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【横浜DeNA】伊藤裕季也は厳しい立場から脱却を!

2018年ドラフトで2位指名され、内野の主軸候補として期待されていた伊藤裕季也。
今年で4年目を迎えますが、正直言ってかなり伸び悩んでいます。
伸び悩みの理由についての解説と、今後の今後の展望を書いてみました。

1年目に1軍で結果を残すも…

大学時代は東都一部で本塁打を量産していて、長打力やセカンドを守れる点が評価されていました。
その頃はDeNAはちょうどセカンドが固定できない状態で打撃力不足でもあったので、伊藤裕は補強ポイントに合致していました。

そしてプロ入り後の1年目、最初は2軍でしたが夏に1軍昇格を果たすと、いきなり1試合で2本塁打を打つなど結果を残し、最終的に57打席で4つの本塁打を打ちスラッガーとして大きなアピールができました。
2軍でも本塁打を量産できていたことから、パワーは本物と言えるでしょう。

ただ反面、2軍でも打率が.250を切っていたり四球が少ないため打撃の安定感が無く、守備でも二塁・三塁守備はやや失策が多めで攻守で粗があるタイプでした。

2年目に見せた伸び悩み

2年目の伊藤は1軍は5試合の出場に留まり、1年目から出場機会を増やすことができませんでした。
この原因として考えられるのが、2軍での伸び悩みです。
1年目に1軍を経験して結果も残せたことで、2軍の成績も改善してくるかと思われましたが、なかなか改善せず打率は.250を切ったままで、OPSは微減してしまいました。

守備面では1年目よりセカンドの安定感がついてきましたが、1軍のセカンドが打撃ではソト、守備では柴田という起用になってきていて、伊藤裕が上がれるチャンスがなかなかありませんでした。

3年目も2軍で苦戦中に牧台頭

2年目の伸び悩みから、3年目こそ台頭してくるかと期待されていましたが、3年目は2軍でも更に成績を落として、OPSは.700を切ってしまいました。
それに加えて、ルーキーの牧がセカンドのレギュラーに完全定着したことで、伊藤裕に求められていた役割が牧に奪取されてしまいました。
このことで伊藤裕の現在の立場は、かなり厳しくなってしまったと言えるでしょう。

ただ3年目の2軍成績を詳しく見ると、四球の割合が増えているため、早打ちをやめてボールを見る意識があるのかもしれません。
現時点ではそれが成績にはっきり反映されてはいないですが、選球眼を磨きながら打率を上げていくことができれば、高出塁率の打者として評価を得られる可能性があります。

立場的にはかなり厳しくなってしまいましたが、ここから這い上がることができるか、それともこのまま沈んでいってしまうか、伊藤裕は重要な岐路に立たされているでしょう。

2軍の成績推移

2軍打撃成績

3年間の2軍成績を比較してみると、1年目からの伸び悩みがはっきりしています。
関根・楠本・細川・蝦名などは2軍で打率3割超えやOPS.800以上を1度はクリアしていますが、伊藤裕の場合は打率.250以上やOPS.750以上もまだ達成できず、他の打者と控え打者と比べても正直見劣りしてしまいます。

2軍打撃の打率・三振率・凡打率推移

伊藤裕はもともと三振が少ないですが、凡退するいわゆる凡打の割合がとても多く、そこが3年間でなかなか改善できていません。
打率が上がって無いので、不用意に難しい球に手を出して凡退しているというような状態でしょう。こういう打撃成績だと何を狙っているか分かりづらいですし、もう少し狙い球を絞って見極める意識を持った方が良さそうです。

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