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【横浜DeNA】大貫晋一の安定感・最も安心できる投手

今シーズン初勝利

大貫が5/4の登板で今シーズン初勝利を挙げました。
6回 94球 被安打2 奪三振8 与四死球2 失点0 という結果で、毎回奪三振のキレのある良い投球でした。
大貫はここまで5試合の登板ですが、そのうち4試合でQS*を達成しており内容的にはずっと安定感がありましたが、味方の援護が少なくなかなか勝ち星に恵まれませんでした。
この日は味方打線が爆発して6回までに3点リードし、更に大貫降板後に6点までリードを広げたため、援護運に恵まれました。
援護は運によりますが、大貫自身が常に安定して失点の少ない投球ができていれば、勝ち星を得やすくなりますし、今後もQSの安定した投球を続けて欲しいですね。

*先発が6イニング投げて3失点以内の投球

大貫の安定感の要因は奪三振率

大貫は2020年にチーム唯一の2桁勝利を挙げ、2021年もチーム最多勝になっています。
ここ2年は先発の怪我人や手術者が相次いでいましたが、その中でも大貫は孤軍奮闘してこのように結果を残せていました。

大貫のこの安定した投球の要因は、最速150kmに満たない球速ながら、奪三振率がとても高い投球ができることです。
5/4終了時点では奪三振率が9.00となり、これはリーグトップの数値です。
また21年は規定未達ながら、奪三振率8.52でチームの先発ではトップとなっています。
奪三振能力が非常に高く、リリーフ並みの奪三振率を挙げることができているため、ランナーを出してピンチの場面でも、三振で切り抜けることができます。

大貫は大型という体格でも無く、細身で球速も150kmに満たないため、正直そんなに三振を取れる投手とは思われにくいです。
ですが大貫の投球の特徴として、変化球でスプリット・ツーシーム・スライダーがありストレートを含めたこの4種を多投しています。
大貫の変化球はキレが良く打者の手前で変化するため、打者はなかなか的を絞りづらいでしょう。
この中でもスプリットは落差もあって空振りも取れるため、決め球として有効に使えています。

三振を取るには球威を上げていくという一般的な考えとはやや異なり、球種とキレを磨いて空振りを取れるのは大貫独自のスタイルと言えるでしょう。

大貫に求められていること

大貫は近年のチーム内の先発では、最も安定している投手と言っても過言ではありません。
その大貫に求められる結果というと、先発として結果を残した目安となる規定投球回到達2桁勝利でしょう。
ここ2年間、大貫はチーム内ではトップの勝ち星を挙げていましたが、リーグ全体で見るとまだ他チームのエース級先発などに後れを取っています。
他チームの先発にも劣らぬ結果を残すことで、盤石な先発として評価を得ることができます。

規定投球回到達2桁勝利を達成するのに足りないものは?

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