JAL516便の初期対応の様子は不可解

乗客全員が脱出できたのは不幸中の幸いだったが、事故直後の証言で「機長からの説明」を見た・聞いた人間はいなかったはずだが?


話が奇妙だ。


一部引用

『機体が完全停止した際、コクピットでは当初、火災が発生した認識は無かったという。しかしながら客室乗務員からの報告で火災の発生を認識。緊急脱出の際のチェックリストに沿って手順通りにエンジンを切るなどの操作を全て終え、緊急脱出時に機外へ持ち出す必要のある搬出物を手に取って、機長は客室へと移動した。機長が客室へと移動した際、客室では既に旅客の脱出が行われていた。

 機体が完全停止した後、客室乗務員は旅客のパニックコントロールを開始。大声を張り上げながら旅客がパニックを起こすことがないよう努めた。その後、L2付近の客室乗務員が左エンジンからの出火を確認する。その報告を受けた機体前方にいた客室乗務員のチーフも左エンジンからの出火を確認し、コクピットに報告に向かった。この際、事故の衝撃のためか、何らかの理由でコクピットの扉が開いていたという。』


・操縦士3名は、火災の認識がなかった

つまり、管制塔からの「火災警告」は一度もなかった、ということ?管制塔から見てた人が皆無で、爆発炎上しつつ滑走してたのも、機体左側面の広範に火焔が拡がっていたのも、誰一人操縦席に無線連絡した人間がいなかったのか?


・事故の衝撃でコックピットの扉が開いていた

通常だと、あるわけない。
あの程度の衝撃で対テロ用に構成される自動ロックシステムがいとも簡単に破壊されるということは、ほぼ想定できない。
タッチダウン時の衝撃と大差ない程度の衝撃しか、乗客たちでさえ認識できない程度だったのに、コックピットの扉が自然に開くなど、起こらないでしょ?

開錠操作をしないと開かないはずだが?


・機長がコックピットから出る時点で脱出は進んでいた

他2名はその間、何をしてたんですか?
だいたい、火災の認識がなかろうと、機体姿勢が異常前傾で、進路コントロールが不能となって滑走路外へと逸脱してるんだから、「緊急事態」を認識しないわけがないでしょ?

なら、即座に緊急事態を宣言、管制塔に連絡するだろ?
外見上の火災程度とか、管制官から連絡があるとか、消防隊の避難路を確保するべく消火活動を待つか即避難開始をどうするか、とか、一斉に対処手段を講じるだろ?

チェックリスト(教科書)をめくっていては、時間ロスで間に合わないんじゃないの?本のページをめくって読むのは、3人目でもできる話なのでは?


・機体が停止する前から、右エンジンは出火してたのに、エンジン火災アラームが機能してないのは何故か?

機体右側の座席にいた乗客が撮影していた動画では、右エンジンから炎が見えてるのは確実だったぞ?



OJT中という3番手は恐らく最も若いパイロットだった可能性が高いのでは?その人をすぐさま後方に走らせて、前方扉から順次脱出してくれ、とか説明に行くことはできたはずでは?

エンジン停止は、緊急事態において最優先で実施するんじゃないですか?手順もクソも、動力カットは燃料供給遮断をすれば即済むでしょ?

ほぼ脱出終了間際(左のL-1シューターから降りてる人がゼロだった)の映像でも、乗客証言でも、エンジンが動いていたことはほぼ確実だったぞ?
扉が開くまで約8分、全員が降りるまで約10分、機体停止からエンジンが動いていたのは10分以上だったと見られるのだが?
そんなに時間がかかったなら、その理由とは何だ?

いつ機体が爆発炎上するかもしれない、という場面で、10分以上もコックピットに籠ってて何をするというのだね?


タービンブレードが回転を継続してるからこそ、右エンジン後方への火焔や火花が飛ぶのが見えるわけで、右側後方の脱出口R-3やR-4は使用できないと判断されたわけだろ?

エンジン停止なら、火災発生で上に燃え広がるが、後方に噴出するのは殆ど少ないはずだが?
風向きで風下側に吹かれることはあるだろうが、エンジン内部を高速で風が吹き抜けるわけじゃないので、エンジン後方に集中して火や熱が噴き出すわけがない。


乗客の証言で、事故直後からパイロットの姿をキャビン内で見た人間がいない、ということなんだよ。直接、命令を聞いた乗客も、説明をしてる姿を見かけた人もいなかった。
大声を張り上げていたのは、全部CAさんだけだぞ?


機体停止直後、インターフォンが使えない状況なのに、客室内の様子を見に出ない co-パイロットなんて、いるもんなのか?

何の理由か不明だが、コックピットの頑丈なロックが「自然と開錠されて」扉が開きました、なんて話が信じられると思うかね?


不自然な記述が多いというのは、大抵の場合、何らかの「ストーリー」の為に用意されてるケースが疑われるわけですよ。


国会議事堂襲撃事件の当日、ホワイトハウススタッフの(当初)首席補佐官の女性事務員が、民主党主体の下院の議会証言で「トランプ大統領が大統領専用車のリムジンのハンドルを奪おうとした」と言ったが、当日に専用車のビーストには乗っておらず、防弾強化型SUVのサバーバンで出ていたのが事実だったのさ。

事後的に都合のいい嘘を構築しようとしても、事実とは違う為に「案外とヘボい部分でボロが出る」という見本なのだ。


大して衝撃なんか受けてないのに
・何故かインターフォンが全滅
・何故かコックピットの頑丈なロックが壊れる
とか
・何故かエンジンが左右ともタービンブレードが回転したまま
・何故か巨大火焔の火災を目にした管制塔がパイロットに伝達しない
・何故か緊急事態宣言を出さず悠長にコックピットに籠る操縦士

みたいな話が偶然重なるというのは、普通じゃないということですね。


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