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部門別2010年代最強野手は誰だ?

前回は投手編でしたが、今回は野手編です。

評価方法は下の通りです。

4000打席以上が対象です。それでは早速行ってみましょう。



fWAR+73.4 OPS1.000

マイク・トラウト(LAA)

fWARとOPSでトップに立ったのはロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウトでした。

2012年のデビューイヤーにトリプルスリーを達成し、更には49盗塁で盗塁王と新人王に輝き、2013年にも打率3割超え、30盗塁以上をマークしました。

2014年にはオールスターMVPや打点王を獲得し、キャリア初のシーズンMVPに選出されました。

2015年にはキャリア初の40HR以上をマークし、史上初の2年連続オールスターMVPという快挙も達成しました。

2016年にはキャリア2度目となるシーズンMVPを獲得、2017年には骨折で114試合の出場に留まるも33HRをマークし、キャリア初のOPS1.000超え(1.071)を達成しました。

2018年も打率.312 39HR OPS1.088と素晴らしい成績を残して、2019年には怪我で終盤欠場するもキャリアハイとなる45HRをマークし、3度目のシーズンMVPを獲得しました。

シルバースラッガー賞を7回、ハンク・アーロン賞を2回、そしてMVP投票で2位以下だったのがキャリアで1度のしかないということから、紛れもなくスーパースターと言える選手でしょう。

獲得した主なタイトル
・打点王1回(2014)
・盗塁王1回(2012)
・シーズンMVP3回(2014,2016,2019)
・ハンク・アーロン賞(2014,2019)
・シルバースラッガー賞(2012~2016,2018,2019)
・新人王(2012)
・ハート&ハッスル賞(2012)
・オールスターMVP2回(2014,2015)





**打率.317 **

ミゲル・カブレラ(DET)

2010年代の打率トップは最後の三冠王、デトロイト・タイガースのミゲル・カブレラでした。現役17年で首位打者4度、本塁打王と打点王を2度獲得しているMLB屈指の打者ですね。

2012年にはカール・ヤストレムスキー以来となる三冠王を獲得し、現役選手での三冠王達成者はミゲル・カブレラただ1人です。

ここ3年程は怪我や衰えに悩まされ、成績は低迷していますが2016年までは素晴らしい成績を残しています。

スプリングトレーニングでは好調を維持していましたし、37歳という年齢に抗うような復活を期待しています。

獲得した主なタイトル
・首位打者4回(2011~2013,2015)
・本塁打王2回(2008,2012)
・打点王2回(2010,2012)
・シーズンMVP2回(2012,2013)
・シルバースラッガー賞7回(2005,2006,2010,2012,2013,2015,2016)
・ハンク・アーロン賞2回(2012,2013)
・三冠王1回(2012)




346本塁打

ネルソン・クルーズ(MIN)

2010年代の最多本塁打はミネソタ・ツインズのネルソン・クルーズでした。

2006年から2013年まで在籍していたテキサス・レンジャーズの頃から活躍はしていましたが、2014年にボルチモア・オリオールズに移籍すると自身初の本塁打王(40HR)を獲得、そこから2019年までの6年続けてシーズン37HR以上をマークしています。

2015~2018年はシアトル・マリナーズに在籍し、年齢も30代後半に差し掛かっていく時期だったのにも関わらず、打者不利であるセーフコ・フィールド(現T-モバイル・パーク)本拠地ながらこれだけ本塁打を量産しているのは流石の一言ですね。

2017年には119打点をマークしてキャリア初の打点王にも輝いています。

昨年はマリナーズからミネソタ・ツインズに移籍すると、キャリアハイとなる打率.311 41HR 108打点 OPS1.031と素晴らしい成績を残しました。

39歳でキャリアハイを叩き出すのは末恐ろしいですね。笑

獲得した主なタイトル
・本塁打王1回(2014)
・打点王1回(2017)
・シルバースラッガー賞3回(2015,2017,2019)
・エドガー・マルティネス賞(2017,2019)
・ア・リーグ優勝決定シリーズMVP1回(2011)




963打点

アルバート・プホルス(LAA)

2010年代の打点トップはロサンゼルス・エンジェルスのアルバート・プホルスでした。

彼の全盛期はセントルイス・カージナルスに在籍していた頃でしたし、2012年からはエンジェルスでのプレーだったので個人的には少し意外でしたね。

エンジェルス移籍後は不良債権と言われるケースが多く、大型契約としては物足りない印象がありましたが、エンジェルスとしての8年間で6度90打点以上をマークしているのは素晴らしいですね。

カージナルス時代は10年連続で3割30HR100打点以上をマークする化け物っぷりで、ミゲル・カブレラが獲得するまでは三冠王に最も近い存在と言われていました。

現在はアメリカ出身外の選手の本塁打記録を保持しており、打点数でも2075と歴代で4位です。

1位のハンク・アーロンの2297まで222なので、厳しいですが何とか頑張ってもらいたいです。

獲得した主なタイトル
・首位打者1回(2003)
・本塁打王2回(2009,2010)
・打点王1回(2010)
・新人王(2001)
・シルバースラッガー賞6回(2001,2003,2004,2008~2010)
・ゴールドグラブ賞2回(2006,2010)
・ハンク・アーロン賞2回(2003,2009)
・ハート&ハッスル賞1回(2009)
・ナ・リーグ優勝決定シリーズMVP1回(2004)




出塁率.428

ジョーイ・ボットー(CIN)

2010年代の出塁率トップはシンシナティ・レッズのジョーイ・ボットーでした。

圧倒的な選球眼の持ち主であるボットーは90四球以上が7回、出塁率4割超えが9回でその内リーグトップは7回もあり、2010年代で最高出塁率も叩き出したのも納得ですね。

2010年代の始まりである2010年にはナ・リーグのシーズンMVPにも選出されており、MLBを代表するバッターの1人です。

この年にはルー・マーシュ賞というスポーツの種目を問わず、カナダの最優秀スポーツ選手に送られる賞も受賞しました。

そのMLBトップクラスの選球眼を活かして、MLB歴代2位タイとなる20試合連続で複数打席出塁も達成しました。

昨年は衰えからか、出塁率は.357でしたが充分高いですね。笑

シンシナティ一筋のボットー、今季は60試合制ながら世界一を狙える戦力ですし初のチャンピオンリングのチャンスの年かもしれませんね。

獲得した主なタイトル
・シーズンMVP1回(2010)
・ルー・マーシュ賞1回(2010)
・ゴールドグラブ賞1回(2011)
・ハンク・アーロン賞1回(2010)




330盗塁

ディー・ゴードン(SEA)

2010年代の盗塁数トップはシアトル・マリナーズのディー・ゴードンでした。ゴードンはイチローの引退試合で涙を流していたのが印象的でしたし、MLBを知らない日本のファンの皆さんもよく知っているかもしれませんね。

2011年にロサンゼルス・ドジャースでメジャーデビューを果たしてからの9年間で6度30盗塁以上をマークし、3度の盗塁王に輝いています。

2015年にはブライス・ハーパーとの首位打者争いを制し、初の首位打者を獲得しました。

しかし翌年ドーピングで陽性反応が出て出場停止となり、この時はナショナルズファンである僕は2015年に使用していたかは分かりませんが、ハーパーに同情しましたね。

昨シーズンは117試合の出場に留まり、22盗塁と物足りない部分はありましたね。32歳とまだ老け込む年齢でもないので、どんどん盗塁数を重ねていって欲しいです。

獲得した主なタイトル
・首位打者1回(2015)
・盗塁王3回(2014,2015,2017)
・シルバースラッガー賞1回(2015)
・ゴールドグラブ賞1回(2015)




1695安打

ロビンソン・カノー(NYM)

2010年代に最もヒットを放ったのはニューヨーク・メッツのロビンソン・カノーでした。

2005年から2013年まではニューヨーク・ヤンキースとして活躍し、9年で7度の打率3割、25HR以上を5度、90打点以上を5度マークしている素晴らしい二塁手でした。

2013年のWBCではドミニカ共和国代表のキャプテンとして史上初の無敗優勝に大きく貢献してWBCのMVPにも輝きました。

2014年にFAでシアトル・マリナーズに加入し、常に安定して成績を残しており、2016年にはキャリアハイとなる39HRをマークしました。

昨年にトレードでニューヨーク・メッツに移籍するも、怪我などで107試合の出場に留まり、打率も.256とキャリア15年間で最低の数字になりました。

それでも1試合3HRを記録するなど、まだまだ実力はありますし、今年の巻き返しに期待したいですね。

獲得した主なタイトル
・シルバースラッガー賞5回(2006,2010~2013)
・ゴールドグラブ賞2回(2010,2012)
・オールスターMVP1回(2017)
・WBC最優秀選手1回(2013)
・WBCサンフアンラウンドMVP(2013)
・WBCマイアミラウンドMVP(2013)



最後に

2010年代は錚々たるメンツが名を連ねましたね。2000年代から継続して活躍している選手が多かったというのも印象的でした。

2020年代のランキングではサンディエゴ・パドレスのフェルナンド・タティスJr.やワシントン・ナショナルズのフアン・ソト、アトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.、トロント・ブルージェイズのボー・ビジェットやブラディミール・ゲレーロJr.といった選手達が入ってくるのか、楽しみです。

ここまで見ていただき、ありがとうございました。



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