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【菊池涼介MLB挑戦記念】MLBナショナル・リーグのセカンド事情

ア・リーグに続いてナ・リーグ編です。ア・リーグのセカンド事情をまとめたNoteは下に貼っときます。

https://note.mu/hamigakiko/n/nf55030b8e0f8
↑(ア・リーグ編)

ア・リーグ編でも言いましたが、あくまで個人的意見ですし、無いだろうと言っているチームに移籍するパターンも普通に有り得るのでご注意を。

東地区

今季はナショナルズが地区2位ながら世界一に輝き、首位のブレーブスや好投手が揃うメッツ、ハーパーやマカッチェンといったスターが居るフィリーズとなかなかに面白い地区ですね。

アトランタ・ブレーブス

オジー・アルビース
.295 24HR 86打点 15盗塁 OPS.852
ヨハン・カマルゴ
.233 7HR 32打点 1盗塁 OPS.663

今季セカンドのシルバースラッガー賞を受賞したアルビース。約173cmと小柄ながら率も残せて長打も打てる万能セカンド。

控えのカマルゴも3Bなどを守れるUT性があり、尚且つ昨年19HRのパンチ力もある選手。この選手を押し退けてアクティブに食い込むのは容易では無いと思われる。

ワシントン・ナショナルズ

カーター・キーブーム
.128 2HR 2打点 0盗塁 OPS.491
ウィルマー・ディフォ
.252 2HR 8打点 0盗塁 OPS.628

※僕はナショナルズファンなので、ココは長くなります。

今年世界一になったナショナルズのセカンド3人がFAとなり完全に空いたように見えるが、今季マイナーで109試合に出場して.303 16HR OPS.902をマークしたキーブームがスタメンに入るか。更には今年のスプリング・トレーニング(オープン戦)でジャスティン・バーランダーから2HRを放った実力アリ。

バックアップに入るであろうディフォも昨年148試合に出場した経験アリ。個人的にはナショナルズからFAになったアズドルバル・カブレラが2Bの他に3Bも守れるためレンドーンの穴埋め且つセカンドもこなせるという点で再契約する可能性が高く、そうなると菊池涼介に入る余地があるのかというところ。

そもそもナショナルズのセカンドは2016,2017シーズンのレギュラーがダニエル・マーフィーで、2年とも3割20HR,OPS.900超えを果たし、昨季取ったドージャーも守備も良いがシーズン42HRを放った実力者。それでも打撃不振に陥ると途中加入で打撃好調だったカブレラにスタメンを奪われ、そのカブレラもより打撃成績が良かったケンドリックにスイッチするなど、セカンドの打撃を重視するチームなので守備型の菊池はハマらない気がする。

ニューヨーク・メッツ

ロビンソン・カノー
.256 13HR 39打点 0盗塁 OPS.736
ジェド・ラウリー
.000 0HR 0打点 0盗塁 OPS.125

カノーは度重なる怪我で大きく離脱し、ラウリーに至っては長期離脱で復帰したのは9/7。アデイニー・エチェバリアやジョー・パニックらが穴埋めをしたが今現在はチームを離れている状況。

健康面に問題のあるメッツのセカンドは頑丈さをアピールすればもしかする可能性アリ…?

フィラデルフィア・フィリーズ

シーザー・ヘルナンデス
.279 14HR 71打点 9打点 OPS.741

セカンドのレギュラーとして守備と打撃共に申し分ないヘルナンデスからレギュラーを奪取するのは至難の業。

今季19HRを放ったスコット・キンガリーもCFを主に守ったが2BもこなせるUT。内野手のバックアップは居ないので控えとしてならあるか?ただヘルナンデスは守備も良いため守備固めに起用される可能性は低く、3B/SSもこなせないと厳しいか。

マイアミ・マーリンズ

イーサン・ディアス
.173 5HR 23打点 0盗塁 OPS.566

ルーキーながらジェイコブ・デグロムとノア・シンダーガードからHRを放ったディアスがスタメンに座る。

セカンドの控えはこの選手!というのは居ないため、バックアップ要因としてなら可能性はありそうか?

中地区

先発リリーフ共に投手が良いカージナルスや近年力を付けてきたブルワーズ、カブスらが集う地区です。

セントルイス・カージナルス

コルテン・ウォン
.285 11HR 59打点 24盗塁 OPS.784

今季のゴールドグラバーで打率もハイアベレージをキープしたウォンがスタメンに座り、控えにも昨年108試合に出場して.276 8HRのヤーイロ・ムニョスらが居るためバックアップとしてでも守備固めをする必要が無く可能性は低いか。

ミルウォーキー・ブルワーズ

ケストン・ヒウラ
.303 19HR 49打点 9盗塁 OPS.938

今季デビューした打撃力が自慢のヒウラがスタメン。しかし1Bのエリック・テームズと3B/2Bのマイク・ムスタカスがチームを離れるため、空きが出る。

バックアップ要因としてなら獲得の可能性はあるか?

シカゴ・カブス

アディソン・ラッセル
.237 9HR 23打点 2盗塁 OPS.699
デビッド・ボーティ
.257 11HR 41打点 5盗塁 OPS.785

この2人以外にもダニエル・デスコールソやイアン・ハップらが居るため99%ないと思う。以上。

ピッツバーグ・パイレーツ

アダム・フレイジャー
.278 10HR 50打点 5盗塁 OPS.753

フレイジャーは1番を務めることもあり、今季は152試合に出場。控えには外野も守れるパブロ・レイエスが居て、何とか差別化を図ることが出来れば可能性はあるか。

パイレーツに関してはどんなムーブをするのかあんまり分からんが、パワーヒッターというよりかはブライアン・レイノルズやケビン・ニューマンの様に3割打ててHRは10~15本ほどの打者を揃えているイメージがあるので.260程度じゃキツい気もする。

シンシナティ・レッズ

フレディ・ガルビス
.260 23HR 70打点 4盗塁 OPS.734
カイル・ファーマー
.230 9HR 27打点 4盗塁 OPS.689

恐らくイグレシアスのFAに伴いガルビスがSSになるためセカンドに空きが出来るが、捕手も守れるファーマーと本職2Bのアレックス・ボランディーノやホセ・ペラザが入りそう。

カープと同じようなロゴだし似合いそうだけどね。移籍すれば日本人MLB30球団制覇!

西地区

圧倒的ドジャースのこの地区。セカンドはどうでしょうか。

ロサンゼルス・ドジャース

マックス・マンシー
.251 35HR 98打点 4盗塁 OPS.889
エンリケ・ヘルナンデス
.237 17HR 64打点 4盗塁 OPS.715
ギャビン・ラックス
.240 2HR 9打点 2盗塁 OPS.705

今季セプテンバーコールアップでデビューしたラックスが基本スタメンに入るか?

1B/3Bを守れるマンシーはデビッド・フリースの引退に伴い来季は1Bでの起用が増えそう。ヘルナンデスもLFやSSなど複数のポジションをこなせるUTで菊池が付け入る隙はあんまりなさそう。

アリゾナ・ダイヤモンドバックス

ケテル・マーテ
.329 32HR 92打点 10盗塁 OPS.981
イルデマロ・バルガス
.269 6HR 24打点 1盗塁 OPS.712

今季一気に打撃が覚醒したマーテ。セカンドを守れるが今季はセカンドと半々ほど。

マーテがセンターに回るとすればセカンドのレギュラーはイルデマロ・バルガスか。バックアップ要因としてなら割と日本人獲得に積極的な姿勢を見せるD-Backsはありそうな気がする。

サンフランシスコ・ジャイアンツ

現在セカンドのレギュラーは不在のジャイアンツ。個人的には1番可能性があるんじゃないかと思う。40-Manロースターにも純粋なセカンドはキーン・ウォンただ1人なので、加入すれば出番はありそう。さすがにFA選手を取るとは思うけど。

サンディエゴ・パドレス

ルイス・ウリアス
.223 4HR 24打点 0盗塁 OPS.655
イアン・キンズラー
.217 9HR 22打点 2盗塁 OPS.646

今季序盤は投手みたいな打率をしていたが、9月は打率.300をマークするなど順調に対応してきたウリアスがスタメンになるか。

バックアップでベテランのゴールドグラバーであるキンズラー、今季マイナーで打率.399 27HRと圧倒的な成績を残し3B/2Bを守れるタイ・フランスなどがいるためなさそう。センターのスタメンを探しているので菊池涼介より秋山翔吾のほうが可能性はあるかも?

コロラド・ロッキーズ

ライアン・マクマホン
.250 24HR 83打点 5盗塁 OPS.779
ギャレット・ハンプソン
.247 8HR 27打点 15盗塁 OPS.686

恐らくマクマホンがスタメンに座り、そのマクマホンが1Bに回る時&左投手の時にはハンプソンが2Bに入る形か。

さらには今季は怪我でしっかりとしたデビューは出来なかったものの、常にプロスペクトランキングで評価の高いブレンダン・ロジャースがスタメンを掴む可能性もある。菊池が入る隙はないか。

最後に…

個人的にオススメなのはサンフランシスコ・ジャイアンツですかね。今のところアクティブにはセカンドに空きがありますし、ドジャースが居るため戦力補強にそこまで注力しない気もするので獲得の可能性はありそうですし、出場機会もそれなりにありそうです。

ア・リーグならカンザスシティ・ロイヤルズですかね。サンフランシスコと同様に青木宣親が小柄な日本人でもやれるという前例を作ったのが残っているとは思うので日本人獲得に対して他のチームより好意的な可能性はあります。あくまで想像ですけど。笑

しかし何よりネックになってくるのが年齢。31歳になる年でセカンド固定の守備型選手を好んで取りに来る球団が多くあるか?と言われればそうでないと思います。井口資仁や松井稼頭央クラスになってやっとスタメンを張ることもあったレベルなので厳しいかもしれませんが、頑張ってもらいたいですね。





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