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8月17日 歴史上最も書けよ!という落書きを残した

本日8/17は、1607年ごろ、フェルマーの最終定理でよく知られる、フランスの数論の父、ピエール・ド・フェルマーの誕生日とされる日。

フェルマーの本職は弁護士であり、数学は余暇として行ったものである。

フェルマーの最終定理とは、3以上の自然数nについて、x*n+y*n=z*nとなる、0でない自然数x,y,zの組み合わせはない。というものである。

フェルマーは、古代ギリシャの数学者ディオファントスが著した『算術』を熟読するうちに、その本の余白へ48の命題を注釈として書き込んだ。この注釈つきの『算術』がフェルマーの死後、息子により出版され、それを解くことが世界中の数学者の関心の的となった。

中でも、フェルマーの最終定理は以降360年間にわたって全世界の数学者を悩ませることになる。

余白に書かれた注釈が、きちんとフェルマーの証明方法まで書かれていれば、話は早かったのだが。
フェルマーの最終定理の注釈は、以下のように締めくくられている。
「この定理に関して、私は驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。」
まさに

書けよ!!!

と歴史上一番思われた余白書きだろう。

1995年、谷山・志村予想の一部をイギリスのアンドリュー・ワイルズが証明し、フェルマーの最終定理は完全に証明され、360年間にわたって、数学者を悩ませ続けた余白書きは、解決を見るに至った。

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