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Aqours学特講 曲編③「未来の僕らは知ってるよ」

 皆さんこんにちは、はまーです。

 この第三回目の講義を迎えるにあたって、どの曲について書けばいいか分からず、友人たちに相談した結果、この「未来の僕らは知ってるよ」について書くことに決めました。


 Aqoursの「歴史」「好き」など、Aqoursの成してきたことやそれに付随することは話してきましたが、そもそもの「Aqoursらしさ」ということを話してないな、と思い、今回このように筆を執りました。

 講義を始めるにあたって、いつもの注意書きですが、こういう見方があるんだ、ということと、Aqoursの成してきた事、そして成している事の意味を知って欲しいのでこの文章を書いています。

 あと、この文章はAqoursに「ホンキ」の人たちに向けてしか書いてないので、強い言葉が多くなることを先に明記しておきます。


 では、講義開始です。


「未来の僕らは知ってるよ」基本情報

作詞:畑亜貴、作曲:光増ハジメ、編曲:EFFY(敬称略)

 TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」2期OP主題歌です。

 この作曲編曲のお二人は、ラブライブ!サンシャイン!!の楽曲を語る上では外せないお二人方です。

 この二人の代表曲は、「君のこころは輝いてるかい?」「青空Jumping Heart」(作曲に伊藤賢さんもいらっしゃいます)、「夢で夜空を照らしたい」「Brightest Melody」です。

 これだけで、如何にサンシャイン!!の中心を成す方か、ということは伝わると思います。


 バイオリンとトランペットで引っ張る、「ラブライブ!」シリーズのOPらしさ、と言いますか、これこそ、「ラブライブ!」と思わせてしまう軽快なサウンドが特徴です。

 正しく、「王道」ですね。


タイトルの意味

 何回でも言いますが、タイトルは曲の命。

 タイトルを真に理解することが、この曲を真に理解できた、ということだと、私は思っています。


 この曲のタイトル、「未来の僕らは知ってるよ」

 「ラブライブ!」の時から用いられていて、大切な概念である、「僕ら」という言葉を用いていますね。

 その言葉が用いられているμ'sの曲は、「僕らのLIVE 君とのLIFE」、そして「僕らは今の中で」、何方とも屈指の名曲です。


 このμ’sの方の「僕ら」という概念に対して、内田彩さんが仰ったことがあります。

 よく、ラブライブの歌詞とかでも、“私たちの今”とか、“私たちのステージ”とか、僕らのこの時間なんだ、っていう歌詞が出てくるんですけど。それを何か、感じられて…」
(1stライブを振り返って)

 μ’sのfinal LoveLive!のBlu-ray特典映像より引用。(フォロワーさんより提供して頂きました)


 「サンシャイン!!」側で使われている曲は、これ以外では、「僕らの走ってきた道は…」、のたった一つです。


 よく聞く言葉ですが、こう見ると使われている回数が少ないですね。

 私は、その理由として、「僕ら」という言葉は気安く使えない言葉だからだと思っています。


 「僕ら」という言葉は聴き手をも内包する概念だ、と私は考えています。

 仮にグループの事「だけ」を刺しているのなら、わざわざ「僕ら」なんて書かなくていいですよね。


 「僕」って書いても伝わると思っています。


 

 以下、「僕ら」の事について話していきます。一応最初に言いますが、Aqoursというグループの事を「僕ら」と歌っている曲もあります。

僕らはこれからも つながってるんだよ

「Next SPARKLING!!」より引用。


 ですが、全ての曲がこれでは説明がつかないのです。それを証明するための例を以下に挙げていきます。

もう逃げないでとで進む時だよ あたらしい場所へ

「ユメ語るよりユメ歌おう」より引用。

心の羽は僕らの希望

「心の羽よ君へ飛んでけ!」より引用。

ユメ見る僕らってどんな色だろう?

「DREAMY COLOR」より引用。


 「ユメ語るよりユメ歌おう」では、「君」「僕」、という露骨な対比がされています。それは、「Next SPARKLING!!」でも同じです。

 「君」「僕ら」で対比しています。


 勿論、「心の羽よ君に飛んでけ!」「DREAMY COLOR」「君」という言葉が曲中に用いられています。じゃあ対比じゃないか!、ってなりますよね。

 でも、私や私たちにとって、きっと「心の羽」は希望の象徴だと思いますし、「DREAMY COLOR」の最後のフレーズは、Aqoursが我々の事を含んでくれている気がしてならないのです。


 私のとって、Aqoursが我々に一番呼び掛けている、と思える歌詞があります。

もっと勇気だして もっとその勇気はにあるよ

「勇気はどこに?君の胸に!」より引用。

 Aqoursが勇気を持っていないわけではありません。何万人もの前で「WATER BLUE NEW WORLD」を歌い上げたグループが勇気を持っていない訳がありません。

 すべてを失う挫折をしたとしても、もう一度立ち上がることを選んだ彼女達こそ、正しく「勇気」の象徴です。

 

 でも、Aqoursは私たちに言ってくるんですよね。

 「君」は勇気を持ってるよ、って。


勇気はどこだっけ?僕らの中!

「LIVE with a smile!」より引用。

 そんなAqoursが自信満々に歌い上げます。

「僕ら」、勇気を胸に持ってるよね、って。


 確かに、私もAqours並みの勇気を持っているか、と言われると正直頷く自信はありません。

 でも、Aqoursは言ってくるんですよ。君は勇気を持ってるって。

 最悪ですよね。

 

 最悪だからこそ、その言葉を本当にしたい。

 Aqoursは、「僕ら」という言葉を用いて、我々を含めてくれるのです。

 なら、その「僕ら」になるために、必死に走り続けたらいいだけです。


 長くなりましたが、「僕ら」という言葉は、このように、「こちら側を含む可能性がある」言葉だからこそ、タイトルには気安く使えないのであろう、と私は考えています。

 全部の「僕ら」がこちら側を含んでいるとは私も思っていません。ですが、全部の「僕ら」がAqoursだけとは到底思えないのです。


 タイトル、という曲の命に、「僕ら」という言葉を使う意味があまりに大きすぎる。

 それほどまでに伝えたい概念だから、この「未来の僕らは知ってるよ」では使っているのだと思います。



 では、Aqoursと我々を含んだ「未来の僕ら」は一体何を「知っている」んでしょうか?

 それを真なる意味で理解することがこの講義のゴールとなります。


 「Aqoursらしさ」を話すために「ホンキ」、「夢」、「期待」、「楽しい」と、あと一つの五つに分けて話していきたいと思います。

 そして最後に”ある歌詞”について話して、上で示したことの私なりの考えを纏めて終わります。


「ホンキ」

ホンキをぶつけあって 手に入れよう未来を!

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 画像は二期一話「ネクストステップ」より引用。


 こんな言葉から始まるこの楽曲の力強さは、計り知れませんよね。

 ここから分かることがあります。私やAqoursにとって当然になってしまっている事なのですが、「未来」は「ホンキ」をぶつけないと、手に入れられないものだ、ということです。


 別に「ホンキ」じゃないのに、手に入れた「未来」はただの確定事象です。

決められた未来なんてさ 未来じゃない 予定表だよ
目的地も決まってる 刺激がないね

 「予測不可能Driving!」より引用。

 そんな「ホンキ」だからこそ、「ぶつけあって」という、言葉を使うのだと思います。

 傷つく覚悟をしてでも、掴みたい未来がある。


 それが「ホンキ」という言葉の意味です。


 Aqoursが化け物たる所以は、そんな「ホンキ」を望んでいる、という点にあると思います。

ギリギリ(見えない)だけどね(世の中)
走る未来(マイ未来)
スリリング・ワンウェイ
それこそ本望だね
生きる熱さを感じたいだけさ

 「スリリング・ワンウェイ」より引用。

 これが本望、だと。危険な一本道がどうやらお望みらしい。

スリリング・ワンウェイ
それこそ本能だと
命燃やして感じたいだけさ
熱くなって
熱くなって
生きてるって感じたいよ

 同上。

 「ホンキ」になって、熱くなって、生きてるって感じたい。


 それを彼女は「輝き」だと定義しました。

私たち、輝きたーーーーい!!

 同上、冒頭。


 正直乾いた笑いが出ますよね。どれだけ恐ろしいグループなんだって。

 でも、私も、貴方も思うはずです。


 俺らも、「ホンキ」で、共に生きたい、って。

 そんな日々を、こうやって定義するんだと思います。


「I live, I live Love Live! days!!」



 そんな「ホンキ」をぶつけて掴むのは、「未来」だけではありません。

ホンキをぶつけたら 叶うんじゃないかな…夢!

 Cメロより引用。

 曲と曲って繋がっていますよね。「Aqours」らしさの代表例を引用します。

夢は夢のように過ごすだけじゃなくて
痛み抱えながら求めるものさ

 「WATER BLUE NEW WORLD」より引用。


 「ホンキ」ってただでさえ傷つくことだと思っています。それを他の「ホンキ」と「ぶつけ」あう行為は何処までも傷に満ちたものになると思います。


 それでも、欲しいものがある。それは、「夢」。


 その為にAqoursは「命を懸けている」のだと思います。

 血だらけになりながらでも。


 ここで伝えたいのは、「叶うんじゃないかな」という言葉についてです。


 そんな「ホンキ」を「ぶつけ」ても、叶うかもしれない、という推測。


 Aqoursにとって、「ホンキ」は夢を掴むための一つの手段に過ぎないのです。

 そんな行為をしてようやく、夢に近づける。この残酷さ、伝わるでしょうか?


 これと同じことをサビでも歌っています。

未来をどうしようかな!?
みんな夢のカタチを探して 泣いたり笑ったり

 「!?」という記号には突然起きたことに対して少々困惑しながら驚いてる、という印象がありますよね。

 「カタチ」とカタカナを用いているのは、まだ明確にそれが「夢の形」だと分かってないからだと思います。

 これらのことから分かるのは、「ホンキ」でぶつかっても、まだ色々決められないし、分かっていない、ということです。上の「夢」の話と同じですね。


 ここで目を付けたいのは、何故「泣いたり笑ったり」なのか、ということです。


 ここまで来たら、分かると思いますが、「ホンキ」だからです。


 「ホンキ」は傷つき痛みを抱えているものです。だから二期一話の高海千歌の様に「泣いて」しまったり、二期六話のように「笑ったり」するものだと思います。

 読んで下さっている貴方にも分かると思います。「ホンキ」とはそういうものです。

Wow wow wo ユメを描けば
嬉しくつらく楽しく おどる心が

 「LIVE with a smile!」より引用。



 このように、「ホンキ」の意味を理解した貴方に私が個人的に「未来の僕らは知ってるよ」のなかで、一番「Aqoursらしさ」が出ている、と思っている歌詞を贈ります。

 今ならもう理解できると思います。

歌いながら 雨に濡れながら
「ぜったい晴れる!」と、信じてるんだよ

 「ユメ語るよりユメ歌おう」の話は第一回でしましたね。

 歌は何処までも手段です。

 そんな、歌っているAqoursは雨に打たれて、濡れています。

 でもきっと、そんな中でも笑顔で歌っていると思いますよ。Aqoursはそんなグループです。


 雨に濡れるって、きっと逆境だと思うんですよね。だってこのプロジェクトのタイトル「サンシャイン!!」ですよ。雨とは対を成す存在です。


 それでも、彼女たちは笑顔で歌うんですよね。


 「ぜったい晴れる!」って。


 現時点で11個あるのですが、「ぜったい」って平仮名で用いている部分はほとんど大切な部分で使われています(「近未来ハッピーエンド」は例外です)。

 「未体験HORIZON」「Dance with Minotaurus」「僕らの走ってきた道は…」「Wake up, Challenger!!」、そして「Next SPARKLING!!」


 Aqoursは軽々しく「ぜったい」と言いません。そして、私の推しである逢田梨香子さんも言いません。

 そんな言葉を使ってでも伝えようとするのは、雨の先、つまり、虹のかかる晴れです。


 Aqoursにとって「虹」は「キセキ」の象徴です。

だって、虹がかかったもん!

 TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」二期三話「虹」より引用。

画像2

 画像は二期三話「虹」より引用。


 つまりAqoursは確信しているのでしょう。


 「キセキ」を。



 上のタイトルの意味で話した部分の解答が一応歌詞の中にあります。

未来の僕たちは きっと答えを持ってるはずだから
ホンキで駆け抜けて

 「『ホンキ』で駆け抜け」た先に待つのは「答え」

 この解答だと、私はこの授業の単位を与えられません。(は?)

 精々40点といったところでしょう。


 ということで、五つ目は「答え」について話したいと思います。


「夢」

 あまりにこの概念は重厚すぎるので、上で引用した部分と今回歌詞で言われた部分のみにフォーカスして話をしたいと思います。


 三個前の自著伝的なブログに書いたのですが、「夢」というのはどこまでも汚いものだと、私は思っています。

 上で話した通り、夢は「痛み抱えながら求めるもの」なので。


 そんな「夢」に出会う為にどうしたらいいかを、この曲は歌っています。

元気な 元気な 声で呼んでみよう
きっと大きな夢に会えるはずさ

 これと同じことを歌っている曲と言葉があります。

夢を声に出してみよう

 「Fantastic Departure!」より引用。

なんかもうこういう風に、なんか沢山たくさん夢を声に出して、という歌詞もありますし、やっぱりAqoursとして歌やパフォーマンスを紡ぎ続けることで、人生を生き続けることに……そして皆さんと楽しい景色を、たくさんたくさん見ていくことにしていきたいと思うので、一緒に夢を叶えてください!!

 ラブライブ!サンシャイン!! Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021 Day2 伊波杏樹さんのMCより引用。(伊波杏樹さん名言・名場面botより借用、許諾済み)


 そして上で示したように、「ホンキ」をぶつけたら叶うかもしれないもの、それが「夢」です。

 TVアニメの物語を見てきた読者の皆様には、何処までもしっくりくる内容だと思います。


「期待」

期待で弾け飛ぼう!!
こんな勢いのままで生きたいよ 泣いても笑っても
期待が僕たちへ たくさん合図くれるから逃がさないで
チャンスをつかまえて

 二番サビでのみ、「期待」という言葉が使われていますよね。


 ここからは私の哲学満載の話になるのですが、私にとって「期待」は「呪い」です。呪いは「ぜったい消えない」ものだから。


 それ故に「救い」にもなるのです。


 二期七話の高海千歌がそうです。諦めたがっていた彼女に、「学校の名前を残してほしい」という最低のエゴ「呪い」を浦の星女学院の皆がぶつけてくれたからこそ、Aqoursと高海千歌は、救われたのです。

 それほどの物だから、「弾け飛」べるほどの推進力を持っているのだと思いますし、「泣い」たり「笑っ」たりしてしまう物なのだと思います。


 「期待」は決して美しいだけのものではない。


 そんな「期待」がくれるのは「合図」「答え」ではないらしい。


 これと似たようなことを歌った歌があります。

この世界はいつもあきらめないこころに
答えじゃなく 道を探す手掛かりをくれる
から
最後まで強気で行こう

 「MY舞☆TONIGHT」より引用。


 どんな物事も直接「答え」をくれるわけではないのです。

 いつだってヒントや「合図」、「手掛かり」しか与えてくれない。


 そこから先は、自分で見つけろ、ということなのです。


 だからこそ、それしか「手掛かり」がないからこそ、「逃がさないで チャンスをつかまえて」と歌うのでしょう。


 「僕たち」と共に。


ミライはいまの先にある
しっかり自分でつかまなきゃ

 「Hop? Stop? Nonstop!」より引用。

一度だけきっとチャンスがあるの
いつがその時だろ…つかまえなきゃ絶対っ

 「トリコリコPLEASE!!」より引用。


 勝負の舞台なんてそんなもんです。

 それがチャンスだとすら分からないのに、一度逃すともう二度と目の前には表れてくれない。私の受験やバレーの試合とかがそうでした。


 だから、それを逃さないように、Aqoursは「期待」や「あきらめないこころ」があれば、掴める「かもしれない」と教えてくれているのだと思います。

 一期三話「ファーストステップ」で、あきらめそうでも泣きながらでも、声が震えながらでも、アカペラで「ダイスキだったらダイジョウブ」を歌い上げようとしたからこそ黒澤ダイヤのこころを動かしたのだと思いますし、街の人たちの善意も働きかけたのだと、私は信じています。


「楽しい」

(希望でいっぱいの)
今日が明日を引きよせるんだと
ハートの磁石をにぎって走る いまは楽しいんだそれが!
(ずっと一緒に行こう)

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 これも上の「期待」と同様、一番のBメロでのみでしか歌われていない概念なのですが、私の普段語る哲学上、度々軽視されているから、又「ラブライブ!」シリーズにおいて大切なものなので、今回引用しました。


 私は血だらけのAqoursが好きです。何故なら「ホンキ」とはそういうものだからです。

 私にとって、「WATER BLUE NEW WORLD」自分たちの血と返り血で赤く染まったAqoursが、それでも目をギラギラさせながら歌う曲です。

 傷つきながらも歩んでいる姿に、どうしようもなく、惹かれてしまうのです。


 ですが、最初からそうなって欲しいとは思っていません。「ホンキ」で生きると勝手にそうなってしまう物だと思っています。


 最初は全部、憧れとか、キラキラしたものから始まるのが自然だと思っています。何故なら、私がそうだったからです。

形から入ってもいいんじゃない?
あこがれに導かれ こころときめいたら

 「夢で夜空を照らしたい」より引用。


 夢の痛みや「ホンキ」の辛さを知ってもなお、夢を見ようとする人間は(ほとんど)いないと思います。

 と、言いますか、誰が喜んで苦しむことを最初から理解しながら夢を見るのだろう、と思います。


 実はそれでも夢を見る歌を「Next SPARKLING!!」と呼ぶのですが、それはまた別のお話。


 「輝く」ためには「ホンキ」になることが必要条件だと思っています。


 ですが、高海千歌は言いました。

輝くって楽しむこと

 TVアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」一期十三話より引用。


 そして、この考え方は、「ラブライブ!」シリーズでも共通だと思っています。

笑顔でね さあ進もう!
わらって乗り越えよう さあ進もう!

 「LIVE with a smile!」より引用。


 スクールアイドルというのは何処までも残酷な存在だと思っています。

 限られた時間の中で精一杯自分たちの夢の為に生きる存在。その夢の為であれば、「ラブライブ!」という大会に出て、他のスクールアイドルの夢を断ち切る存在。


 そんな生活をしていると、きっと心が擦り切れてしまうと思います。

 

 だからこそ、原点である「楽しむ」という気持ちは絶対に忘れちゃいけないものだと思っていますし、その気持ちがないままだと、きっと「ラブライブ!」という大会では勝てないと思います。


 私もよくAqoursの暗い側面と言いますか、「ラブライブ!サンシャイン!!」の残酷さ、という部分にフォーカスして話しています。

 ですが、それはその側面を知って欲しい、と私が感じているから伝えているわけであって、その要素が本質だ、とか、より重要だとは思っていません。


 私は血だらけになりながらも、ギラギラした目で不敵な笑みを浮かべているAqoursが好きなのです。


 だってAqoursはいつだって笑顔が一番似合うから。


 TVアニメ二期は正直Aqoursが精神的に追い込まれる場面が多いほうだと思っています。それでも、ずっと泣いたり、落ち込んでいたりしているわけではありません。


 廃校になったとしても、函館に行って、美味しいもの食べたり。

 浦の星女学院の閉校祭では、寂しさだけではなく、その一瞬を楽しんだり。

 二期十三話では学校に笑い合いながらペイントをすることで、浦の星にありがとうを伝えたり。


 なにも辛いことだらけではありませんでした。きっといつだってAqoursは「楽しい」という気持ちや「笑顔」を蔑ろにはしなかったのです。


 それ故に、Aqoursは勝てました。

 それ故に、Aqoursを、何処までも信じていたいのです。


 何度でも言いますが、私は九人のAqoursが笑顔で笑い合っている姿が、「一番」好きなAqoursです。

 一年生がわちゃわちゃ騒ぎながら、三年生がそれを諫めると思ったら悪乗りして、結局二年生たちが「何やってんのもう!」って笑い合ってる姿が。

 どこまでも愛おしくて、大切にしたいのです。


さあおいで さいおいで
いそがないと置いてくよ?
楽しいセカイへの旅だよ ワーイ!

 「ホップ・ステップ・ワーイ!」より引用。


 Aqoursがどんな道でも笑顔で進んでくれるから、私も一緒に歩んでいきたい、と思えるのです。

 読んで下さっている貴方もそうではないでしょうか?


「答え」

  ここからが一番この楽曲の核心たる話です。

 「期待」「MY舞☆TONIGHT」で示した「あきらめないこころ」「答え」ではなく、「道を探す手掛かり」をくれるわけです。

 では、未来のAqoursや我々の得た「答え」とは何なのでしょうか。


 我々は狡いので、未来の結果を知っています。

答えはいつでもこの胸にある
気がついて 光があるよ

 「WONDERFUL STORIES」Cメロより引用。


 「答え」、それは、いつでもこの胸にある「輝き」。そして「光」。


 「夢を駆けてきた 僕たちの物語」


なのです。

分かった…私が探していた輝き、私たちの輝き。
足掻いて足掻いて足掻きまくって、やっとわかった!
最初からあったんだ…初めて見たあの時から…
何もかも、一歩一歩、私たちが過ごした時間のすべてが、それが輝きだったんだ…!

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 画像は二期十三話「私たちの輝き」より引用。


 これで「答え」の内容は分かりましたが、この曲の本質はそこではありません。


 本質は、すなわち、「答えを持ってる『はずだから』」と決めつけて、行動を実際にしている事です。


 本当に「期待」が「合図」をくれるかなんてわからない。ゼロからイチになる『かもしれない』、というだけで、そうなる確信なんてない。


 「答え」が見つかる確証なんて、何処にもない。


 それでも、二期一話の高海千歌は、歩み続ける覚悟を決めました。

無駄かもしれない
けど最後まで頑張りたい
足掻きたい
ほんの少し見えた輝きを探したい
見つけたい 

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 彼女の覚悟の大きさは言語化できません。


 正しく、「命を懸けた」覚悟だ、ということだけ分かります


 そこまでして、初めて「未来」の可能性が目の前に広がるのでしょう。



 これが「未来の僕らは知ってるよ」の意味です。

 道なき道を覚悟と共に歩んだ先に、きっと「答え」がある、と。

 その「答え」を「未来の僕らは知ってるよ」、と決めつける覚悟が、この曲の本質です。


 「未来の僕ら」が知っているのは、「答え」。

 手に入ると決めつけた上で、出会える「『かもしれない』輝き」が、「答え」です。


光る風

 Aqours 6th LoveLive! <WINDY STAGE>が近づいているので、少しだけ風の話をしてこの講義を締めたいと思います。


 上で話したように、「WONDERFUL STORIES」では「光」は胸に元々ある「答え」と同じ扱いとなっています。

 前の「DREAMY COLOR」のブログで話したように、風は「未来」の象徴だと考えた場合、最後の歌詞、「光る風になろう」の意味が分かると思います。


 直訳すれば「答え」を持つ未来(の自分)になろう、となりますね。


 狡い意訳をするならば、正しく「輝きたい!!」だと思います。


 そんなAqoursの決めつけ、こじつけの最終着地点が、一番最後です。



 We got dream.



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 「私たち、やったんだ…!『ラブライブ!』で優勝したんだ…!」


最後に

 ここから少し口調が砕けます、ご注意ください。

 結論を語る前に、読んでいる君に伝えたいことがある。このブログの第一稿はAqoursをある種惰性で追っている人と、Aqoursを「ホンキ」で追ってる人の両方に向けて書いた結果、凄く中途半端な物が出来たわけで。

 ずっと悩んでたんだよね。俺はどっちに向けて話をしたらいいのかなって。どんな人にでも、何を言っても傷つけてしまうって分かってるから、なるべく傷つけない言葉を選んで今まで書いてきたけどさ。

 もう、疲れちゃった。書いてて面白くないし。

 語りたいこと正直に語れないから、さ。


 そこで、決めたんだ。俺はもうAqoursへの好きを叫ぶことを最優先することにしたよ。

 だから、本気の君へ、このブログを贈ります。


 

 このブログは「今の私」が語り得ることを全て詰め込んでいます。


 私はこれ以上に「未来の僕らは知ってるよ」という曲に対して語り得る言葉をもう持っていません。

 それぐらい、全てを詰め込んだブログとなっています。




 「Aqoursらしさ」、それは「ホンキ」で生きる姿。


 そして、自分たちの人生を、楽しみながら生きている姿。


 そういうことを表していると私は思っています。


 そんな「Aqoursらしさ」を詰め込んでみましたが、どうでしょうか?

 少しでも、届いたのなら、これ以上に嬉しいことはありません。



 未来の僕らは知ってるよ。


 2018年、3rd LIVEで貴方たちが成したことの意味を、2022年の私は、知っているよ。

 そして、今のAqoursの行く先を、きっと、知っているのでしょう。


 未来の僕らが。



 これを読んで下さっている貴方に伝えたい。「Love Live! days!!」とは、「ホンキ」でありふれた日々を生きる、ということです。言葉にすれば簡単で、何処までも難しいことです。


 それでも、Aqoursと共に。


 輝きを見つめて、追いかけて。


この言葉を世界に叫ぼう。


「I live, I live Love Live! days!!」

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Special thanks

スパボ、さらいん、ノットをたべたさかな、はり(敬称略)

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