【横浜DeNA】チームに足りない万能型野手(5ツールプレイヤー)【ドラフト】
横浜DeNAは投手陣が安定してきていますが、野手の方は打撃・守備・走塁(盗塁)などにそれぞれ課題があります。
こうした課題を1つ1つ解決していけば、野手陣が充実してきますが、打撃を重視すれば守備が軽視されたり、走塁を重視すれば打撃が軽視されたりと、なかなかバランスを取るのが難しいです。
5ツールプレイヤーとは
こうなった原因として、横浜DeNAには万能型野手がとても少ないことが挙げられます。
万能型野手はいわゆる5ツールプレイヤーと言いますが、5ツールとは「ミート力」「長打力」「走力」「守備力」「送球力」の5つを指します。
これら全てを備えている選手がいれば、チームの戦力が全ての面で底上げできますし、課題も少なくなります。
どのような選手がこの5ツールプレイヤーと呼ばれるかというと、過去を見ると福留 孝介・糸井 嘉男・松井 稼頭央・多村 仁志などが挙げられます。
最盛期の彼らのような選手がチーム内にいれば戦力的に充実してきますが、現在の各球団でこの5ツールプレイヤーに該当しそうな選手や、5つまでは無くても4つは備えていると思われる選手を、自分なりにピックアップしてみました。
ヤクルト:塩見 泰隆・山田 哲人
DeNA:桑原 将志
阪神:近本 光司
広島:菊池 涼介
巨人:吉川 尚輝
中日:岡林 勇希
ソフトバンク:柳田悠岐・今宮 健太
西武:外崎 修汰
オリックス:若月 健矢
楽天:西川 遥輝・浅村 栄斗・辰己 涼介
ロッテ:荻野 貴司
日本ハム:松本 剛
大体ここに挙げた選手は4ツール以上は備えているプレイヤーだと思います。
DeNAは4ツールもなかなかいない
横浜DeNAの主力野手だと、佐野・宮崎・牧・ソト・オースティンなどが挙げられますが、彼らはあくまで「打撃が良い」という点で主力になっています。5ツールのうち「ミート力」「長打力」の2つを持っているということです。
しかし彼らの課題になっているのが守備・走塁で、「走力」「守備力」「送球力」が平均以下の水準になっていて、そのためDeNAは守備不安があるチームと言われています。
片や柴田など「守備力」「送球力」をアピールできる選手もいますが、その場合は逆に「ミート力」「長打力」など打撃が足りず、「走力」もそこまでアピールできていないので、やはり持っているツールが少ないです。
なのでDeNAの場合、5ツールプレイヤーどころか3ツールプレイヤーを探すのにも難しい状態です。
現状だと、桑原が去年並みに活躍すれば5ツールプレイヤーと言えそうで、他には森敬斗が打撃で伸びてくれば5ツールに近いプレイヤーになってくる可能性があります。
このようにDeNAは長所が複数ある選手が少ないですが、何故そういう選手ばかりになってしまったのでしょうか。
原因を考えると、やはりドラフトが大きいです。
ドラフトの弊害
DeNAの1軍野手を見ると、ドラフト上位で指名してきた野手は牧と森ぐらいしかおらず、その他の選手は3位指名以下で、5位指名以下の選手も多いです。
宮崎・佐野・楠本・蝦名などは5位指名以下ですし、投手はドラフト3位以上が沢山いるのに対して、野手の上位指名はとても少ないです。
ドラフトでは走攻守すべてが高いレベルの選手が人気になり、そういう選手が上位で早めに指名されていきます。
逆に下位指名だと、一芸に秀でた選手が残る形になり、その一芸だけでも1軍で活躍できる可能性がある選手が指名されていきます。
DeNAがこれまで主に下位で野手を指名してきたことにより、上位で指名される5ツールプレイヤーが下位指名ではいなくなっていました。
そのため、現在のDeNAには5ツールプレイヤーが少なく、走攻守のどこかで穴が開いているような状態になっています。
将来の5ツールプレイヤーのドラフト候補
DeNAに5ツールプレイヤーが少ないのはこれまでのドラフトが原因だったということで、今後は上位で将来5ツールプレイヤーになれそうな選手を指名していくべきです。
ドラフト候補に毎年のようにいるわけではないですが、そういう選手が出てきた時は狙っていくべきでしょう。
今年のドラフト候補では以下の選手が将来5ツールプレイヤーになれる要素を持っていると思います。
【捕手】
松尾 汐恩(大阪桐蔭)
甲子園でも活躍した、技術とパワーを兼ね備えた打撃と、捕手をしっかり守れる守備力。元遊撃手でフットワークと肩の強さも良い
野口 泰司(名城大)
地肩の強さと長打力のあるパワーが売り。守備の安定感もあって攻守ともに即戦力として期待ができる。
【内野手】
金田 優太(遊撃手・浦和学園)
走攻守いずれも高評価の遊撃手で、投手としても最速143kmを投げる身体能力の高さが売り
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