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【横浜DeNA】嶺井が打った!戸柱も打った!まだまだ存在感アピールの捕手陣

DeNA捕手の嶺井と戸柱が活躍しています。
5/4に嶺井が先制の本塁打を打ち、これが勝利打点となりました。
5/5に戸柱がチームの勝利を決定づける、ダメ押しの本塁打を打ちました。
2人の捕手が連日1発攻勢を仕掛け、打撃で大きく貢献しています。

打撃が弱点の捕手陣から改善へ

DeNAの打線は本塁打を打てる打者が多く、チーム打撃成績はリーグでも上位をキープしていますが、昨年までは捕手と遊撃手のポジションの打撃成績が伸び悩んでいました。
特に捕手の打撃成績が悪く、昨年は打率1割台・出塁率も.250を切っていて、打線の8・9番が揃って凡退する場面が目立ちました。
なので捕手の打撃改善は得点力アップに不可欠でしたが、オフに捕手の目だった補強は無く、既存戦力の台頭に賭けるしかない状態でした。

そうした中で、今季は嶺井・戸柱がこのように結果を残せたことはチームとしても大きなプラスになったと言えます。
5/5終了時点で戸柱は打率.268 1本塁打 OPS.663の成績で、嶺井は打率.290 1本塁打 OPS.805の成績を残しています。
他球団の捕手成績と比較しても遜色ないぐらいの結果を残せていますし、捕手がチームの弱点という状態からは脱しつつあります。

まだまだ主力捕手として必要な2人

戸柱と嶺井は近年、伊藤光の獲得や若手の山本が1軍に上がってきたこともあって、やや起用が減ってきていました。
ただ、伊藤光は故障が多くなかなか1軍に定着できず、山本も強肩など光る部分は見せるものの、打撃で結果を残せない状態が続いています。

戸柱・嶺井もそれぞれまだまだ弱点がありますが、それぞれ1軍で長くマスクを被っていてチーム内の捕手では経験値が高く、現状を考えると重要な戦力と言えます。
仮に山本がなかなか伸びてこない場合、更に年下の益子が台頭するまで待つか、ドラフト等で新しい捕手を獲得・育成しなければならないので、少なくともあと2~3年は戸柱・嶺井に1軍に定着してもらう必要があります。

今後の起用と補強の必要性について

現状で戸柱は32歳、嶺井は31歳(今年6月)で2人共既に30代です。
捕手は30代中盤でも活躍している選手が多いですが、それは経験による配球や洞察力などが発揮されてきて、それが捕手の守備にプラスになってくると考えられます。
反面、身体能力はやはり20代でピークを迎えてしまうので、瞬発力や単純なパワーなどは衰えてくる可能性が高く、戸柱・嶺井ともに今の打撃力をどこまで維持できるかが今後の課題になってくるでしょう。

DeNAは現状、捕手の併用制なので1人に負担がかかることが少なく疲れを溜めにくいため、身体能力の衰えの影響が出にくくなっています。
なので今後も戸柱・嶺井は併用していく形が望ましく、また2人ともFA流出などで片方が抜けることは避けたいところです。
そうして35歳前後までは、現状の成績から落とさずにチームの主力捕手として起用することができれば、チームとしては一定水準の捕手のレベルは維持できるでしょう。

編成視点だと、その期間にドラフトや補強・育成などで、戸柱・嶺井の次の世代の捕手を準備する必要があります。
山本・益子・東妻などこれからを期待できる若手捕手がチーム内にはいますが、彼らの成績や成長を見極めて、必要に応じた補強策を取らないと戸柱・嶺井が完全に衰えてから慌てて補強に動き出しても遅くなります。
戸柱・嶺井には今後も活躍してもらうことを期待しつつ、ちゃんとその後のことも考えた補強に動いて欲しいですね。

捕手論争についての本音

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