アピール中のDeNA2軍リリーフ陣

1軍の投手事情が苦しく、既に2度もブルペンデーになるなど先発投手の頭数が不足しているが、この影響でリリーフ陣にも負担が大きくなっている。現状だとセリーグ全体で20試合以上登板してる投手が20人いるが、そのうち6人がDeNAの投手になっていて他所と比べてもリリーフ陣への依存度合いが大きいのが分かる。

石田・三嶋などリリーフ陣が比較的安定していることも登板数に影響しているが、今後もこの状態を継続するのはあまり良い状態では無く、特にブルペンデーの場合はその日専用で1軍昇格させるリリーフがいても良いだろう。

2軍リリーフ陣を見ると、昇格できないほど状態の悪い投手ばかりというわけではなく、結果を残せている投手もいる。(※8/24時点の成績)

砂田 毅樹(左)

2軍成績:16試合 14回2/3 防御率0.61 WHIP1.09
8月成績:7試合 6回1/3 防御率1.42 WHIP0.95

今季は2軍開幕からずっと安定していて、8月15日まで13試合連続無失点と言う安定感だった。現在も自責点は1のみで、制球良く安定した投球を継続している。

赤間 謙(右)

2軍成績:16試合 18回 防御率4.50 WHIP1.61
8月成績:7試合 7回1/3 防御率0.00 WHIP0.95

6・7月は制球定まらず打ち込まれる場面が多かったが、8月に入って変化球が決まりだし奪三振数が飛躍的に上昇。9試合連続無失点という安定感を見せている。

濱矢 廣大(左)

2軍成績:12試合 18回 防御率2.50 WHIP1.50
8月成績:5試合 9回1/3 防御率0.00 WHIP1.29

四死球が多く劇場型の投球が目立つが、8月に入ってから安定してきている。特にロングリリーフの場面で安定した投球が多く、1軍がブルペンデーの時などは専用で昇格させて投げさせても良いかもしれない。

ひとまず現状で調子が良いと言えるのはこの3人だ。砂田に関しては1軍のリリーフ左腕事情もあるため、正直何故昇格しないのか不思議で仕方がないぐらいの安定感だ。赤間も8月から一気に調子が良くなってきていて、今なら1軍に上げても結果を残せそうな状態になっている。濱矢は上記2人に比べるとやや安定感は無いものの、ロングリリーフを任せられる点が大きく1軍のリリーフ陣の疲労が溜まっているときに昇格させるのはアリだろう。

1軍リリーフから誰を降格させるかという話になると、やや判断が難しく役割分担など現場の考えがあるだろう。ただ、山﨑康・平田・国吉など開幕からずっと1軍にいてここ最近調子が上がっていないリリーフは、一旦休息を取らせる意味で下げるのも1つの手では無いだろうか。この8月は暑さの影響で投手陣全体に疲労が溜まりやすく、全員がずっと1軍にいて共倒れしてしまう危険性もある。そういった事態を避けるためにも、今のうちに何人か休ませておいて9月以降に良い状態で上がってくる形にした方が、シーズン終盤戦にも活きてくるのではないだろうか。

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