3年前の自分への手紙
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3年前の自分への手紙

2017年の僕へ。

こんにちは。突然ですが、2020年の僕です。
2017年の5月といえば、ちょうど単身赴任の内示を受けた頃でしょうか?

あなたは戸惑いながらも、新天地で成果を出そうと前向きに考えていると思います。その姿勢は素晴らしいと思うし、とてもあなたらしいですね。

でもあなたが今感じている違和感、それは無視すべきではありません。
それはこれから急激に大きくなります。そして、かつて経験したことのないほどの苦しみや不安をあなたにもたらします。(怖がらせてごめんなさい)

余計なお世話かもしれませんが、今日は少しでもあなたの力になればと思い筆をとりました。

あなたが感じている違和感

まずあなたが感じている違和感。

その違和感を言語化することは正直今の僕でも難しいのだけれど、以下のようなものになると思います。

・今やっている仕事を愛せないこと
・家族と向き合う時間が取れていないこと
・働き方や暮らし方が会社や社会に依存し過ぎていること

このような違和感をずっと感じていて、「でもそれはしょうがないことだ」そう思って今までやってきましたよね。

でも単身赴任先で、それらが「しょうがなくなんてない」ことに気づきます。それらは自分の人生の本質に対する違和感だからです。

無視すればそれは後々さらに大きくなってあなたの元に戻ってくる、そういう種類の違和感です。だから、ちゃんと向き合うこと。

キツく言うと、今のあなたに欠けているのは自分の本心と向き合う勇気です。

(でもあなたはこの後ちゃんと向き合って答えを出します。これはすごいことだと思うので自信を持ってください)

あなたが感じている不安感

次に、あなたが感じている不安感。

あなたは新卒で大手のパチンコ店に就職し、12年ただひたすら会社のことだけに取り組んできましたね。今感じている不安は以下のようなものだと思います。

・お世話になった上司や部下に申し訳ない(逃げみたいでバツが悪い)
・新たな仕事や人間関係をゼロから構築する自信が無い(自分には無理!)
・家族を路頭に迷わせてしまうのではないか(世間的にどうなの?)

この不安感の捉え方がとても重要なことのように思うので、1つずつ掘り下げたいと思います。

お世話になった上司や部下に申し訳ない(逃げみたいでバツが悪い)

500人いる同期の中、あなたはトップクラスのスピードで出世しました。会社や上司の期待も人一倍感じていると思います。一方で会社の業績は芳しくありません。昨今の状況から判断しても、パチンコ業界の先行きに明るい材料は無いですよね。

そんな苦しい状況の中で「辞めます」と言うことは無責任なんじゃないか、「あいつ逃げやがったぞ」と後ろ指さされるのではないか、そう感じていると思います。

と、ここまでが建前的な部分。次は本音の部分いきますね。

あなたはここ数年、自分の意欲やパフォーマンスが落ち、上司からの評価が下がっていることを感じているはずです。

「自分は必要とされていないのでは」
「自分はこの仕事に向いてないのでは」

そんな風に感じていますよね。

その一方で「仕事のできない奴」というレッテルを貼られることだけは嫌だった。あなたはプライドが高い人間です。人の目を極端に気にする人間です。
それは良い方向に働くこともありますが、マイナスになることも少なくありません。今のあなたはこの部分を受け止められないと思いますが、大切な部分です。

僕が思うのは、人はある部分では「できる奴」だし、ある部分では「できない奴」だということです。

本当に強い人は自分の弱みをさらけ出せる人だと思います。すぐにとは言いません。時間がかかってもいいので、このことを考えてみてください。

ちょっと話がそれてしまったかもしれませんが、結論としては、他人の目を気にする必要はありません。

他人にどう思われるかよりも、自分がどう思うかを大切にしてください。

パチンコのことは最後まで好きになれなかったけれど、あなたがそこでがんばれたのは人が好きだったからじゃないですか。一緒に働く仲間や尊敬できる上司、そして毎日通ってくれるお客さん。そういった人たちとのつながりを愛していた。だからがんばれた。そうですよね?

であれば、そこをしっかりと評価してあげたうえで次に進みましょう。

新たな仕事や人間関係をゼロから構築する自信が無い(自分には無理!)

12年も同じ会社に勤めていると、仕事も人間関係も、すべてが社内に限定されてしまいます。そのコミュニティを抜け出して、新しい何かをするなんて想像できないかもしれません。

たしかに僕が会社をやめたときに感じたのは「底知れぬ喪失感」でした。

「ほら見ろ!やっぱり無理じゃん!」そう思うかもしれませんがそれは違います。実際にゼロになるなんてことは無いのです。

あなたにはしっかりと12年かけて積み上げてきたものがあって、それは会社を辞めたからといって失われるものではありません。

・好奇心
・投資思考
・数値管理力
・企画、発想力
・プレゼンスキル
・相手の話を聴くこと
・コミュニケーションスキル
・物事を相手にわかりやすく伝えること

一見すると「これが具体的にどう役立つの?」と思うかもしれません。

でも僕は、これらの知見やスキルが間違いなく今の仕事のベースになっていることを断言できます。それらは日々の生活や仕事を通じて身につけられたもので、今なお僕の血肉になっているのです。

自分が「ゼロ」になったとき、それでも残っているものがあなたが本当に必要とするものなのだと思います。消えてしまったものは「消えても問題のなかったもの」です。あまり気にしないでください。

家族を路頭に迷わせてしまうのではないか(世間的にどうなの?)

会社を辞めようと悩んでいるあなたは35歳。そして小さな子どもが3人。その年齢で何を夢見ているんですか?無謀な挑戦は避け、安定した生活を選ぶのが正解です。何より大切な家族を路頭に迷わせるわけにはいきませんよね?

…このような言葉が何度も頭に浮かんでくると思います。一見至極まともな非の打ちようの無い意見です。

でも、これらは常識に縛られた呪いの言葉です。もう1度、自分の頭でしっかりとほどいてみてください。

《35歳という年齢》
なぜ35歳では遅すぎる、というイメージがあるのでしょうか。それは求人において年齢制限を35歳に設定している企業が多いからです。35歳という数字自体に遅すぎるという根拠はありません。

年齢を気にした時点で、「周りと比べて」という評価軸が入り込んでいることに注意すべきです。40歳で亡くなる人もいれば、100歳で亡くなる人もいます。年齢を基準にして物事を考えるのは意味がありません。特に現代での寿命はどんどん延びています。

間違いなく言えるのは、あなたのこれからの人生においてもっとも若いのは”今”だということです。

《子どもがいるということ》
「子どもがいるから無理」という場合、その裏には「たくさんの養育費がかかるからリスクは取れない」という不安が隠れているように思います。

では「子育てにお金がかかる」というのは本当でしょうか?

インターネットで調べると、子育てに必要なお金のシミュレーションが出てきます。公立の場合は〜円、私立の場合は〜円、といった具合で、見ているだけで不安になりますよね。

極端な話ですが、「子どもを学校に行かせない」という選択をした場合はどうなるのでしょうか?

必要な知識はインターネットや図書館で学び、必要な部分だけ塾などに通わせる。そうした場合「教育費」は大幅に下がりますよね。それでもまだ「子どもがいるから無理」となってしまうのでしょうか。

僕が言いたいのは、お金の問題は

・お金をもっと稼ぐ方法ってないのかな?
・お金を使わずに生活する方法ってないのかな?

など、工夫次第で何とでもなる「変数」だということです。

子どものせいにして、ただチャレンジから逃げているだけではありませんか?

《安定した生活》
「良い学校に行って、大きな会社に入る」という成功パターン。
それがすでに崩れ始めていることはあなたもわかっていると思います。そんな画一的な成功モデルなんて存在しなかったのだと。

仏教の言葉で「諸行無常」とありますが、その言葉が意味している通り、この世の中で変わらないものはありません。

もし安定があるとすれば、「安定を求めて変化し続けている状態」、この状態が1番安定に近いのではないでしょうか。

そもそも「安定」なんて無いのです。

《家族を路頭に迷わす》
この言葉の持つイメージも相当強いですよね。
「夜中に街灯の下で家族がひもじそうにしながらオロオロしている状態」といったイメージでしょうか。

でも冷静に考えて、このような状態は発生しますか?

物語が飛躍しすぎていて、現実的にはあり得ないと思います。そうなる前にいくつも手があるはずだからです。

・生活に必要なお金がない → 経費を見直す。所持品を売りまくる。それでも足りない場合は生活保護など、必要な補助を受ける。
・住む場所がない → 空き家を探す。シェアハウスを探す。実家に住ませてもらう。

ここに書いた以外にも、まだまだ解決策はあるはずです。必要以上に固定化されたイメージを持つのはやめましょう。

ということで、1つずつ深掘りしてみました。

自分が今感じている不安は、実は思い込みや常識に縛られているだけなことが多いです。不安感を1つずつしっかりと掘り下げて、それが「自分がやろうとしていること、やりたいこと」の本質的な障害になっているのかを見極めてください。

あなたが思い描いた理想の暮らし

ログハウスの木の香りに包まれて目が覚める。
窓の外を見るとモヤがかかり、あたりはまだ薄暗い。耳を澄ますと鳥の声が聞こえてくる。
横で寝ている妻を起こさぬよう、ベッドを抜け出してキッチンへ向かう。
ストーブに火を入れ、コンロでお湯を沸かす。
挽いたばかりのコーヒー豆の香りを深く吸い込む。
本の続きを読みながらコーヒーを飲み、ネコを膝の上に抱きかかえる。
何よりも好きな、大切な時間だ。
本を読んだあとは外に出て少し体を動かす。冬に備えて薪割りを進めておこう。
しばらくすると子どもたちが起きてくる。
朝食を作るのは僕の役割だ。彼らのお気に入りはココアとパン、そしてソーセージ付きの目玉焼き。
忘れ物チェック、水筒のお茶入れ、トイレの渋滞管理、洪水のようなタスクは正直どんな仕事よりも難易度が高いと思う。
登校までのドタバタタイムが終わる頃、妻が起きてくる。
一緒に朝食をとりながら、1日のスケジュールを互いに話し合う。
妻は相変わらずよく笑う。
彼女の笑顔は出会ったあの頃とまったく変わっていない。
朝食が終わると僕はシャワーを浴び、仕事に取り掛かる。
主な仕事は文章を書いたり、デザインをすることだ。オンラインで仕事を進めるのでインターネットさえつながっていればこんな田舎でも仕事はできる。最近はありがたいことに地域の案件も増えてきた。
集中力が必要なタスクから順に、リズムよく進めていく。
休憩を挟みながら、お昼までに重要なタスクを終える。
最近の流行りは、ランチに弁当やサンドウィッチを作って妻と裏庭で食べること。
裏の畑には、さまざまな野菜たちが順調に育っている。
畑の脇の草むらに寝転び、のんびりと空を見上げる。ふと横に目をやると、草花の上にバッタやテントウ虫がじっとしている。
柔らかな風が吹く。太陽の光がまぶしい。

あなたが今思い描いている理想の暮らし、ライフスタイルはこのようなものだと思います。

そして、それはすべて叶います。

もちろん、ログハウスはプレハブのぼろ家だし、仕事はやりたいことだけをやれる訳ではありません。そこには乖離があります。

でも本質的な部分、あなたが本当に大切にしたい部分、それはすでに叶っています。あとは時間をかけて少しずつ色々な物事を見定め、強化し、丁寧にそして根気よく磨いていくだけの話です。

繰り返しますが、あなたの理想の暮らしは、すべて叶っています。

そして何よりも。

今の僕は素敵な仲間に恵まれています。それは家族にも近しい存在です。これはきっとあなたが想像もしなかったことでしょう。

それはあなたが自分の人生に対して真剣に向き合ったからこそ気づけたものです。あなたがしっかりと目をそらさずに対峙したからこそ見えたものです。

あなたは自分で正しい道を感じ取り、ある意味ではすでにそれを掴んでいます。

取り急ぎ必要なのは、勇気だけです。

結果が目に見えるまでに少し時間はかかるかもしれませんが、大丈夫です。自分を信じてください。

目をそらさずに、逃げずに、自分と向き合ってくれてありがとう。

3年後の自分より

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半農半ライター。畑を耕し、文章を書きます。スキルを掛け合わせて、パッチワークのように仕事をつくる。自分にしかできない「どこにもない働き方」実践中。 Twitter→https://twitter.com/hamalandspace ブログ→https://hamalan.com/