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【横浜DeNA】徳山壮磨の2軍での成長・今後の展望

2021年ドラフトで横浜DeNAが2位指名した徳山ですが、現時点ではまだ1軍で登板できず2軍にいます。
DeNAは2位指名が1番最初に指名できる順番でしたが、そこで徳山を指名したことで、球団編成の期待度がとても高いことが伺えます。
大卒の先発ということで、1年目から1軍で結果を残してほしいという期待の声もありますが、現在はどのような状態でしょうか。

2軍で成績改善

徳山の状態は開幕当初と比較すると、大分良くなってきています。

徳山は現時点で2軍で6試合に登板していますが、当初は防御率が高く内容もあまり良くない状態だったのが、登板を重ねるごとに徐々に安定してきて、ついに5/24の登板では防御率1点台になりました。
被安打率が減り、奪三振率が増え、与四球率も下がっているので、内容も全体的に改善してますし、投球回も最近は5イニング以上投げていて、先発として良い状態に調整できています。
ファームでは他に阪口・京山・有吉などの先発がいましたが、同じ防御率1点台だった有吉が1軍昇格して登板しましたし、徳山もこのまま安定した状態を維持できれば、1軍昇格の可能性が出てくるでしょう。

徳山の投球スタイル

徳山の現在の投球は、直球が常時145km前後を安定して投げることができ、最速は150kmを超えます。スライダー・カーブ・フォークなど変化球も使えて要所で三振を取ることができ、良いときは非常に安心感がある投球ができています。
制球も改善が見られますし、四球で自滅するような投球は大分無くなってきました。
1軍でも、球威がある早い回のうちは力押しで抑えることができるでしょう。
ただ中盤以降で球威が落ちてきて制球も甘くなってきた時に注意が必要で、5回をしっかり投げ切れるかがカギですね。
早期に1軍昇格しないのであれば、球威を上げていくことに取り組ませて平均球速を147km前後まで上げてこれると、1軍でも球威のある投球で抑え込めそうです。

ドラフト2位指名には賛否あったが…

徳山がドラフト2位で指名されたとき、ドラフト好きのファンの一部からは、期待外れのような声も聞かれました。
正直、自分もまさか2位で徳山を指名するとは考えてなかったので、期待外れというよりも予想外の指名で驚きました。
ただ、徳山はドラフト時から最速150km超えで多彩な変化球を持ち、三振を取れることや要所の制球が良いことが評価されていて、安定してくれば将来のエース候補にもなれるほどの実力はあるはずです。

また新人合同自主トレや2軍では小園や深沢など同期の高卒ルーキーともコミュニケーションをとって、積極的にアドバイスをするなど人間性も評価できますし、それらも踏まえての2位指名ということだったのでしょう。

2位指名だからと言って1年目から活躍しなければダメということではないですし、DeNAは今後1軍も濵口・石田らが復帰してきて頭数は揃ってくると思います。
なので、徳山は焦らず2軍で投球を磨いていくことに専念させて、今季後半や来季の1軍登板に照準を当てて調整させる方が良いでしょう。


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