まるで多重債務者の様相の楽天グループ~12%超の高金利ドル建社債発行で高まる過重な債務負担


本日の驚きのニュースがこちら。



(一部引用)

『発行価格と額面価格との差を踏まえた利回りは12.125%と、日本で上場する事業会社が発行したドル債として過去最高を更新した。

Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

  S&Pグローバル・レーティングによる格付けが「BB」と投資適格に満たない楽天Gの社債は「ジャンク債」と位置付けられる。ハイリスク・ハイリターンを選好する海外投資家の間では人気が集まりやすく、発行額は当初想定した10億ドルから増額した。』


債券額18億ドル(約2650億円、約3大谷とも言うらしい)で、実質利回り12.125%という銀行融資を全部断られた貸金(所謂街金)レベルの貸出条件ということですね。

信用力の極めて乏しい「ジャンク債」と書かれている通り、ジャンクなのです(笑)。


ではここで過去を振り返ってみましょう。

1年半ほど前ですと、国内発行の社債金利は、たった0.72%に過ぎませんでした。3年物金利ですから、未だにその低金利を受け取っている方々が大勢いる、ということですね。


その後も楽天の資金繰りは急激に悪化の一途を辿りました。

そして丁度1年前には、大きく条件が変わっていましたね。





そして、今回は更なる借入(発行)金利の引き上げで、12%超えを達成したようです。


信用不安の高さは、金利の高さになって表面化しますので、貸倒リスクの高さが懸念されている企業だと、楽天のような高金利となるわけです。

「利回りが10%」というと、よく詐欺的商法やネズミ講のような悪徳商法の場合に、勧誘の謳い文句として使われがちなのが、「10%の金利を約束します」という文言ですよね。
楽天だと、これを優に超えている、というのが現実なのですね。


楽天の経営状態や資金繰りの内容が、それほどの低水準であり多重債務者同然の「借り換え借り換え、という自転車操業」状態なのだと考えた方が良さそうです。

企業が何処で債券を販売しようと自由ですが、国内向けには「非常に低金利」で発行・販売しておいて、ドル建社債は10%超の高金利で発行というのも、国内投資家勢や顧客層には信用不安があるという実態を隠してるかのようにも見えますね。

普通の人々は、楽天が海外で発行する社債の金利がいくらか、なんて事に関心を持つ人は少ないでしょうから。





当方の個人的印象とか教訓としては、楽天グループのサービスは原則として回避したい、ということがありますね。





まあ、今後、どうなることやら  >>> 楽天グループ


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