凡人の公認会計士短答式試験攻略法〜あなたは理解派?暗記派?編〜

はじめに

この記事は

にて書き忘れた内容なのですが、財務計算に限った話ではないことから別個の記事とすることにしました。
上の記事ではインプット、暗記という言葉を用いていますがこれは理解を無視して暗記のみするという意味ではありません。

公認会計士受験において、理解を重視した勉強が大事だとか、とにかく覚えることは覚えなければならないだとか、同じ論点だとしてもその派閥は分かれると思います。しかし、そもそも暗記だとか理解だとか、そんなに考えながら勉強する必要ありますかね?

まずは両者のメリット・デメリットから整理していきます。

そして、この記事も有料化は一切しないので、代わりに拡散していただけると助かります!

暗記のメリット・デメリット

暗記のメリットは簡単です。覚えてしまえばなんでも解けるということです。

ある問題で、Aという条件が付されている場合はaという処理を行う、Bならb、と暗記してしまえば本番では、


①どの論点の問題か?→AorBの条件を考慮する問題だ!
②Aの条件が付されているかBの条件が付されているか→Aだ!
③Aの条件のときはaという処理をすればよかった!


という頭の中の情報を引き出していけば解けてしまいます。

では暗記のデメリットは何か?これはとにかく時間がかかるということです。上では3段階のステップを踏みましたが、実際には10ステップくらいある問題がザラではないでしょうか。

大変ですよね・・・

理解のメリット・デメリット

理解することのメリットとして、

「勉強とは理解しなければならないものだ」

と、暴論をぶつけてくる人がいます。
いや、それが否定できないのも確かです。会計学だって今まで沢山の学者がいろいろ理解して発展させてきた学問ですから。でも、このシリーズのタイトルにあるように凡人の僕たちがそんな学問レベルで会計学を極めようと思っていますか?

目的は公認会計士短答式試験に受かることです。

じゃあ理解しなくていいの?という話なのですが、ちゃんと理解することにもメリットがあります。

例えば、問題にAという条件があるときは、「ア(背後の会計的な理論)」だから、aという処理を行う、という理論を理解していたとします。その状態で問題に出会ったとき、上の節で出てきた①〜③のステップを、ステップごとに頭の引き出しから出してくるのではなく、ひとまとまりになってアウトプットできるようになるんです。

・・・すみません。これは言葉にはしにくいです。でも、みなさんも短答式試験の当日にはこの状態になって、僕が言っていることを肌で感じていただけると思います。

話を戻すと、つまり暗記だけでその問題に対抗できるようにするならば、登場するステップを全て別個にアウトプットする必要があるのてすが、理解をしていればひとまとまりにアウトプットすることができるので楽です。

ただ、理解することは難しいです。特に連結や組織再編などは僕は多分一生かけても理解しきれないと思います。そのような論点を理解し尽くそうとしてしまうと、却って時間がかかることもあります。これが理解のデメリットと言えるでしょう。

結局、どう勉強すればいいのか?

暗記・理解に関する僕の考えをつらつらを書いてきましたが、結局どう勉強すればいいのかについてです。

基本は、暗記もするし理解もします。
何故なら、「ア」を理解していれば、Aやaのアウトプットが楽になりますが、そもそもAやaの知識は覚えていなければどうしようもないからです。

ここで注意点が2つあります。

1つ目は、暗記だけでも良い論点も存在するということです。それらの量は自分の中では体感3割です。また、その中の半分はそもそも難しくて理解を諦めたもので、もう半分は理解をするに至らないほど簡単で、覚えてしまう方が楽だというものです。
どの論点がどれに分類されるかはその人次第だと思うので、ジャンジャン分類しながら勉強を進めていくといいと思います。

もし、これに関して完全暗記に分類してしまってよいのか等の不安がある方は、僕の意見でよければいつでもお答えするので連絡ください!

注意点の2つ目は、暗記と理解の順番です。
勉強するときに効率性ってかなり大事だと思うんです。みなさんも短答突破に何年も何年もかけたくないですよね?

ここで、理解することには効率性に関して大きな罠があります。

みなさん、はじめて出会った論点を最初から100理解しようとして解いたりしていませんか?かくいう僕も、財務計算の授業動画を観ていて、納得ができない・理解ができない部分に出会ったらそれが解決するまでずっとウンウン悩んでいました。

もちろん質問等で解決することもありましたよ。でも、それを自分の中で100の理解という形で落とし込むのって質問の答えだけじゃあ無理なこともありますよね?

でも、ある時に自分はこんなことで悩んでいる時間はねえ!と思って、その時点で理解よりもとりあえず問題が解けるようになることを目標にしました。確かに最初の数周(周回については財務計算編参照)は機械的になっていました。ですが、さらに周回を進めたり、財務理論を勉強して背後の会計理論を知ったり、あるいは企業法を勉強したりと、様々な勉強を進めていくうちに、ある時にもういちど例題を解いてみると簡単に理解ができるようになっているんです。これも正直みなさんに体験してもらわないと説明が難しいかもしれません。

理解をせずにその問題をクリアしたことにして先に進むとモヤモヤが残ったり、不安になったりするのはわかります。でも極論、短答に受かるだけなら理解せずとも暗記のみでも十分です。その分暗記という努力はしなければなりませんが、暗記には明確なゴールが存在します。そして、いろいろ勉強していくうちにいつか理解することができたら儲けものくらいに思っておくのが一番良い心構えだと思います。

最後に

今回もここまで読んでくださってありがとうございました。今回の話は財務計算ベースに話を進めましたが、どの科目にも当てはまることだと思います。そして、再度になりますが、皆さんが目指すべきは公認会計士短答式試験の突破です。そのためには、理解するべきだとか、暗記がいいとか考えている間に1問でも多く例題をインプットすべきです!

質問やご意見がある場合twitter:@hamacpa58までどしどしお寄せください!

また次回の記事でお会いしましょう!


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