見出し画像

【横浜DeNA】#33 粟飯原龍之介の未来予想図

2021年ドラフトで横浜DeNAに3位指名を受けたのが、東京学館高校出身の粟飯原 龍之介内野手です。
粟飯原が今後チームでどのように成長し、将来どのポジションでレギュラーを掴めるかを予想してみました。

高校時代は打撃と脚力が武器の大型ショート

粟飯原がドラフトで指名された際に、担当の吉見スカウトが粟飯原について評価している点をコメントしています。

--どんな選手か
柔らかい打撃で、どんな球にも対応できる。そこに長打力も加わっているのが魅力。うちの楠本(泰史外野手)と打撃が似ている。対応力が高い打者になるのかなと。
--長距離砲というよりコンタクトが中心か
もちろん長打もあればいいが、コンタクト能力に魅力を感じる。
--運動神経が高い
ポテンシャルも高いし、脚力も高い。鍛えていってよくなるかな。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202111140000142.html

打撃面は対応力がありコンタクト能力が高いと評価しています。
似ている選手として楠本外野手を挙げています。楠本は2軍で高いアベレージを記録していますし、そこに長打力も乗ってきて21年は1軍で主に控えとしてですが、結果を残しました。
内野手で楠本のような打撃ができれば、1軍定着も可能だと思いますし期待したいですね。

1年目は2軍漬けで全体のレベルアップを

まずはシーズン通して戦う体力づくり

DeNAのこれまでの高卒ルーキーの野手は全員2軍スタートで、1年目は2軍漬けになっています。
粟飯原は身体能力が高く体格も既にプロに近いですが、まだまだプロとして必要な要素が足りていません。
高校生とプロで最も違う点は、シーズンの試合数です。
週6日が試合で、かつ年間100試合以上もあるので、高卒ルーキーはまずこの試合に出続けられる体力や身体作りが求められます。
そのための2軍戦で、おそらく粟飯原は2軍の開幕からスタメンに名を連ねることになって、年間100試合・350打席以上の出場が予定されているでしょう。
このシーズン通して戦う、体力UPと身体作り1年かけて行っていきます。

技術面は走攻守全てのレベルアップ

その中で粟飯原の課題は、走攻守の全ての技術のレベルアップになります。
高卒ルーキーでは1年目から好成績を残すことは極めて稀で、大抵の場合は2軍でOPS.600前後に留まります。
粟飯原もおそらく今シーズンはその近辺の成績が予想されますが、大事なのはシーズン通しての成長を見せることです。
吉見スカウトから打撃は評価されていましたが、その打撃がプロでどこまで通用するかが重要で、特に直球に対応できるかが大きなカギになります。

プロの球を打てるかが重要

バットコントロールが評価されていたとしても、プロの球威に負けてしまうと凡打の山を築くだけですし、かといってパワーだけあってもプロの球に当てることができず三振の山を築くことになります。
最初のうちはそれでも仕方ないですが、そこから対応していけるように成長を見せることが重要です。
走塁・守備も同様で、プロの環境に早く対応できるようになることが求められます。

2軍での守備位置はどこになるか?

2軍は遊撃手のポジションが空く

粟飯原は高校時代は遊撃手として注目を集めていましたが、プロ入り後の守備位置はどうなるでしょうか?
吉見スカウトのコメントを見るとイメージは遊撃手です。
2軍の遊撃手は昨年までは森が半分以上出場していましたが、シーズン終盤に1軍に昇格して、今年の春季キャンプでも1軍に配属されています。
このため2軍の遊撃手のポジションは大きく空くことになり、ここに粟飯原が入る可能性はとても高いでしょう。

粟飯原は遊撃手だけに拘らない方が良い

ただ、DeNAは野手は複数のポジションを守れるように育成している傾向があり、粟飯原の場合は遊撃手メインだとしても二塁や三塁、もしかすると外野も守れるように育成する可能性があります。

その理由は、1軍遊撃手は今後森が台頭してレギュラーを掴んだ場合、世代の近い粟飯原に遊撃手を専念させると、ポジションが被ってしまいます。
その他のポジションは1軍では既にレギュラーが固定化されつつあるので、現時点ではあまりポジションに拘った育成をするのではなく、どこでも守れるようにした方が将来1軍で起用されやすくなります。
いわゆるユーティリティプレイヤーとして育成するのが良さそうです。

ユーティリティで大成するか?

ここから先は

1,360字
この記事のみ 残り5/5 ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

良かったらサポートお願いします!更なる野球分析と優良記事作成に活用させていただきます。