私の学び直し

理系の大学を卒業し地元半導体企業に就職して25年。
突然の実質リストラにより退職することとなった。
再就職するにあたり、半導体関連以外の企業を考えると、自分にはアピールポイントが何もない!と気付かされる。
そこで誰しも考えるのが公的資格。

まずは定番の日商簿記3級を取り、次にファイナンシャルプランニング技能士3級。
こうやって勉強していく中で、再就職するための武器としての資格取得というより、資格取得する喜びに目覚めてしまったのかもしれない。

簿記は2級、ファイナンシャルプランニング技能士も2級を取り、さらにファイナンシャルプランナー(AFP)も取得。
その後も宅地建物取引士や、目線を変えて食生活アドバイザー3級、化粧品検定3級にも手を延ばす。

そしてもっと勉強したいと思いはついに、通信制ではあるが都内の法律系で有名な某私立大学法学部への3年次編入へと続く。

なぜ法学部を選んだのか?
私は新しい製品を購入した時に取扱説明書を読むのが好きである。
そしてこの社会は法律によって動いている、つまり日本の取扱説明書が法律であると感じでいたためである。
もちろん資格取得にも有利になると思っていた。

それまでに受けた資格試験は、正しいか間違っているかのマルバツ問題が基本であったが、
大学での学びはそんな単純なものではなく、条文の意義や解釈といった奥深いものであり、それまでやってきた勉強とは異なるものであったのは間違いない。

それでもレポート提出や科目試験など大変ではあったが、興味深く勉強することができ、無事卒業までたどり着いた。
まさしく日本の取扱説明書のほんの一部だけではあるが読ませていただいた気分である。

それと並行して行政書士試験にも合格。
歳を重ね記憶力の低下は否めないが、勉強したいというモチベーションは衰えておらず、
資格取得をひとつの結果としての勉強をこれからも進めていきたい。