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【MLB】ポストシーズンでの力になったユーティリティプレイヤー達

暇過ぎるが故に作ってみました。個人的な選出なのでお手柔らかに。

成績はそのポストシーズンで活躍した年の成績を記しています。


ブロック・ホルト(現MIL)

.277 7HR 46打点 7盗塁 OPS.774(2018)

2018年ボストン・レッドソックスの世界一に貢献し、オールスターにも選ばれたことのある選手です。

この年は中堅、投手、捕手以外のポジションを守り、ヤンキースとの地区シリーズでは史上初となるポストシーズンでのサイクル安打を達成しました。

彼抜きではレッドソックスの世界一は無かったかもしれませんね。


ベン・ゾブリスト(現FA)

.276 13HR 56打点 3盗塁 OPS.809(2015)
.272 18HR 76打点 6盗塁 OPS.809(2016)

MLB史上最高のスーパーユーティリティプレイヤーと言われるゾブリストは2015年にカンザスシティ・ロイヤルズ史上初のワールドシリーズ制覇に貢献し、翌年にはシカゴ・カブスに移籍してワールドシリーズ最終戦(Game7)で決勝タイムリーを放つなど、108年振りに「ヤギの呪い」を解く活躍を見せました。

捕手と投手以外の全ポジションで平均以上の守備力を誇り、特に二塁と右翼の守備指標に優れた選手です。


クリス・テイラー(LAD)

.288 21HR 72打点 17盗塁 OPS.850(2017)
.254 17HR 63打点 9盗塁 OPS.775(2018)
.262 12HR 52打点 8盗塁 OPS.794(2019)

2016年まで5年間での本塁打数は僅か2HRだった選手が打撃改造に取り組み、急激に成績を改善させて2017年にはドジャースのリードオフマンとしてリーグ優勝決定シリーズではMVPを獲得し、ワールドシリーズ第1戦ではサイ・ヤング賞左腕のダラス・カイケルから先頭打者HR、第5戦では9回2死から同点タイムリーを放つ活躍を見せました。

外野全ポジション&遊撃、三塁、二塁と数多くのポジションを守れて、尚且つこれだけの打撃成績を残せるテイラーもスーパーユーティリティの1人でしょう。


D.J.ラメイヒュー(NYY)

.327 26HR 102打点 5盗塁 OPS.893(2019)

2018年まではコロラド・ロッキーズの正二塁手として活躍していましたが、昨年ニューヨーク・ヤンキースに移籍しました。

当初はバックアップ要因として獲得したものの、ヤンキースの選手が相次いで故障したこともありスタメン出場することが多かったです。

彼をユーティリティと呼んで良いのかは微妙なラインではありますが、二塁手でゴールドグラブ賞を獲得したこともあるグラブ捌きの上手さで本職ではない三塁&一塁守備も華麗にこなしていました。

ヤンキース側としてはこれだけ複数のポジションを守ってくれるだけでも十分獲得して良かったと思っていたであろうに、打撃成績をも飛躍的に向上させました。

打者天国ではあるクアーズ・フィールド本拠地のロッキーズから移籍したのにも関わらず、昨年までのキャリアハイである2018年の15HRから26HRと大幅に長打力を付け、3割100打点超えも達成するなどの活躍でした。

シーズン途中からは1番打者として活躍し、リーグ優勝決定シリーズの第6戦で一時は同点に追い付く2ランHRも放ちました。

今年の開幕がどうなるかは分かりませんが、2009年以来の"悪の帝国"の世界一に貢献する選手になって欲しいですね。


トミー・エドマン(STL)

.304 11HR 36打点 15盗塁 OPS.850(2019)

セントルイス・カージナルスの新人で、2015年以来の地区優勝に貢献しました。

優れたコンタクト能力を誇り、盗塁も16企画で15度の成功と走塁面も素晴らしいプレイヤーです。

昨年は投手、捕手、遊撃、一塁以外のポジションを守り、主に三塁と二塁を守りました。

二塁守備が最も上手く、外野守備はサンプルが少なく評価しづらいというところですね。

カージナルスの二塁手にはゴールドグラブ賞を獲得したコルテン・ウォンが居ますし、主に外野か三塁を守ることになると思います。


マーウィン・ゴンザレス(現MIN)

.303 23HR 90打点 8盗塁 OPS.907(2017)
.247 16HR 68打点 2盗塁 OPS.733(2018)
.264 15HR 55打点 1盗塁 OPS.736(2019)

色々話題となっている2017年のヒューストン・アストロズのワールドシリーズ制覇に貢献したスーパーユーティリティのゴンザレスは投手と捕手以外のポジションを守り、遊撃以外は平均以上に上手くこなしている印象です。

打撃成績ではサイン盗みがあった2017年だけ明らかに良いことからも、本来は.240~270 15HRくらいの選手であると思いますね。

それでも各ポジションをこれだけ守れる&スイッチヒッターというのはエドマンと同様に、チームとしては有難い存在でしょう。


エンリケ・ヘルナンデス(LAD)

.217 11HR 37打点 3盗塁 OPS.729(2017)
.256 21HR 52打点 3盗塁 OPS.806(2018)
.237 17HR 64打点 4盗塁 OPS.715(2019)

"キケ"の愛称で親しまれる明るいキャラクターのヘルナンデスは外野全ポジションをかなり高水準の守備力で守り、二塁&三塁守備も守備率では優れた成績を残しています。

他にも一塁と遊撃も守れますが、守備率という点ではそこまで良いとは言えません。

2017年のリーグ優勝決定シリーズでは1試合3HRを放ち、ワールドシリーズ進出に大きく貢献しました。

打率が低く、粗さも目立ちますがチームとしては非常に助かる存在であると思います。


マックス・マンシー(LAD)

.263 35HR 79打点 3盗塁 OPS.973(2018)
.251 35HR 98打点 4盗塁 OPS.889(2019)

クリス・テイラー同様にドジャース移籍後に打撃成績が覚醒したユーティリティプレイヤーです。

打率は.250~.260と高いとは言えないものの、以前在籍していたオークランド・アスレチックスに居た頃から選球眼は優れており、出塁率も2018年には.394、昨年は.379と高水準を保っています。

主に一塁、二塁、三塁を守り、2018年には左翼と右翼も少し守っていました。

2018年のワールドシリーズではサヨナラHRを放ったり、昨年の地区シリーズでは3HRを放つなどの活躍を見せました。

2020年、ロサンゼルス・ドジャースの世界一に貢献する選手になるのかもしれませんね。


ハウィ・ケンドリック(WSH)

.344 17HR 62打点 2盗塁 OPS.966(2019)

リーグ優勝決定シリーズではMVP、ワールドシリーズでは最終戦で決勝点となる逆点2ランHRを放ったケンドリックはレギュラーシーズンで主に一塁、二塁を守りました。

正一塁手であるライアン・ジマーマンが不在の穴を埋めるどころか、それ以上の活躍を見せてくれました。

ナショナルズ移籍前までは左翼もこなしていましたがフアン・ソトが居るため、一塁か二塁という形でしたね。

規定未到達ながら370打席で打率.344は素晴らしいの一言です。


最後に…

まだまだスーパーユーティリティと呼べる選手は居ると思いますが、取り敢えずはこの9人を紹介しました。

今季の開幕はまだ不透明ですが、今年のポストシーズンで活躍する新たなスーパーユーティリティが産まれることを楽しみにしています。

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