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【横浜DeNA】ピープルズ契約・球団の意図は?

1/21にDeNAがマイケル・ピープルズ投手(30)と再契約したことを発表しました。ピープルズは昨年もDeNAに在籍していた外国人投手です。
オフに保留者名簿を外れていたことで自由契約の形になっていましたが、今季も契約してDeNAで登板することが決まりました。

ピープルズとこの時期に契約することになった背景は、どういったものでしょうか?

新外国人の来日未定

春季キャンプまであと1週間あまりですが、依然として新規ビザ発給が停止している状態が継続しています。
このため新外国人へのビザ発給ができず、来日することができない状態になっています。
DeNAだとクリスキーがこれに該当するため、まだ来日できていません。
いつ発給できるかは今後の状況次第になりますが、現状だと見通しはあまり良くないでしょう。

なのでDeNAはこれから新外国人を獲得したとしても、いつ来日できるか分からず、下手すると開幕以降に来日という可能性もあります。
今年はエスコバー、ソト、オースティン、ロメロの4人は昨年も在籍していたので再入国として来日ができましたが、1軍の外国人登録枠は5人までなので、4人ではその枠をフルで使えません。

そうした事情から、今回ピープルズと新たに契約したのだと考えられます。
ピープルズは昨年も在籍していて、オフに帰国する際はまだ契約が未定でしたが、残留の可能性も考えると再来日の申請はしていたはずです。
再来日の申請をしていれば、ビザ発給再開を待たずに来日できますので、今からなら春季キャンプの途中からでも参加ができるでしょう。

1/22に春季キャンプのメンバー振り分けが公表されましたが、ピープルズは1軍の宜野湾のメンバーに入っていました。
こちらに入っているということは、早い時期に来日が可能ということでしょう。

もしかすると球団は大物の外国人を調査していたかもしれませんが、いくら大物と契約しても来日できなければ意味が無いですし、先行き不透明なことを考えたら、昨年まで在籍していたピープルズの方が計算がたてられます。
この時期まで決まらなかったのはギリギリまで見極めていたのだと思われますし、この判断は球団が機転を利かせた結果と言えそうです。

ピープルズの役割

ピープルズの役割ですが、現状でチームの投手事情を考えるとリリーフ要員として考えられそうです。
昨年は先発が大きく崩れましたが、後半には今永・東が復帰して外国人のロメロも調子が良くなりましたし、昨年故障していた阪口も戻ってきます。
ドラフトで徳山・三浦といった大学生投手を獲得したことを考えると、先発の頭数はかなり増えてきていて、むしろリリーフの方が補強が必要でしょう。
ピープルズは昨年、先発もリリーフも経験しています。

先発・リリーフ(救援)成績

先発 7試合 2勝3敗 31回 防御率5.81 WHIP1.48 QS率28.6%
救援 11試合 1勝1敗 16回 防御率1.13 WHIP0.56

先発とリリーフで比較すると、登板数は少ないですがリリーフの方が安定していました。被安打数が非常に少なく、三振を取れていてリリーフとしての適性が見えました。
なのでピープルズにはリリーフ要員として起用するのが良さそうで、先発経験も考えるとロングリリーフ的な役割が合ってそうです。

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