【横浜DeNA】平田真吾の鉄壁リリーフ
ここまで無失点リリーフ
今季は平田真吾が非常に安定しています。
5/7終了時点で7試合 6回2/3を投げて防御率0.00 WHIP0.75と、同じチームの伊勢と同様に無失点リリーフを継続しています。
平田は開幕前にコロナウィルスに感染したため、今季の初登板は4/23になって、やや遅めでした。その影響で現時点での登板数は伊勢の半分以下ですが、内容的には伊勢よりも良いぐらいの投球ができています。
特筆すべきはここまで四死球0で制球がとても安定していることです。その割に三振数が多く、リリーフとしては文句無しのコマンド能力の高さになっています。
投球スタイル
今季の平田は直球の最速が148kmで、リリーフ右腕としては少し物足りないようにも見えますが、ツーシームとスライダーを主体とした投球スタイルで的を絞らせない投球ができています。
奪三振の内容も空振り三振より、見逃し三振の方が多いぐらいで、球種の質が良く組み立て方が上手です。
前にDeNAに所属していた、須田幸太によく似た投球と言えるかもしれません。
タイプ的にはスタミナさえあれば先発も全然行けそうで、一部ファンからは先発待望論がずっとありますね。
注意点としてはここから球速が落ちてくると、相手打者にカットされたり粘られて根負けする可能性があります。
現時点での最速148kmは維持しないと、流石に打者側も何らかの対応をしてくるでしょう。
ただ、そのタイミングでいっそ先発に転向させて、変化球を駆使して打たせて取る投手として復活するのもアリだと思います。
三振を取れなくなっても打者の手元で動く球を使えれば、平田の投球スタイルからして上手く抑えることができそうです。
今後の起用法
アクシデントで開幕から出遅れてしまいましたが、ここまでの内容を見ると今季はフル回転で起用される可能性が高く、キャリアハイの登板数を更新する可能性も十分あります。
現在の役割は勝ちパターンではなく、同点やビハインドの場面で出てきて1イニング任されるような仕事が多いですが、今の安定した状態が継続できれば、この役割ではやや勿体ないように思えてきます。
安定感を活かせればロングリリーフや勝ちパターン等、もっと重要な役割を任せてもらえるようにもなるでしょう。
年齢的には現在32歳で、実はチーム内の投手では三上、田中と並んで最年長タイですが、まだまだリリーフとして活躍できる体力はあるでしょうし、もしかするとここから先発転向の可能性もあります。
先発としての可能性
平田の過去の先発登板は2回です。
2018/4/11 5回 被安打3 奪三振2 与四球1 失点0
2020/10/7 5回 被安打3 奪三振7 与四球3 失点2 ○
どちらも5回までの登板ですが試合をしっかり作れていますし、1つは勝ち星も挙げています。
こう見ると6回を安定して投げれるようなスタミナをつけられれば、先発としても結果を残せそうに見えます。
今からそうした先発転向が可能かどうかは難しいですが、いきなり先発を任せるというよりも、まずはロングリリーフで2~3イニングを安定して投げれるようになってから、先発挑戦というのが良さそうです。
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