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【横浜DeNA】橋本達弥は山﨑康晃に代わる抑え候補

東京六大学No.1リリーフ

横浜DeNAから5位指名された橋本投手は、大学では主にリリーフとして起用されていました。
リリーフでの成績は非常に優秀です。大学通算防御率1.02、2022年春はリリーフ登板で規定投球回に到達してリーグトップの防御率になっています。

4年秋は防御率0点台でWHIPも非常に良く、成績で見るなら橋本は東京六大学No.1リリーフと言えるでしょう。
DeNAのスカウトコメントでも中継ぎとして高く評価しての指名であることが分かります。

「150㎞/hを超えるストレートとフォークボールが魅力の投手。奪三振能力が高く、セットアッパータイプの馬力のある投手。中継ぎとしての活躍が期待できる。」

https://www.baystars.co.jp/team/draft/2022/

指名理由の考察

大車輪の奮闘だったDeNAリリーフ陣

リリーフの橋本を指名した理由は、スカウトコメントから分かるようにリリーフの強化であることは明白です。
今年のDeNAが2位に躍進した理由の1つとして、特にリリーフの貢献がありました。
リリーフの登板数を見ると、伊勢(71試合 リーグ1位)・エスコバー(70試合 リーグ2位)・入江(57試合 リーグ5位)・山﨑(56試合 リーグ8位)となっていて、リーグ登板数上位10人のうち4人もDeNAのリリーフが占めています。

勝ちパターンのリリーフに非常に大きな負担がかかっており、こうした登板を何年もやっていては確実に疲労が蓄積し、故障や不調に繋がりやすくなってしまいます。
なので1軍で登板できるリリーフの補強は重要です。

山﨑がMLB挑戦する可能性も

こうしたリリーフ陣の状況の中で、今オフには抑えの山﨑がMLBに挑戦する可能性が高いです。
元々山﨑は数年前から球団に対してMLB挑戦願望を話していますし、現在でもその願望は持っているでしょう。
去年までは山﨑は不調が続いて抑えからも退いていたためMLB挑戦が見送られてきましたが、今季は抑えに復帰し56登板 防御率1.33 37セーブという結果を残せたことで、MLBに挑戦するための条件が揃いました。
球団は山﨑と残留交渉も行っていますが、MLB挑戦か残留かは現時点では分からず、ドラフト時も山﨑が来年いないことも想定した指名になっているはずです。

山﨑がMLB挑戦なら、DeNAは抑えが抜けることになるため、新たな抑えを決める必要があります。
現状だと今季71試合登板の伊勢が1番可能性が高いですが、他にもエスコバーや入江など今季活躍したリリーフがいるので、彼らの中で決める形になるでしょう。
橋本にもこの争いに入ってもらって、山﨑のように1年目から抑えに定着するような活躍を期待したいですが、そうなれなくても重要なリリーフが1人抜けることになるので、その抜けたところに入って1年目から活躍することは期待されているはずです。

伊勢や入江との4年時成績比較

リリーフとして期待されているとなると、伊勢や入江の大学4年時と比較してどうなのか気になるところです。
伊勢・入江は明治大で橋本と同じ東京六大学ですし、比較することである程度実力は見えると思います。

3人の比較結果はこのようになりました。
伊勢や入江が先発で起用されていたのに対して、橋本はリリーフがメインという違いはありますが、投球回数では伊勢や入江を上回っているので、スタミナ面は十分備えていると言えるでしょう。
そして2人よりも防御率やWHIPが良いのが特徴的です。これは被安打率の低さが影響していて、打ち取る投球をしっかり身に付けてると言えます。
反面、奪三振率が2人より悪いので、三振の取り方にはプロでも苦労するかもしれません。与四死球率も悪いので、不要な四球を出さない投球を身に付ける必要がありますね。

とはいえ、伊勢が3位指名、入江が1位指名ということを考えると、5位指名の橋本が伊勢や入江と比較しても勝ててる部分があるので、2人並みの活躍ができるかもしれません。
是非ともチームのリリーフを支えてもらい、あわよくば将来抑えになれるような活躍を期待したいですね。




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