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【横浜DeNA】3軍制じゃなくても育成選手が必要な時代【ファーム情報】

2軍を運用するための選手人数が年々増えてきています。

2軍の試合数が増加

これは2軍で開催する試合数が増えてきているという意味で、以下の通り変わってきました。

~2008年 イースタン96試合・ウエスタン88試合
2009年 イースタン108試合・ウエスタン96試合
2010年~ イースタン108試合・ウエスタン104試合 (+交流戦)
2016年~ イースタン・ウエスタン最大144試合(中止は振替無し)

2016年以降は振替試合が無くなりましたが、最大144試合の日程が組まれているので、中止の試合があっても120試合前後は行われるようになりました。

このように2008年の頃と比較すると30試合前後は2軍戦が増えていることになります。
これだけ増えるのは2軍で若手育成を行うのに良い環境とも言えますが、増えすぎたことで2軍の運用が難しくなった側面もあります。
実際、各球団で育成選手の指名が年々増えていますし、12球団で唯一育成選手を保有しなかった日本ハムが、2018年から育成選手を指名するようになりました。
こうなった理由として当時の日本ハムの吉村GMは「2軍の試合数が増えたのが大きい」とコメントしていて、試合数増加が選手の増加に繋がったと明言しています。

1軍出場選手登録枠の拡大も

2軍の試合数増加に加えて、2軍運用が厳しくなった大きな理由がもう1つあり、それが1軍出場選手登録枠の拡大です。
2018年までの1軍出場選手登録枠は28名でしたが、2019年から1人増えて29名になっています。
更に2020年以降はコロナの特例措置で、1軍出場選手登録枠を31名まで拡大し、ベンチ入りの人数も従来の25名から26名に増えています。

こうした影響で今までより1軍に選手を送らなければならないことになり、2軍の試合を運用できる選手が従来通りでは足りなくなりました。

育成選手を保有するのが当然の時代

こうした状況なので、2軍を運用するためにはもう各球団で育成選手が不可欠な時代になっています。
実際に各球団が保有している育成選手人数をまとめると、以下の通りです。

ヤクルト:7名
阪神:7名
巨人:36名
広島:9名
中日:11名
DeNA:11名
オリックス:18名
ロッテ:9名
楽天:15名
ソフトバンク:36名
日本ハム:12名
西武:14名
※2022/4/11時点の公示情報

最多で3軍制を取り入れている巨人とソフトバンクの36名ですが、最少でもヤクルト・阪神の7名になっています。
10名以上保有している球団が8球団もあり、ある程度育成選手を保有しておくことは、もう3軍制でなくても当たり前の時代です。

DeNAは今後どうするべきか?

ここからはDeNAに特化した話になりますが、今後DeNAは育成選手をどのように保有していくべきかを考えてみました。

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