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【横浜DeNA】3年以内に1軍定着する捕手が必須【ドラフト】

今年のドラフトの捕手指名について、現状のチームの捕手事情を戦力分析して、予想してみました。

現在のDeNA捕手陣

ドラフトで捕手を指名するかどうかを考える上で、まず前提として現在のDeNA捕手陣をどう評価するかが重要になります。
個人的に現在のDeNA捕手陣は、以下のような評価と考えています。

伊藤(33) 1軍捕手。攻守で首脳陣の信頼が高く実績も豊富
戸柱(32) 1軍捕手。守備評価が高く、打撃でも唯一左打ちで高いアベレージ
嶺井(31) 1軍捕手。長打を狙える打撃と安定した守備
高城(29) 控え捕手。結果を残せないが経験を活かして、緊急時の昇格要員
山本(23) 控え捕手。今季1軍定着を期待されたが、打撃が厳しく定着ならず
益子(21) 2軍捕手。近い将来の1軍昇格が期待されているが、攻守で課題
東妻(20) 2軍捕手。将来の1軍昇格が期待されていて、2軍で成長中
東出(19) 2軍捕手。まずプロで通用する守備力を磨いている最中

1軍の伊藤・戸柱・嶺井
1軍に定着できない高城・山本
2軍で育成中の益子・東妻・東出
今のDeNA捕手陣はこの3つのグループに分かれています。
年齢的にも上から順になっていて、今後は高城・山本をはじめとする下の世代が1軍に上がっていかないといけません。

世代交代の期限はあと3年

いずれ若手の捕手たちが1軍に上がってくることを期待しているファンは多いと思いますが、その期待にも実は期限があり、それは段々迫ってきています。

理由は今の1軍捕手陣の年齢です。
伊藤・戸柱・嶺井は全員30代前半で、まさに今、プロ野球選手のピークに来ていると言えます。
これがあと3年経てば、3人とも35歳前後になり、はっきりとベテランと言える年齢になってきます。
ベテラン捕手は経験豊富でチームを支えてくれると思いますが、逆に体力・パワー・運動能力などを期待しづらくなり、3年経っても彼らが1軍捕手で定着しているような状況だと、捕手陣の先行きがかなり不安になります。

なので、この頃には少なくとも1人は20代の捕手が1軍に定着している状態になっていて、それをベテラン捕手たちがバックアップするような体制が望ましいでしょう。
そのためには、現時点からそろそろ1軍定着が期待できそうな捕手が出てきてほしいところです。

山本は現在のDeNAでは若手捕手扱いされていますが、年齢で見ると今年の大卒社会人捕手(2年目)と同年代になります。
大卒社会人で指名される選手は即戦力として期待されていることが多いですし、山本は現在プロ5年目ということも考えると、もう1軍に上がってこないと厳しいです。

益子や東妻は山本より若い捕手ですが、逆に彼らも2~3年後には山本と同世代になり、1軍に定着することが求められてきます。
それらを含めてDeNAの捕手は3年以内に新しい20代の捕手を1軍に定着させないといけません。
逆に言えば、現時点で3年後に不安がある場合は、今年のドラフトで捕手指名が必須です。

3年以内の1軍捕手なら大学生か社会人

3年後に1軍定着する捕手を今年のドラフトで指名する場合、高校生だとかなり難しくなります。
過去に、高卒で3年で1軍に定着した捕手がいないわけでは無いですが、そういう捕手は上位指名でないと難しいですし、上位でも実際に定着できるかどうかは分からないです。
3年後に1軍定着できる捕手が欲しいなら、大学生や社会人から指名する方が可能性は高いでしょう。
ちょうど山本や益子と同じくらいの世代になりますし、彼らと競わせるという意味でも合理的です。

補強ポイントに合った捕手

ここまでの予想を踏まえて、補強ポイントに合った捕手を挙げてみます。

野口 泰司(名城大)
攻守両面で安定して結果を残し今ドラフトの大学生捕手No.1と評価する声もある
今年の大学野球選手権では1本塁打を含む打率5割で、大舞台でも活躍
肩が強く送球も安定していて盗塁阻止率が高く、守備面でも総合的に評価が高い
即戦力として早期に1軍での活躍が期待でき、山本や益子にとっては強力なライバルとなりそうだ

吉田 賢吾(桐蔭横浜大)
リーグ戦では敵無しの打撃成績で、今年は大学野球選手権に出場できなかったが、昨年は出場して本塁打も打つなど打撃の良さが特徴的
守備面については肩の強さがあり、キャッチングなども比較的安定しているが、スカウトのコメントが少ないのが気になるところ
守備次第だが、早期に1軍でマスクを被れるなら、打撃型捕手としてチームの補強ポイントに合致する

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