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【横浜DeNA】三原代表のフロント体制について

DeNAの現フロントについて

ツイッターで現球団代表の三原さんがプロ野球経験者ではないので、現場のことが分からないという投稿があったようなので、それに関して否定するつぶやきを残したが、まだやっぱりDeNAフロントの現体制について理解が広まってない部分もあるのかなと思い、形にして残そうと考えた。

高田GMから三原代表へ

まず現体制の前は、高田繁さんがGM(ゼネラルマネージャー)という役職に就いて、言わば球団の編成権の総責任者の立場だった。この体制下だと補強やドラフトに関しての功罪の責任も全て高田GMが受け持つもので、「補強がダメなのは高田GMのせい」というのは、正解かは別にして理屈は通る。そして高田さんはかつて巨人のV9を支え壁際の魔術師と呼ばれるほどの守備の名手で、元プロ野球選手としても一流レベルで実績を残していた。

その高田GMが昨年退任した際、いわゆる後継者として選んだのが現球団代表の三原さんだ。この方はDeNA本社から来た人で高田GM体制下では当初、球団事業本部長という役職だった。その後球団代表になり、球団の補強やトレードなど編成権にも関わることになり、高田GM退任の2年前からは高田GMと共に補強やスカウト視察にも足を運んで、実質GMの仕事を2年かけて学んでいたと言えるだろう。そのため高田GMが後継者として選び育て上げてきた人と言っても良い。

三原代表誕生の第一声

そして高田GMが退任し、三原さんが後任として選ばれた形になった。この時だが、高田さんがずっと就いていた「GM」という役職が廃止になっている。ここで三原代表が言っていたのは、

「野球の内側まで時間をかけて教えていただいた。ただ高田繁になれるはずがない。そこは組織で対応していく」

というコメントだった。しっかり2年間GMの仕事を見て学んできたが、プロとして実績十分で現場に精通していた高田GMのようには自分はなれないことを理解していて、高田GMのように自分1人が全て決めるのではなく、組織として対応していくという意味だろう。

三原体制はトロイカ体制

これを表しているのがGM制を無くしたことで、現体制はGM(代表)1人の責任だけで動くものでは無くなっている。具体的にどう変わったかというと、三原代表・進藤編成部長・萩原統括本部長・吉田スカウト部長(当時)の4人体制(トロイカ体制)でトップの三原代表を支えるという形だ。
※吉田スカウト部長はその後退任したため、ドラフトやスカウト面の現在の責任者は河原スカウティングディレクターになっている

進藤編成部長・吉田スカウト部長の存在

進藤編成部長や吉田スカウト部長は元プロで現場経験が長く、特に進藤編成部長は98年優勝時の三塁手でそこから1軍コーチやヘッドコーチ・スカウトも経験していてれっきとした現場の立場から考えることができる人だ。吉田スカウト部長もDeNA体制になってからスカウトの全責任を担ってきており、ここまでのドラフトも吉田スカウト部長の功績が大といえる。

まとめ

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