見出し画像

【横浜DeNA】選手満足度リーグ3位の真意とは?

5/16に日本プロ野球選手会が、12球団の支配下登録選手を対象にした年俸調査結果を発表しました。
この中で球団別平均年俸、年俸中央値、契約更改への満足度の3点がランキング形式で公表されています。

これを見ると、DeNAは平均年俸は12球団中7位と下位の方にいながら、年俸の中央値は1位と12球団トップ(タイ)になっていて、選手の満足度も3位でかなり上の方になっています。

平均年俸が低いのに中央値が高い理由

平均年俸と年俸の中央値でこれだけ順位に違いが出ている理由は、計算式の違いです。
平均年俸とは、チームの選手全員の年俸を合算して、チームの選手人数分で割ることで算出できます。
これに対して中央値は、チームの選手の年俸の高い順に数えていって、丁度真ん中の順番にきた選手の年俸になっています。

この計算の違いで何が分かるかというと、平均値が高いからと言って必ずしも選手全員の年俸が高いわけではないということです。
例えば楽天は、平均年俸がリーグ3位と高めですが、中央値がリーグ11位という低さです。
これはチーム内に一部の高額年俸選手がいて、彼らが平均年俸を押し上げていますが、その選手たち以外は比較的低めに抑えられているということになります。
いわゆるチーム内での年俸格差が大きいということですね。

ではDeNAはというと、平均年俸が7位で中央値が1位なので、楽天とは逆になっています。
これはチーム内の高額年俸選手はそんなに多くは無いですが、チーム全体的に選手たちの年俸が割と高めになっているということです。
チーム内での年俸格差が、そこまで大きくないということになります。

満足度が示す意味

平均年俸と中央値の違いから、チーム内の年俸格差の有無が分かるということを書きましたが、この年俸格差が満足度にも反映されています。

ここから先は

1,932字
この記事のみ 残り5/5 ¥ 100

良かったらサポートお願いします!更なる野球分析と優良記事作成に活用させていただきます。