プライドの高さとFX

プライドが高いと相場に食われる

プライドが高い限りFXでは勝てないと思います。それは、プライドが高いということは自分の非を認められない、他人を受け入れられないということとイコールであり、相場においてはこの姿勢が命取りとなるからです。

損切りができないのは、その人が持つプライドの高さが邪魔しているからである。これはプライドの高さが原因で相場に食われてしまう最も分かりやすい例ではないかと思います。

また、たとえ損切りがしっかり実行できていたとしても、結果的にはマイナス収支で終わってしまう。このような場合もまた、高いプライドがトレーダーの成長を妨げ、ひいては勝ちを遠ざけてしまうことになるというのは想像に難くないと思います。

内なるプライド、外なるプライド。相場における使い分け

プライドが高いと相場に食われることは先に述べたとおりです。しかし、プライドと一口に言ってもそこには「内なるプライド」と「外なるプライド」の2種類が存在すると考えています。内なるプライド、外なるプライドとは何か、また相場においてそれぞれが持つ意味についてもう少し掘り下げてみます。

内なるプライドが高い=自分に厳しい

内なるプライドとは内側、すなわち自分に対してプライドが高いということ。つまり自分にとことんストイックであるということです。

戦前で活躍する一流のプロスポーツ選手などは内なるプライドが高い人の最典型と言えるでしょう。自分にストイックであるからこそ、一般人にとっては衝撃的とも思えるハードトレーニングや食事管理も徹底して行えるのです。

では、相場において内なるプライドはどのような意味を持つのでしょうか。思うにそれは、自分のトレードルールから逸脱したトレードを決して行わないということであり、また毎日トレード記録をコツコツ取り続けるということ。言い換えれば、結果云々よりも自分が納得のいく内容のトレードを行うことに全力を注いでいるということになります。

外なるプライドが高い=他人に厳しい

一方、外なるプライドが高いとは外側、すなわち他人に対して厳しい性格を指します。
新人のミスに対してあれやこれや文句をつけてくる会社の上司や、その人の出身大学と自分の大学とを比べてマウントを取りたがる学生などは外なるプライドが高い人の最典型と言えるでしょう。外なるプライドが高い人というのは他人に対して常に「ツッパリ」の姿勢をもって人生を生きているのです。

では相場において外なるプライドはどのような意味を持つのでしょうか。それは、自分の信念を相場に押し付けるということであり、予想と違った動きをされた日には相場に対し怒りをぶつけるということです。つまり相場に対してあれやこれや「期待」してしまう。これが相場において外なるプライドが高いということなのです。

内なるプライドは高く、外なるプライドは低く

以上から相場で勝ち残るためには内なるプライドは高く外なくプライドは低く保ち、自己規律を守って相場に期待を抱かない姿勢が必要であると結論付けられます。

YouTubeやテレビに登場するタレントがFXを始めたら成功するだろうか?とたまに面白半分で考えてみることがあるのですが、その判断の基準となっているのは上記のような考え方です。参考にしていただければ幸いです。