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粗忽長屋が許される世界に

粗忽。

そ‐こつ【粗×忽/×楚×忽】 の解説
[名・形動]

1 軽はずみなこと。そそっかしいこと。また、そのさま。軽率。「―な男」「―な振る舞い」

2 不注意なために引き起こしたあやまち。そそう。「―をわびる」

3 唐突でぶしつけなこと。失礼なこと。また、そのさま。

「ちかごろ―な申しごとぢゃが…わごりょの心得をもって戴せてくれさしめ」〈虎寛狂・米市〉

大好きな師匠がいて、とても有名だからよく知っている人も多いと思うが、柳家喬太郎師匠、その人である。

仕事サッと上がって、フラストレーションもさいぜんのときに、思いついたのは池袋の寄席だった。
調べたら師匠が観れるという。

ぴあで一万以上のチケットを取り逃がしたくらいのファンではある。それが2500円で観れると知れば、そりゃ観にいくだろう。

演目は粗忽長屋。

何がそんなに面白いのか。
ものすごく笑ってしまう。

粗忽さを僕らは許されない。
でも粗忽さに笑う。

行き倒れてるこいつは俺で、この行き倒れてる俺を抱いてる俺は誰なんだ?
そんな粗忽を赦してくれることに笑う。

さんざ笑ったら、嫌なことは消えていた。

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