見出し画像

【カフェ開業】2月7日「『正解な生き方』を求められる若者たち」

私が開業時に、立川商工会議所にずいぶんお世話になったことは、かなり前の記事で書いた。
あと一つ、Kuni-Bizという、無料で何度も経営相談ができる公的な組織にお世話になっている。
起業したい人もすでに起業した人も、いかにお金をかけずアイディアで経営を軌道にのせていくか、というところで相談に乗ってくれる機関だ。

施設長の小出センター長とは、月に一度、必ずミーティングをしてもらい、
今後私が何を成し遂げていきたいかを整理する機会をいただいている。

先日、小出センター長とお話していた時に、とても盛り上がった話題があった。
それは、「世の中は、自ずと『これが正解だ』という生き方、道を、無言の圧力によって形作られている気がする」ということだ。

心からそれを感じた。

テレビで「東大王」を放映する。
東大生がクイズ番組に出て、活躍する。
アメリカには「ハーバード王」なんて番組絶対ない。
(注釈しておくが、私は東大が大好きである。大好きな高校時代の友達もたくさん卒業したし、私自身もいきたかった大学だし、教授陣はやはり日本最高峰である。学びの場所として、日本で屈指の大学であることは間違いない)

タレントが競い合うクイズ番組では、「高学歴チーム」「そうでないチーム」と、学歴で二分する。
いかにも、いい学校をでた人が偉いような描き方をする。

学歴だけではない。
マイホームをもち、いい車を持ち、家庭に恵まれ、年に数回旅行にいく。それが「正しい大人の生き方」であるということが、
私たちは小さい頃から、漫画やアニメやドラマ、その他諸々のものを通して植え付けられて生きてきた。


私は幼少期から、自分の中にある「もっと自分はこうできるはず」という思いを抱えて生きてきた。
でもそれが何かはわからなかった。
わからないから、答えが欲しいからとりあえず目の前のレールをがむしゃらに走った。
受験を頑張る。就活を頑張る。
自分が歩んできた努力の道は、全く後悔していない。
そしてそれを叶えてくれた環境の土台があったことにものすごく感謝している。
(余談だが、私の恩師は「勉強できるものは社会に還元する使命がある」と常々おっしゃっていた。勉強ができる環境に身を置くことができたなら、そこで得た学びは人様のために還元していかねばならないということ。大好きな教えの一つだ。)

後悔はしていないが、
自分は、自分の気持ちに本当に素直に生きているか、と立ち止まって考えてみた。

いい会社に入ることがゴールになっていなかったかな。


ゴールになっていたから、少し苦しいことがあったときに
私には乗り越えていく力が備わっていないな、
と感じた。


私の大好きな友達は、
社会人になるとどんどん元気がなくなっていった。

期待に胸膨らませて入社しても、
現実は厳しい。会社に行けなくなった友達の姿を見たのは一度だけではない。

こんなにも優秀で、素敵で、魅力に溢れた大好きで大切な友人たちが、
社会に出た途端、その「くい」を打たれてしまう世の中は間違っている!!!!!
と強く思った。


だから私はカフェを開いた。
「もったいない」
「せっかくいい会社に入ったのに」
「なんで自分からキャリアを捨てるのか」
いろんな言葉をかけられた。

そんなの知らねー!笑

私たちは幸せに生きるために生まれてきたのに、
なんで誰かが決めた「正解の道」を歩むために苦しい思いをしなきゃいけないのか。
その正解の道を歩んだら、死ぬときに誰かに褒めてもらえるのだろうか。
何かいいことがあるって保障されているのだろうか。


そしてこんなことを綴ると、必ず、
「それは恵まれている側の人間の意見だ」
と言われる。

こうして好きなことで生きる、という選択ができるのは、
恵まれているからに違いない。
だからこそ、
前述した通り、
私には社会に還元していく責務があると思っている。
与えられるばかりのテイカーではなく、ギバーになっていかなきゃいけない。

必ず、
真面目で頑張っている若者たちが
「こんな自由に、好きなことをして楽しく仕事をして生きていけるんだ」
と感じられる世の中を、
自分の会社という小さい世界かもしれないが
実現していきたい、
いや、実現させようと強く思う。


そんなことを思った、カフェ開業5ヶ月目でしたー!
もちろん目の前のお客様とのつながりを大切に、
一歩一歩前進して、強靭な柱をたてて行こうと思います。





ちょっと応援してあげようかな。。。と思っていただけましたら、サポートお願いいたします!いただいたサポートは、カフェLapinの設備アップデート費用に使わせていただきます。