27「蜜月旅行でつかまえて㊤」
ティーンズハート「つかまえてシリーズ」の感想をだらだらと綴ります。
これは小学生のとき読んだ。何回も読んだな。今回改めて読んで、やっぱり菊地薫が好きだと実感。
あたし、工藤由香。高3の受験生。
ある日の放課後、あたしたちは見知らぬ人物から、突然、探偵の仕事を依頼されたの。
が、仕事の内容を聞かされて、二度びっくり。
どんなことが起こったのか、事件そのものがまったくわからない事件を、解決してほしいというの。
あたしたちは、謎の人物の指示どおり、手がかりが隠されているらしいバス・ツアーに出かけることになったんだ……。
秋野ひとみ『蜜月旅行でつかまえて㊤』1994年
上下巻の㊤なので、事件は起こっていません。
事件の依頼があったなかで、由香とサキ、二人の周辺の男たち(圭二郎さん、菊地さん、小林くん、弘毅さん)との間にあるアレコレがテンポよく入りこんでくる感じ。
それぞれがこんな関係で、こんな距離感で、こんな雰囲気です、それじゃバス乗って出発だー!ってとこで㊤は終わる。
サキがとても印象的で懐かしかったな。
弘毅さんにプレゼントしてもらったハンカチのくだり、すごい好きだったし、20年以上経った今もやっぱり好きだな。
あと、弱り始めた由香を見かねてサキが書いた圭二郎さんへの手紙。
サキが書いたものなので当然ハチャメチャで面白いんだけど、でもなんか優しいんだよ。
そういうことが出来る子ってすごいなと、改めて思いました。
バスツアーに参加しないと言った小林くんにキレ散らかすあたりは、そんなに……?と若干怖くもあったけど。
あとはやっぱり菊地薫。
由香との唐突なキスシーンとそのあとの会話は、やっぱ良かった。カッコよかった。
小学生当時の私は、キスシーンの挿し絵もめちゃくちゃ眺めたな。
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