【横浜DeNA】楠本は右翼手のレギュラーを獲れるか⁉

右翼レギュラー最有力候補

楠本は今季94試合に出場し、佐野・牧・桑原・宮崎・ソトらレギュラー陣に続き、チームで６番目に多く試合に出場しました。
これは昨季右翼を守っていたオースティンが今季は故障で代打でしか出場できなくなったことで、代わりに楠本がシーズンの半分近くを右翼で出場しました。
自分の力で奪取したとは言いにくいですが、それでもオースティンが出ない場合は右翼を任せられていて、首脳陣からも攻守で信頼を得ていることが分かります。

こうなると、来季はいよいよ右翼手のレギュラーを獲ることが目標になってくるはずです。
果たして楠本は獲ることができるでしょうか？

2022年 外野手打撃成績

左翼は佐野・中堅は桑原がレギュラー

2022年の外野手の成績を見ると、まずレギュラーではっきりと結果を残しているのが佐野と桑原です。
佐野は左翼手として97試合にスタメン出場し、打率.306 22本塁打 72打点 OPS.853と、どれもチームトップクラスの成績を残しています。
今季はファーストでも起用されていましたが、来季も基本的にはスタメンは左翼で起用する形になるでしょう。
桑原は中堅手として118試合にスタメン出場し、打率.257 4本塁打 39打点 OPS.676という成績で、打撃面ではいまいち結果を残せませんでしたが、守備面での評価が高く、また盗塁数もチームトップになっていて切り込み隊長の１番打者として定着しています。
この２人が来季もそれぞれ左翼手と中堅手のレギュラーになるのは、既定路線でしょう。

楠本は今季１番右翼で起用された

では残った右翼手ですが、ここで今季最もスタメン出場していたのが楠本です。69試合とシーズンの半分近くを右翼手のスタメンで出場し、そこで打率.252 6本塁打 26打点 OPS.683の結果を残しました。
成績的には桑原と同じくらいで、本塁打数・盗塁数・出塁率などが外野手の２番手になっています。
また守備面でも右翼手の守備はとても安定していて、特に送球が良く今季は６補殺しています。これはチーム内外野手トップの補殺数で、他の外野手の倍以上の数になっていて、楠本の隠れた長所と言えるでしょう。

楠本のライバル

この楠本のライバル的な立場になってくるのが、関根・蝦名・大田・神里らになるでしょう。
関根は左翼手と中堅手でそれぞれチーム２番手のスタメン出場数になっていて、外野の控えの中でも１・２番手の立場です。
打撃成績は外野手の中でも低い方ですが、犠打やセーフティバントなど小技を使いこなすことができて、三浦監督の采配にも合っているのが長所です。

蝦名は今季一時期右翼手で楠本と併用されていました。
昨季は２軍で結果を残して今季は１軍に上がってきた形で、今のところ突出した部分は見えないですが、まだ若くこれからの伸びしろが期待できます。

大田は打撃成績だけなら桑原より上で、外野手の中でもかなり打てる方です。本来なら大田がもっと試合に出てきて楠本と右翼手を争う形だったと思いますが、故障離脱やコロナなどの影響で出場試合数が伸び悩みました。
来季、大田が万全な状態で開幕を迎えられれば、楠本にとって１番のライバルになりそうです。

神里は今季打撃が絶不調で、完全にレギュラー争いから脱落してしまいました。ただ８月には代打で結果を残したり、守備固めで起用されるなど出場機会を増やしていったので、まだこのまま終わる気はなく来季は再度レギュラー争いに食い込んでくる可能性があります。

オースティンは今季打者で最も期待を裏切った選手になってしまいました。
体調万全ならレギュラーはもちろんのこと、本塁打を量産してもっと白熱した優勝争いができたでしょう。手術明けでなかなか調子が戻らず、結局代打の出場に留まってオースティンの良さを出せませんでした。
オフに再手術を受けたことで来季も開幕は不透明ですし、期待はしたいけど計算はできない選手になっています。

梶原は今季が大卒１年目のルーキーイヤーでした。１軍で６試合に出場しましたが、殆どを２軍で過ごしていてまだ育成段階と言えます。
２軍では252打席でOPS.700超えの打撃成績を残し、まずまず順調なスタートを切れました。来季は１軍での出場機会も増えてくると思うので、現１軍外野陣との競争に勝てるよう結果を残していく必要があります。

この他、２軍では育成選手の勝又・村川・大橋らが結果を残していて、オフには新外国人のアンバギーを獲得しました。
彼らも来季は１軍に上がってくる可能性がありますし、１軍枠争いだけでも結構激しい競争になってきそうです。

楠本がレギュラーを獲るには