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りくぎえんりくぎえんりくぎえん

六義園は、徳川五代将軍・徳川綱吉の側用人・柳沢吉保が、自らの下屋敷として造営した大名庭園である。1695年(元禄8年)に加賀藩の旧下屋敷跡地を綱吉から拝領した柳沢は、約2万7千坪の平坦な土地に土を盛って丘を築き、千川上水を引いて池を掘り、7年の歳月をかけて起伏のある景観をもつ回遊式築山泉水庭園を現出させた。

今日は会社を出てから、六義園に行ってきた。
お目当ての紅葉のライトアップは20:30が最終入場時間なので、ぎりぎり滑り込み。

庭園内は、紅葉を楽しむ人でいっぱいで、一昨日の雨でぬかるんだ道も、左右の灯りに照らされて綺麗な文様を描いていた。

肝心の紅葉は、色づきが区々で、まだまだ真っ青な楓もあれば、燃え盛り今が旬のものもあれば、紅さからやや色が抜けて散り始めているものもあった。

水面の澄んだ広い池に、紅葉の陰が映えて、見物客の歓声とは対照的に、秘密を守っているように見えた。
空には月が浮かび、月を縁取るような紅葉が、限られた季節の希少性を纏って美しさを際立たせていた。

多分、どんなに文明が進もうとも、紅葉の季節の到来を、人は喜びをもって迎えるだろうし、遥か上代の人も見惚れたに違いない。

庭園を歩いて、冷たくなった頬も、清かな感覚に包まれた。

秋に感謝。

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