チェリまほザムを見てきました!🍒

こんにちは。ハル*です。
本城千聖(ほんじょうちひろ)名義の本垢の方で、ドラマ版への愛を呟いてきましたが、
我が家の諸事情につき勝手に映画を自由にみると叩かれがちという環境下でして…。

なので、家族にバレていない投稿垢の方にて、
長文が呟ける場所で愛を叫ばせていただこうと思った次第w

自由に映画も見られないこんな世の中じゃ…POISON


まぁ、それはさておき…愛を叫ばせてくださいな。

チェリまほは、最初から見守ってきたマンガで、ドラマ化される時も見守ってきてて、
そのドラマで出会った二人のイケメン俳優さんにあっさりと心を持っていかれたその運命よ…。
作者の豊田先生に、感謝感謝です。

あたしは、雑食です。
小説もマンガもアニメもなんでも、普通の異性間の恋愛じゃなきゃとか、同性じゃなきゃっていうくくりで手にしてきたことがありません。
いわゆる、心が惹かれた方へ、赴くままに…というのが前提にあります。
チェリまほに出会った時は、当時濡れ場の多いBLに触れる機会が多すぎて、
すこし疲れていた時でした。

自分に自信が持てない安達の姿は、その辺にいるお兄ちゃん。
自分の見た目にコンプレックスがある黒沢の姿は、なんてもったいない!というだけのお兄ちゃんでした。

安達が30になって、未経験のまま朝を迎え、そうして聞こえ始めたいろんな人の心の声。
その中で触れることとなった、黒沢の…自分への恋愛感情に混ざった彼のいろんな思い。
「なんだ、普通の…自分と同じ”ような”人間じゃないか」
という感じになりつつも、それでも自分とまるっきり同じに思えるまでには自分を変えられない。…一足飛びには、変わることが出来ない。
そんなところも、なんて人間臭いんだろうと思った安達のいいところ。
何度も黒沢の心に触れ、それをきっかけに一歩踏み出すことも増え、
黒沢を意識することも増え、付き合うこととなったものの…。
ものの…、自分の能力を明かさずにそばにいることへの、罪悪感。
それは、臆病さを纏って生きてきた安達には、決して許せないことで。

人間は死ぬまでに、きっと何度も嘘をつき続ける。
時には人を傷つけ、時には自分を守るために。
安達の嘘は、あの時の安達には重すぎた。
ドラマ版での黒沢=町田啓太さんが、安達=赤楚衛二さんの能力について聞かされたシーン。
葛藤してきたことを吐き出すまでの安達の表情。
吐き出し始めたら、止まらなくなって…。その辛そうな表情。
その安達を傷つけることをよしとしない、どこまでも愛しい…目の前の人を護ろうとする黒沢。
一瞬…眉がピクンと動いたことで、躊躇いが伝わってきたのを覚えています。

最終回で付き合うようになって、体の関係があったの?みたいなカットがあったものの、映画版ではまだ魔法は解けていないところからのスタート。
(というか、タイトルにザムについて語るように書いておきつつ、ここまでが前フリって)

安達のいつもの独白からのスタート。
くすぐったい関係が、ふたりの表情に垣間見られて嬉しくなった。
まず、その時点で泣きそうになっていたw
始まって、数分です。
ダメです。ちゃんと泣かずに見ようよ、あたし!と心を奮い立たせていました。

二人の内緒話は、触れて心の声伝いだったりも、あざと黒沢の巧さ。
そうして心の声を聞くことや聞かれることに慣れてしまっている二人。
そんな中に訪れる、安達の長崎転勤の話。
これからこんなことがしたいねなんて話をした黒沢を思い出すと、遠距離恋愛になるなんて言えないし、まだまだ自信が持てない安達にとってその時点での距離が心地よすぎて、安心できて、その場所を発つだなんて想像するのも怖かったでしょう。
とはいえ、自分を評価してくれ、安達ならと話をくれた上司の気持ちを考えると、嬉しくないはずはない。
男なら試してみたくもなる。
そんな葛藤をどう言葉にしたらいいのかわからないまま、映画の方では浦部=鈴之助さんに相談をし、結果…人づてに転勤の話を聞かされる黒沢っていう図式が出来てしまった。
マンガの方では朝比奈さんというキャラが、同じように相談に乗ってくれていました。※6巻参照

安達本人の口から最初に相談してほしかった。
でも、安達が断ろうとしていたことも同時に知ってしまい、自分が安達の重荷になっているんじゃないかっていうのは、転勤後にも二人が葛藤するポイントになっていました。
マンガの方で同じ巻に描かれていた、転勤で離れてしまう安達から黒沢への手紙の部分だけは可能ならば描かれていてほしかった…。
(ごめんなさい、風間監督。文句じゃないんです。願望なだけです)

まぁ、その後、安達が疲労だのなんだので車と接触してしまい、病院に運ばれたという情報が黒沢に伝わって、ぶっ飛んでくるんですけどね…。

これを伝えたら、重いかな。
これを吐き出したら、枷になってしまうんじゃないか。
これを言い出したら、嫌われるんじゃないのかな。
これを…。
これを…。
互いに何度も打っては消してを繰り返すメール。
その躊躇いは、全部全部全部…全部!互いを想っているからこそのもの。
二人の演者が演者じゃなく、安達と黒沢にみえて、ここでも泣きそうになりました。

繋がり、消えた魔法。
元の生活のように戻ったんだとしても、その力に慣れていた安達には自力で人と関わることは試行錯誤の日々。
でも、そこで安達の周りに見えたのは、安達がそれまでに積み重ねてきたものが自分へと優しいかたちで返ってきた世界。
浦部が奥さんとのことで悩んでいた時に、安達なりに思いを言葉に乗せたらちゃんと伝わった時の嬉しそうな顔。
目がきらっとしたのが、本当に嬉しかったんだろうなと思えました。

男だから男らしく。
女だから女らしく。
当たり前のように、異性を好きになるのが普通。
それを否定するつもりはありません。
それも、一つの真理だから。
でも、思うことがあります。
異性だから好きになったんですか?
体の関係を持っても、まわりに咎められないから異性を相手に選ぶんですか?
……その”人”だから、好きになったんじゃないんですか?
持論ですが、その人がその人だから好きになる。
ハル*で言えば、町田啓太さん推しなのを先に触れておきます。
それを前提にして話をします。
ハル*は町田啓太さんが異性だから好きになったわけじゃなく、
町田啓太さんという人のすべてを知ってはいなくても、
ものの考え方、しぐさ、声、その姿、ふとした笑顔。
その人だから、好きになりました。
同性だって好きです。
綾瀬はるかさんあたり。おっとりしてみえるけど、意外と男前な性格があったりして好きです。
異性でも同性でも、相手がどんな人なのか…で好きになった。
その言葉だけで括っていいんじゃないかと思います。
それを再確認したのが、今回の映画です。

安達も黒沢も、互いの弱さもバカなところも可愛いところもちゃんと見て、それでも好きになった。
見せたくなかった部分だけど、でもこの人なら…と思い至れる関係にまでなった。
恋愛は、人と人がしているものなんだと感じる映画です。

黒沢の実家でのあいさつ後の、海でのシーン。
指輪をはめた二人が、ドラマ版のオープニングにあった寝転がって手を宙に伸ばすシーン。
それと同じようなことが、映画の中でもあって…。
その時の二人の動きがゆっくりとシンクロしてくさまに、これからも二人の心の中で穏やかに時間が流れていくんだろうと感じられました。

エンディングで流れた、omoinotakeさんの心音。
豊田先生も、なんでここまで理解してくれているんだろうと感動していたようなツイートをしていた記憶があります。
まだ結婚式やエンディングが描かれた10巻は出ていなかったのに…。
きっと描き下ろしの部分とかも、先生の予想をはるかに超えた内容の歌詞だったんだろうと思いました。

その歌詞の中にもあったように、さよならのいらない関係になり、
いろんな人が自分たちへと向かって歩いてくる中で、手を繋ぎ、
ともにこれからも…シワクチャになるまで一緒に歩んでいく。
少しずつ、少しずつ…伸びていく道を進んでいく。
きっと誰かにわざわざ振り向かれてまで見られるようなこともあるでしょう。
どこか距離を置かれるかもしれない。
けど、二人で…ぎゅっと手をにぎって、互いの体温を分け合って、
うつむかず、視線はまっすぐに。
そうして生きていこう。
そんな決意が見えたエンディングだったと思います。

どんな二人で、どんな道を歩んできて、どんな繋がり方をしたのかなんて…聞いてみなきゃわからない。
想像するしかないから。
だから、悪意のない悪意ある視線や態度はあちこちに落ちていく。
異性じゃないからというだけの理由で。
けれど、うつむかずに歩いて行った二人そのままに、落ちている悪意に笑顔を返しながら、二人で歩いて行けますように…と願いたくなる作品でした。

という記事を書いていて脳内に浮かんだのが、
ドラマ版でも映画版でもあった、黒沢が妄想した安達の姿!
目が…圧倒的な”きゃるーーーん!”って感じな、可愛い系の目なんですよね。
まぁ、黒沢の脳内じゃ、「安達が可愛すぎる!」っていうのがデフォなんだからそうなるんでしょうけどw
普段の安達が自信なさげ感で満ちているだけに、妄想内の安達のギャップがすごすぎて、赤楚さんってすっごい演じ分けの振り幅ありすぎない?と思いました。

ということで、一押しは町田さんですが赤楚さんも今後も応援し続けようと決意した次第です。

また見に行きたい…。
そして、10巻が早く読みたい(北海道は当日入荷は不可)
距離感が切ない。
それはまるで…安達と黒沢の…←一緒にしたらいかんやつ



だらだらと書きなぐって、すいません。
どうか、これを読んで映画館へと足を運んでくれる人が増えますように。
そして、恋愛に性別といういらんもんを排除して、人と人という定義が出来ますように。
いろんな願いを込めつつ、終わります。

最後に、原作の豊田悠先生。
風間監督。
赤楚さん。
町田さん。
……他にもたくさんいますが、ごめんなさい!割愛で!
メインの他の方々を書き出したら、超モブのおにぎり屋さんにまで感謝をしそうで…。
とにかく、この作品に出逢えたことに感謝と、出会えた運命に…合掌。

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