アイドル運営のための LINE@ 活用術

アイドル運営から見た LINE@ のメリットや注意点、プレミアムIDの取得方法等を簡単にまとめました

(2015.2.18更新。間違いなどあれば随時修正していきます)

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PIP: Platonics Idol Platformの総合プロデューサー、濱野です。

まだ試験的ですが、PIPでLINE@ の活用テストを始めたので、以下にメモをまとめました。

(ちなみにPIP運営事務局のLINE@ アカウント名は「@pip-hamano」です。

LINEの友達申請から上の文字列(@ から始める点に注意)を入力してみてください。)

まず、LINE@ がどのようなサービスかについては諸々基本的な解説記事が出回っているので省略します。

公式サイトはこちら LINE@ http://line.me/ja/

ここ最近話題なのは、いままで実際の店舗を持っているところしかアカウント申請できなかったのが、iPhone/Androidアプリで誰でも手軽に開設可能になったから、です。

■なぜ、いま、LINE@ なのか?

まず、アイドル運営(でなくてもいいのですが、要はTwitterやFacebookのようなソーシャルメディアを告知用に活用しているビジネス主体)にとって、LINE@ のメリットは以下になります:

・Twitterでイベント告知しても、どんどんタイムラインから流れていってしまう(何度も告知を重複ツイートしなくてはいけず、面倒だしうざがられる)。

・ブログはその点ストック性が高い(投稿が流れにくい)けれど、「今どきブログなんてちゃんとマメにチェックしてもらえないよね・・」問題(アメブロの「読者通知」くらいしか、まともなプッシュ通知手段がない。Twitter連携しても上と同じですぐ流れてしまうし)。

→そこでLINE@ なら:LINE@ アカウントを(普通に友達登録するように)フォローしてもらえれば、いつも普段使いのLINEに、運営側からメッセージをPUSHで送ることができる!

・LINEを恒常的に利用しているユーザーであれば、告知を「見落とす」ことが少なくなる。

・運営からの告知情報はそのアカウントとのトーク画面に蓄積されるので、「あれ、今度の予定なんだったけ」と見返すのも楽(いちいち公式ブログにいって「告知情報」カテゴリにアクセスして・・といった手間も省ける)

というメリットがあります。

ということで、アイドル運営としては使わない手はないわけです。

■LINE@ プレミアムIDの取得

LINE@ の開設はマニュアル等見なくても簡単にできます。アプリを落として登録するだけです。LINEのアカウントを持っている(既存アカウントとひもづける)必要がありますので注意。

ただしデフォルトの状態だと、LINE@ のアカウント名は「ランダム文字&数字列」が割り当てられるので、かなりイケてません(とてもじゃないが覚えられない。文字列次第では、「0(ゼロ)とO(オー)が見分けられなくて登録ミス続出とかも頻出しそう)。

ということで、年1000円ちょっとで利用できるプレミアムIDで、お好みのアカウント名を素早く取るのが得策。

そのやり方がちょっと複雑で、LINE@ のアプリ上からはできません。以下のマニュアルを参照のこと。

・LINE@ 有料プラン、およびプレミアムIDの申請方法 : LINE@ 公式ブログ | LINEの法人・ビジネスアカウントを使った集客のコツ http://blog.lineat.jp/archives/42716933.html

・途中でLINE PAYアカウントを登録し、クレジットカード等を登録。そして以下のビジネスストアから、LINE@ プレミアムアカウントを購入する必要があります。

https://business-store.line.me/

■使ってみた感想とポイント(主に運営目線中心で)

【投稿数制限について】

まず、月1000通までメッセージ無料、とLINE@ はうたっているのですが、これは「配信先一人増えるにつき、一通ずつカウントされる」点に注意です。

つまり、100人フォローされたら、メッセージを10通送っただけで1000通突破で無料では使えなくなります。

(イベントは月に10件以上はたいていありますので、LINE@ をなにがなんでも無料で使いたい場合は微妙かもしれません)

【メッセージとタイムラインの違いに注意】

LINE@ アプリでは、ホーム画面からの「投稿」というのもありますが、これはユーザーの「タイムライン」画面に表示されるだけです。つまりLINEの利点である「プッシュ通知」にはなりません(タイムラインの投稿はプッシュで通知されないため、ユーザーのほうから自ら見に来てもらう必要があります。なのであまりLINEである利点はない)。

【誰にフォローされているかは(フォローしただけでは)分からない】

運営アカウントから見ると、現在の「友達数」は出るのですが、具体的にどのようなユーザーにフォローされているかはわかりません。

ユーザーさんがLINE@ の公式アカウント向けにメッセージを投げると(例えば何らかの質問等を投げて話しかけると)、そこで初めて運営側のトーク画面に「ID名」などが表示されます。

(※逆にいえば、利用者の方は、どんどん気軽にLINE@ を登録しても、とりあえずそれだけでID名などが運営側にバレたりはしませんので、安心して良いです)

【Twitterより運営への”DM"は投げやすい】

Twitterでは周知の通り、相互フォロー状態でないとDMのやりとりはできません。

でも、例えば生誕企画についての問い合わせや相談等、Twitterのような公開の場ではちょっと質問しづらい(ネタバレしたくない)内容もしばしば運営とファンの間でやりとりする必要が出てきます。

そのとき、LINE@ であれば特に相互フォローである必要はないので、バンバン運営側にDMを送ることができます。

【LINE@ ってスマホからしか使えないの?→PCブラウザ向けUIあり】

いちいちスマホから告知情報なんて投稿してられないよ・・という人向けに、ちゃんとWEB版管理画面もあります。

Web版管理画面

https://admin-official.line.me/

■メンバーがLINE@ を使う、という可能性はあるか?

ユーザー目線で行くと、このあたりが気になるところではないかと思います(なにせLINEなどで「繋がれる」というのはアイドルヲタクの”夢"でしょうから・・)。

実際LINE@ は複数アカウントでの運用もできるので、そういう可能性もないではないのですが、いまのところうちで試験的に使ってみた感じでは、「LINE@ の活用は運営止まり」という結論になりそうです。

なぜなら、LINE@ を使うと、結局TwitterのDMと同じで、固定とユーザー側とこっそり(会話内容を知られずに)1対1のコミュニケーションをすることが可能になってしまうからです。

#ちなみにこの問題を揶揄的に描いているのが

LINE@ の登場により世はまさに大「ファン抱き」時代へと突入! | オモコロ http://omocoro.jp/kiji/43248/

という記事ですね。大変おもしろおかしくコミカルに書いてありますが、確かにLINE@ のアーキテクチャを踏まえると、上のようなリスクはありえると思います。それこそ、最近話題でもちきりだった某「岡○○○夫」のような人がLINE@ を活用したら・・ということです。なので逆にアイドル運営としては、LINE@ の公式アカウントをむやみにフォローしたり、トークを投げかけたりしないよう、それとなく注意しておく必要がありそうです・・。
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ひとまず、LINE@ についてのメモはここまでです。まだ「ホーム画面」や「クーポン」といった機能は未活用なので、また色々わかったら更新するかもしれません。それでは。

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