)でDragon Symbol(ジュライカップ2着等)を同斤で破るなど、もう全然ノッティンガムだとかは関係なく今年も好調ムードだ。
 ○はここまでハイレベルなグループレースを中心に使われてきたArecibo。ここはそれらグループレースよりはメンバーレベルが若干落ちる上、昨年このレースを2着と適性も抜群だ。
 

22:40 イギリス・ヘイドックパーク3R
ランカシャーオークス(G2) 芝11ハロン175ヤード(約2400m)

◎3.Free Wind

 昨年のパークヒルS(G2)で7馬身差圧勝を納めたFree Windが今季初戦を迎える他、ブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアS(G1)勝ち馬Eshaada、前走同コース同距離で行われたピナクルS(G3)を勝ったSea La Rosa、前田幸治氏がオーナーで前走ブロンテカップフィリーズS(G3)を制したBelieve in Loveなどが出走してきた。
 本命は◎Free Wind。前走のパークヒルSは追ってからの反応や瞬発力が他馬とは全く違うといった様相の圧勝で、怪物牝馬候補が生まれた印象だ。前走から500mほどの距離短縮になるが、出来ればここもとんでもない勝ち方をしてヨークシャーオークスへ殴り込んで欲しい。ここで奮わなかったとしても、ロワイヤリュー賞の有力候補として覚えておきたい。


23:35 イギリス・サンダウン4R
エクリプスS(G1) 芝9ハロン209ヤード(約2000m)

◎6.Alenquer
○3.Bay Bridge


 今年のエクリプスSは「少数精鋭」という言葉がまさにふさわしいメンバーで、馬番の上から順に先日の仏ダービー(G1)で大楽勝を果たしたVadeni、2歳時から注目を集め今年5月には愛2000ギニー(G1)を優勝したNative Trail、前々走ブリガディアジェラードS(G3)の圧勝劇が話題を呼んだBay Bridge、今年のドバイターフ(G1)でパンサラッサと同着優勝を果たしたLord North、昨年のサウジカップ・ドバイシーマクラシック(G1)・インターナショナルS(G1)覇者Mishriff、今年のタタソールゴールドC(G1)でG1馬5頭を制して優勝したAlenquerと見るからに楽しみなメンバーが集まった。
 悩んだ末、◎はAlenquerに。同コースで行われた昨年のクラシックトライアル(G3)では、Adayer(昨年の英ダービー・キングジョージ優勝馬)・Yibir(昨年のBCターフ優勝馬)・Lone Eagle(昨年の愛ダービーでHurricane Laneの首差2着)をまとめて破っているという字面は余りにも強烈だ。他にもカラ・アスコット・ニューバリーなどゴールまで上り坂が続くコースが得意な印象で、やはり上り坂が続くサンダウンは絶好だろう。
 ○Bay Bridgeは前走のプリンスオブウェールズS(G1)では乾いた馬場(Good to Firm)が初めてだった中、2着に来たのは収穫だった。土曜日のイーシャーには若干の降雨もあるようで、これならFirmの馬場は回避出来そうだ。これは期待したい。


24:00 南アフリカ・グレイヴィル7R
ダーバンジュライ(G1) 芝2200m

◎12.Sparkling Water
○9.Jet Dark
▲2.Do it Again
△10.Safe Passage

 正確に言うとここからは日曜日だが、もう気にしない。エクリプスSが終わると、南アフリカ最大のレースであるハンデG1・ダーバンジュライが発走になる。回避馬が出なければ出走馬18頭中8頭が近5走でG1を勝っているという極めて好メンバーかつ、逆に言うと予想が極めて困難なレースとなっている。そんな中でも抜けて人気なのは直近の7戦が6勝2着1回で前走もデイリーニュース2000(G1)を制した新4歳馬Safe Passageと、前走のハリウッドベッツゴールドチャレンジ(G1)で2着となったLinebackerの2頭だ。続くのは2月にケープダービー(G1)を制したPomp and Power、近3走はG2・G1・G1と出走して全て複勝圏を確保しているSparkling Water、4月にサウスアフリカンダービー(G1)を制したAragostaまでが10倍以下で、その他に昨年の覇者Kommetdieding、一昨年の覇者Belgarion、2018・2019年に史上5頭目のこのレース連覇を果たしたDo it Againなど、とにかく濃密なメンバーとしか言いようがない。
 ◎はSparkling Water。ここ3戦はG2を3着→G1を3着→G1を2着と好走しており、これらはいずれも定量戦だった。この3戦のレーティングは軒並み低いが、そのお陰でこの実績としては破格な53.5kgという軽量が付いた。おまけに距離延長も歓迎とあらば、ここは絶好のチャンスだろう。
 ○Jet Darkは強烈な末脚を武器に今年のクイーンズプレート(G1・カナダのとは別物)や昨年のチャンピオンズカップ(G1・中京のとは別物)を制した馬だ。近年のダーバンジュライは差し決着が多いだけあって、要注目だ。多頭数で前が詰まらないことを願うのみ。
 ▲Do it Againが最後にこのレースを勝ったのはもう3年前になるが、前走5月のG2では62kgを背負って1.75馬身差完勝(2着馬は54kg)と衰えはまだまだ全然見えない。今回は58.5kgの出走ということで、これでも前走からは3.5kgも減量になる。3年ぶり、そして3度目の制覇はなるだろうか?
 △Safe Passageは安定性を評価し抑えには一考。(買えない)

24:18 愛・ネース6R
メイドン(2歳未勝利) 芝7ハロン(約1400m)

◎2.Auguste Rodin
○10.Red Letter Bray
▲3.Ballsbridge

 父ディープインパクト母Rhododendron(G1・3勝馬)のAuguste Rodinと、父ロードカナロア母Happily(2歳G1・2勝馬)のBallsbridgeが一緒に出てくる他、母Unaccompanied(ハードルG1・2勝馬)のKeep in Touch、母Spectre(ムーランドロンシャン賞2着など)のDubawi Spectreなどが激突するとんでもねえメイドン。エクリプスSの後に発走なので、翌日早く起きる必要がある人以外は要注目!
 予想の方は贔屓目なしでも◎Auguste Rodinが本命。前走はライアン・ムーア史上でもなかなか上に来るようなドン詰まりに次ぐドン詰まりで、むしろ2着によく来たなという競馬だった。なんなら実は現時点(7月1日時点)で英ダービー1番人気(Racing Post)(Bet365)に推されてしまっているくらいなので、たぶん現地人も「よく2着に来たな」と思っている。きっとそう。ここは確勝級とみたい。
 ○Red Letter Brayは最近Bay Bridge(PoW2着)や、Saffron Beach(サンチャリオットS1着)など相次いで活躍馬を輩出しているNew Bayの産駒ということで個人的には注目したい。母父Invincible Spiritで早熟性にも期待。
 ▲Ballsbridgeは未知数ながらも、ロードカナロア産駒がどのような走りをするか見届けたい。

27:34(3:34) アメリカ・ベルモント4R
ジョンAネルドS(G2) ダート7ハロン(約1400m)

◎1.Life is Good
○5.Speaker's Corner

 Q.何故メトロポリタンハンデじゃなくて、別に名物レースでもないG2でLife is Good(G1を3勝、ドバイWCで1番人気だったあの馬)とSpeaker's Corner(カーターH優勝、今年度ベイヤー指数トップ)の対決が実現したの?
 A.知らん。
 
 ひっそりと今シーズンのベストレース候補!仮眠を取って観戦しましょう!


28:55(4:55) アメリカ・チャーチルダウンズ7R
アメリカンダービー(L) ダート8.5ハロン(約1700m)

◎9.Rattle N Roll

 正直なところメンバーには興味をそそられない。しかし賭博禁止法による開催中止を乗り越えNative Dancer、Citation、Swaps、Round Tableといった名馬を輩出し栄華を極めたアメリカンダービーが、凋落、競馬場廃止と巡り巡って、今回からケンタッキーダービーの開催場であるチャーチルダウンズ競馬場のダートコースで初開催されるというその事実は間違いなく興味深い。今日のレースの結果はどうであれ、これまでの138年に想いを馳せ、また10年・20年とかけてこのレースが栄えることを願いながら観戦したいところだ。
 予想の方は難解だが、昨年のブリーダーズフューチュリティ(G1)勝ち馬◎Rattle N Rollが一枚上か。重馬場も一線級相手でなければ通用するとみる。
  

29:35(5:35) アメリカ・チャーチルダウンズ8R
フルールドリスS(G2) ダート9ハロン(約1800m)

◎1.Super Quick
○5.Shedaresthedevil

 ※後述のプリンセスルーニー招待S(G2)・ドワイヤーS(G3)と発走時間が被るので、一つに絞って見ることをおすすめします。
 
一昨年のケンタッキーオークス等G1・3勝馬のShedaresthedevilの3戦目として注目を集めているが、ここ2戦は勝ちきれず。
 前走アレールデュポンS(G3)のパフォーマンスが優秀な◎Super Quickを本命視し、○Shedaresthedevilは相手筆頭に据える。


29:37(5:37) アメリカ・ガルフストリームパーク10R
プリンセスルーニー招待S(G2) ダート7ハロン(約1400m)

◎3.Glass Ceiling
○5.Ce Ce

 ※先述のフルールドリスS(G2)・後述のドワイヤーS(G3)と発走時間が被るので、一つに絞って見ることをおすすめします。因みに筆者はこれを見ます。
 昨年のBCフィリー&メアスプリント(G1)優勝馬Ce Ceが4月のアップルブロッサムH(G1)3着時以来の出走となる。
 ◎Glass Ceilingは前走のベッドオローゼスS(G2)こそBella Sofia・Obligatoryに敗れたが、前々走ディスタフハンデ(G3)の勝ち時計は同日の古馬G1でSpeaker's Cornerが記録したものと僅か0.37秒差まで迫っており、これはどう捉えても強烈なものだった。未だに「牝馬の中では最強」と言われるような馬になる可能性があると考え、もう一戦ここは本命にする。
 ○Ce Ceは対抗より下の評価にするのは難しいだろう。

29:38(5:38) アメリカ・ベルモント8R
ドワイヤーS(G3) ダート1マイル(1600m)

◎1.Charge It

 先述のフルールドリスS(G2)・プリンセスルーニー招待S(G2)と発走時間が被るので、一つに絞って見ることをおすすめします。
 ここでは今年のフロリダダービー2着馬Charge Itが喉の手術から復帰してくるのが注目ポイント。面子も前走のケンタッキーダービー(G1)よりは相当薄いので、ここは確勝を期したいところ。


30:16(6:16) チャーチルダウンズ9R
ケリーズランディングS(L) 6.5ハロン(約1300m)

◎4.Aloha West
○5.Bango

 昨年のBCスプリント馬◎Aloha Westが先月のメットマイル(G1)4着から距離短縮してきた。6ハロンがベストなのだろうがさすがにマイルよりはこの距離が良さそうで、なんとか勝っておきたいところだ。
 昨年の当レース覇者○Bangoは前走アリスティデスSを昨年に続き連覇しており、その勝ちっぷりは前年以上に鮮やかなものだった。このレースも続けて連覇して全く不思議は無いように思う。
 Aloha WestはG1からリステッドまで一気に格を落として来たが、なかなか手強い馬と対峙することになる。一強というよりはニ強として見た方が良さそうだ。


30:47(6:47) アメリカ・チャーチルダウンズ10R
スティーブンフォスターS(G2) ダート9ハロン(約1800m)

◎3.Olympiad

 サウジから帰国初戦となる昨年のケンタッキーダービー馬Mandalounや、前走でHappy Saver(ジョッキークラブGC優勝馬)相手に完勝を果たしたOlympiad、シガーマイルH(G1)優勝馬Americanrevolutionなど、G2に降格されたとは思えないメンバーが集まった。賞金総額も未だに75万ドル(約1億円)用意されており、個人的にはすぐG1に復帰してもおかしくはない状況に見えるがどうだろう。
 ◎のOlympiadはここまで重賞を含めて4連勝しているが、タイム・前走のHappy Saverを差し返した内容共に充実著しく、本格化とみてよいだろう。
 ここに出ているメンバーは、前走アローワンス組を含め時計的根拠を持った馬が全頭を占めており、ケンタッキーダービー馬Mandalounも一筋縄ではいかなさそうだ。緩い調整だと3着を外すシーンがあっておかしくないと個人的には見ているがどうだろう。個人的感情としてはMandalounがケンタッキーダービー馬として意地を見せる競馬か、OlympiadがLife is Goodを視野に入れるような圧勝劇が見られたら最高だと思っているが、いずれにせよどんな競馬になってもハイレベルで、全頭に上位入賞のチャンスがある非常に楽しみなレースだ。
 問題は起きていられるかというただ1点!


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