僕の怖いこと

子供の頃から夢で見る怖い対象がある

質感が変わっていく夢をよく見る。

初めはシルクのような、粘土の高い飲むヨーグルトのような手触りがする。夢なのに。

この手触りはなにかに触れている訳ではなく、だらんと垂らした手に直接来る。手をシルクの手袋で包まれているような、そんなかんじ。僕の目にはXPの草原を全て豆腐で再構成したような、曖昧に滑らかな光景が映る。この光景が映ると、この後の恐怖を予知してしまい起きようと、もがく。起きれたことは無い。

滑らかな草原のような凹凸に、亀裂というか穴というか、ランダムに粗さが足されていく。作ってる途中の版画みたいな、あらい岩肌みたいな。

手の感触も変わる。クシャッとしたアルミホイルを固く固くし、手に押し当てているような、そんな感覚。これが嫌とかではなく、生理的、僕の根源から湧き出る恐怖の対象なのだ。

しばらく起きようと努力する。これを見た時は確定でその瞬間に明晰夢になる。覚めたい。怖い。荒い夢から醒めて、なめらかな現実に戻るのだ。

起きる。大汗をかいており、布団は散らかっている。実家に住んでいた頃は親にうなされていたと聞く。なんで怖いのかなんて説明が出来ないけど、説明がつかないから怖いのだ。

穏やかな夜に身を任せるな

子供の頃から夢で見る怖い対象がある

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